【1】第三者評価機関名 | (特非)福祉経営ネットワーク |
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評価調査者研修修了番号 | S16018 SK15057 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 40名 | |
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施設長氏名 | 西野宮 由紀 | 所在地 | 茨城県 | |
URL | http://www.doujinkai.or.jp | |||
開設年月日 | 2003年07月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 同仁会 | |
職員数 | 常勤職員 | 27名 | 非常勤職員 | 4名 |
専門職員 | 社会福祉士 | 4名 | 臨床心理士 | 2名 |
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保育士 | 14名 | 管理栄養士 | 1名 | |
栄養士 | 1名 | 調理師 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 子ども居室20室 | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | (1)理念 「合掌深敬の心」 感謝して深く敬うという言葉だが、人間尊重や個性尊重を意味している。これを「人権を守る」と定義し①あなたのことを知っています。②あなたに関心があります。③あなたを必要としています。と解釈し実践する。 (2)基本方針 子どもの目線に立ち、子どもの意思を尊重して自立を促すこととし、家庭的な支援の実現を目指す。具体的には3つのグループに分け、更に6つのユニットで兄弟関係を重視した少人数の縦割りグループによる支援を行う。職員も3つのグループに分けることで、安定した関係が構築でき落ち着いた生活が送れるよう支援していく。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 職員の質の向上を図るという観点から、「職員資質向上計画」と銘打って、グループリーダーと職員とが2ヶ月に一度面接し、職務上の課題を見つけたり、目標設定を行うと同時に振り返りを行っている。それを本人が記録し、主任、副主任、施設長に提出し職員の状況把握を行い、必要に応じて助言等を行っている。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2017年04月27日(契約日)~ 2017年10月12日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ○「自分の居場所が確保され、家庭的な環境の中で子ども一人ひとりが発達・成長できるように努めている」 子どもの生活単位を最大7名で構成するとともに、ほとんどの子どもが個室で生活できるようにハード面が整備されており、自分の居場所が確保された中で安心して生活できる環境を整えている。また、各ユニットを男女混合の縦割りで構成している他、食事作りや衣服のアイロンがけ、洗濯、繕い物等、あらゆる生活場面を職員が担当しながら、適宜、子どもたちと関わる営みを通して、家庭的な環境の中で子どもが発達・成長できるように努めている。 ○「職員資質向上計画を策定し、2ヵ月毎に上司との面談を通して職員の能力向上を図っている。」 法人の求める職員像及び施設の職員として求められる職員像を明示し、人事考課制度、職員階層別研修や内部・外部研修等職員の能力向上に向けた人材育成体制が整備されている。これらに加え、職員の資質向上に向けた取り組みとして、個人別に職員資質向上計画を作成している。2ヵ月単位で目標を設定し、上司と面談で実施結果を確認し、振り返りをしている。PDCAサイクルに基づく職員の養育・資質の向上を図るしくみとして構築している。 ◇改善を求められる点 ●「子どもに権利について説明する文書を作成する取り組みを通して、職員全体の養育感の共有化を進めていくことが望まれる」 施設では、子どもの権利擁護に関する外部研修の受講や権利擁護チェック表に基づく振り返りの機会を持つこと等により、職員一人ひとりが子どもの権利を尊重した姿勢で養育・支援を行うように努めている。一方、子どもが自らの権利について理解を深める取り組みとしては、入所時に子どもの権利について説明する文書を作成・配布するまでには至っていない状況となっている。今後は、各職員の知識や経験を基礎に、子どもに権利について説明する文書の作成を進めるのと同時に、職員全体の養育感の共有化を図っていくことが望まれる。 ●「勤続年数の浅い職員の育成体制の整備に取り組まれたい」 ユニット体制となって職員が単独勤務の時間が多くなったことで不安を感じている職員がいる状況がみられる。また、施設のルールや決まりごとについて、よく理解していない職員がいることや、職員によってルールが違う等の意見が子どもから寄せられている。これらの課題を改善するために、とりわけ単独勤務で孤独感を感じている状況等を解消するために、経験年数の浅い職員への支援や育成体制の整備に取り組まれたい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 第三者評価受審を通して、私たちの業務、関わり等を客観視することができました。評価の高い点は強みにしていくと同時に、改善を求められる点が明確になったので、この結果を基に質の向上を目指し、計画・立案し実施に繋げていきたいと思います。ありがとうございました。 |