【1】第三者評価機関名 | (特非)福祉経営ネットワーク |
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評価調査者研修修了番号 | SK2019009 SK2019010 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 25名 | |
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施設長氏名 | 芳賀 英友 | 所在地 | 茨城県 | |
URL | http://www.doujinkai.or.jp/ | |||
開設年月日 | 2001年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 同仁会 | |
職員数 | 常勤職員 | 22名 | 非常勤職員 | 2名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 1名 | 公認心理師 | 1名 |
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保育士 | 8名 | 栄養士 | 1名 | |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 7室 | (イ)設備等 | 小規模グループケア棟 (3室) |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | (1)理念 合掌深敬の心(人権尊重) ①あなたのことを知っています ②あなたに関心があります ③あなたを必要としています 感謝と尊重の心を基本理念に人権尊重の実践として3点を法人を掲げています。 (2)基本方針 ①人権尊重 ②サービスの質向上 ③地域との連携協力 ④コンプライアンスの徹底 ⑤説明責任の徹底 ⑥関係業者との適正な契約関係構築 ⑦行政との連携・協力の促進 ⑧人材育成、適切な人事・労務管理の実践 ⑨公共的・公益的取り組みの推進 ⑩組織統治の確立 ⑪財政基盤の安定化 ⑫経営責任の明確化 ・子ども一人一人が安心して生活できる人間関係と安全な環境 ・子ども自らが主体的に生活に参加できる養育支援 ・発達男系に応じた個別支援 ・自立に向けた生活力と学習の向上 ・子どもと保護者に寄り添った家庭支援 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ①開設時より家庭的養育を強く意識し、直接処遇職員による買い出し・調理などの実践を続けている。 ②子供会,スポーツ少年団,その他の地域団体との積極的な交流。 ③独自のプログラムによる「性(生)教育」を実践。 ④地域の小・中学校と緊密な連携を図っている。 ⑤積極的な家庭支援を展開し、親子関係再構築を図っている。 ⑥施設外・および施設内における研修制度を充実させ、人材育成に力を入れている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2019年05月15日(契約日)~ 2019年11月15日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成28年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ○「衣食住を積み重ねていく中で、生活を営むということや人との関係の築き方を子どもが学べるよう支援にあたっている」 施設は、開設当初から子どもの要望を踏まえて、日常的に職員が買い出しから調理を行う等、家庭的養育を実践している他、誕生日当日には本人の希望するメニューを提供して全員で祝う等、温かな雰囲気づくりを心がけている。また、季節に応じた衣類購入や生活環境の整備等、生活を組み立てており、これらの生活行為を子どもと職員が一緒にする過程で、コミュニケーションを図り、双方の立場を考えて思いやりを持つ等の経験を重ねていくことで、信頼関係を築いていけるよう支援にあたっている。 〇「関係機関や地域、学校等とのネットワーク構築に取り組み、地域社会全体で子どもを支援する体制作りに努めている」 施設長や家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員等が中心となり、地域の子ども家庭関連の関係団体や関係機関等との連携体制を構築している他、アフターケアも含めて協働・連携した支援が展開できるように努めている。また、学校運営協議会への参画や日頃の関わりを通して、教育関係者や地域住民との関係維持が図られており、地域社会全体で子どもを養育・支援する体制づくりに努めている。 ◇改善を求められる点 ●「PDCAの業務サイクルを意識した施設運営を進めていくことが期待される」 施設運営上の課題等を各種会議で検討している他、毎年の自己評価実施や3年に1回の第三者評価受審等により、改善課題の抽出に努めている。一方で、明確化された課題について、アクションプランを定めて職員間で共有を図り、着実に改善していくことが期待される。今後は、さまざまな改善課題のなかから優先的に取り組むべき事項を定め、着実に改善を進めていくことが望まれる。 ●「子どもに相互に権利を守ることの大切さが浸透するよう、職員によるさらなる働きかけを強化されたい」 施設では、権利擁護に関する職員研修を実施し、自らが日常生活の中で、権利擁護に基づいたかかわりとなるよう努めている。また、日常的に暴力防止を呼びかけるとともに、暴言・暴力等への介入を通して、自他の権利の重要性を伝えている。一方で、利用者調査や職員自己評価結果及びコメントからは、暴言・暴力をなくしてほしいとの声があがっているため、相互に権利を守ることの大切さが子どもに浸透するよう、職員によるさらなる働きかけを強化されたい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 高い評価をいただき大変ありがたく思います。地域の多くの方々との様々な繋がりの中で、子どもたちの暮らしをささやかに支えてきたことをご理解いただき、同仁会子どもホームが開所以来大切にしてきた養育の質を高評価いただいたことは、職員一同励みにして参りたいと思っております。一方で、様々な点における計画性や「立案→実施→確認→修正・反映」といった流れの定型化は課題と自覚しており、現状を整理して改善に取り組んで参りたいと思います。また、子ども達には破損を含む暴力的言動について改善を強化してきましたが、そのことによる子ども達の問題意識の変化が、今回の子ども達の声に反映されているのだと思っています。引き続き丁寧に改善を進め、権利侵害のない安心で安全な暮らしを目指したいと思います。 |