【1】第三者評価機関名 | (特非)福祉経営ネットワーク |
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評価調査者研修修了番号 | SK2019009 SK2019010 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 塩澤 幸一 | 所在地 | 茨城県 | |
URL | http://www.doujinkai.or.jp | |||
開設年月日 | 1952年06月24日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人同仁会 | |
職員数 | 常勤職員 | 23名 | 非常勤職員 | 2名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 1名 | 保育士 | 8名 |
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臨床心理士 | 1名 | 児童指導員 | 8名 | |
栄養士 | 1名 | 調理師 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 16室 | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | (1)理念 法人の理念は、「合掌深敬の心」を掲げて、子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、その人権を守っていくこととしている。施設では、このことを踏まえて、子どもの目線に立ち、子どもの意思を尊重して自立を促すこととし、家庭的な支援を目指している。 (2)基本方針 「子どもの人権を守る」という権利擁護の意識を常に持ちながら、対人援助サービスの基本であるS・G・N・Tを実践し、子どもが豊かな感性を涵養できるよう援助・支援する。 S(Smile) 笑顔 常に笑顔で接する G(Greeting) 挨拶 常に明るくあいさつをする N(Name) 名前 必ず子どもの名前を呼ぶ T(Thanks) 感謝 子どもに「ありがとう」と言える場面を作る |
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【4】施設の特徴的な取組 | 同一建物内に乳児院を併設しているので、社会的養護に求められている入所児の継続的な支援を行える環境が整っており、日常的な交流も活発に行っている。また、児童家庭支援センターも併設しているので、施設の心理担当職員を中心として地域の療育事業や子育て支援等にも積極的に関わっている。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2019年05月15日(契約日)~ 2019年11月15日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成28年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ○「子どもへの「支援者」としての意識を持ち、日常生活の中で、自己肯定感を育む支援に取り組んでいる」 年度当初に施設長による研修の中で、職員は「支援者」として子どもへは「応援して支える」という姿勢でかかわることが重要であることの学びを深め、職員間において共通認識を図っている。また、ペアレントトレーニング等の学びをいかして、日常生活のさまざまな場面で子どもへの励ましや称賛等を行う他、2ヵ月毎の支援目標の振り返りの際には、達成に向けて頑張ったことをほめる等の対応を心がけている。利用者調査結果では、回答した9割の子どもが職員から良いところをほめられていると回答しており、日常生活における努力、支援の成果が表れている。 ○「子ども版の事業計画書を作成して説明したり、中・長期計画を立案して職員へ方針を周知する等、施設運営の透明性を高めている」 施設では、事業計画書の内容のうち、年度の目標を子どもにわかりやすい表現に修正して簡潔な文書にとりまとめ、年度初めに説明するとともに共有スペースに貼り出して理解を促している。また、10年間の中・長期計画を作成・見直すしくみが定着しており、職員へ周知して方向性を明確に示している。さらに、法人のホームページ上に例規集をはじめ、さまざまな施設運営に関する情報を掲載・公表する等、施設運営の透明性を高める取り組みを推進している。 ◇改善を求められる点 ●「職員の価値や生活習慣等について擦り合わせを行い、施設としての養育に関する共通認識を深められたい」 施設の理念・基本方針に基づいた支援について、研修や会議等で職員相互に学びを深め、子どもの支援に取り組んでいる。一方で、職員自己評価結果からは、職員間における報告・連絡・相談、情報共有、連携、チームワークへの課題意識が高いことがうかがえる。職員の入れ替わりによって、年齢の幅による経験の差異が要因の一つと認識しているが、職員相互のコミュニケーションの不足も考えられるため、グループワーク等の機会を増やし、職員の価値や生活習慣等について擦り合わせを行い、施設としての養育に関する共通認識を深められたい。 ●「将来のオールユニット化を見通して、スーパービジョン体制を構築されたい」 子どもの生活環境を改善するために、施設ではオールユニット化する構想を立てている。ハード面が整備されることに伴い、職員の配置・体制が変更となり、一人勤務の時間帯も今以上に増加することが予想される。今後は、基幹的職員の役割を具体化し、業務内容の充実を図る等で施設内のスーパービジョン体制を構築することにより、職員一人ひとりの養育・支援の質向上を継続的に行っていくことが期待される。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回の受審を通して、日常的に行われている養育支援のあり方や管理運営について客観的に振り返ることができました。全体的には、当施設の日頃の取り組みに対して的確な評価をしていただき感謝しております。その中で、最近の当施設の課題である「職員間のコミュニケーション不足」についてのご指摘を真摯に受け止め改善に努めてまいります。今後は2年後に計画しているオールユニット化に向けて、スーパービジョン体制の構築を含めた施設運営の質の向上に取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。 |