【1】第三者評価機関名 | (特非)福祉経営ネットワーク |
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評価調査者研修修了番号 | SK15057 SK24372 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 29名 | |
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施設長氏名 | 塩沢 幸一 | 所在地 | 茨城県 | |
URL | http://www.doujinkai.or.jp | |||
開設年月日 | 1952年06月24日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人同仁会 | |
職員数 | 常勤職員 | 20名 | 非常勤職員 | 2名 |
専門職員 | 社会福祉士 | 1名 | 保育士 | 6名 |
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臨床心理士 | 1名 | 児童指導員 | 8名 | |
栄養士 | 1名 | 調理師 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 16室 | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | ◆理念 法人の理念は、「合掌深敬の心」を掲げて、子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、その人権を守っていくこととしている。施設では、このことを踏まえて、子どもの目線に立ち、子どもの意思を尊重して自立を促すこととし、家庭的な支援を目指している。 基本方針 「子どもの人権を守る」という権利擁護の意識を常に持ちながら、対人援助サービスの基本であるS・G・N・Tを実践し、子どもが豊かな感性を涵養できるよう援助・支援する。 S(Smile)笑顔 常に笑顔で接する G(Greeting)挨拶 常に明るくあいさつをする N(Name)名前 必ず子どもの名前を呼ぶ T(Thanks)感謝 子どもに「ありがとう」と言える場面を作る |
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【4】施設の特徴的な取組 | 同一建物内に乳児院を併設しているので、社会的養護に求められている入所児の継続的な支援を行える環境が整っており、日常的な交流も活発に行っている。また、児童家庭支援センターも併設しているので、施設の心理担当職員を中心として地域の療育事業や子育て支援等にも積極的に関わっている。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2016年06月06日(契約日)~ 2017年01月27日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平25年度 | |
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ○「子ども一人ひとりの意思を尊重した支援となるように希望・要望を「子どもの声」として記録しながら、個別の対応に努めている」 施設では、家庭的な雰囲気作りや子どもの目線に立って意思を尊重ながら自立を促すことを目指し、申し送りや会議の場で子どもの最善の利益を考慮した支援が行われているかを検証している。また、職員と子どもとの密接な関係構築を図るとともに、日常的に職員は子ども一人ひとりの声に耳を傾け、何気ない言葉も「子どもの声」として記録して、子どもの気持ちに寄り添った適切な対応となるように努めている。 〇「全職員が学ぶ機会を用意するとともに、施設全体で能力向上を図るしくみを整えている」 施設では「研修カレンダー」を作成し、勤務調整を図りながら年間を通して全職員が必ず研修を受講する機会を確保している。また、受講した職員が内部の学習会で講師となり知識や技術の共有化を進めている。さらに、施設長との個別面談で年間目標を設定することや法人内研修を体系化して計画的に実施すること等を通して、各職員が着実に能力向上を図るしくみを整えている。 ◇改善を求められる点 ●「卒園後の生活を踏まえ、職場実習や体験先の開拓に取り組まれたい」 高校生にアルバイトを通して、社会経験を積み、退所後の資金貯蓄をすることを勧めているが、実習先や体験先の開拓等は現在のところ行っていない。中学を卒業して進学せずに就労する子どもも少なくなく、子どものニーズも多様化している。さまざまな社会経験を行うことができるよう実習先や体験先の開拓、さらには協力者を増やし、将来に対するイメージを明確にするための支援に取り組まれたい。 ●「養育マニュアルの改訂のしくみを明確にし、定期的な見直しを図られたい」 養育マニュアルを作成して全職員に配布することにより、子どもへの養育・支援の標準的な実施方法について浸透を図っている。ただし、実際にマニュアルに沿っているかどうかを検証するしくみや、見直しの時期等が明確になっていないこともあり、実際の支援方法とマニュアルの内容が異なる状況がみられる。今後は各種会議等での検討を経て、変更された内容を養育マニュアルに反映するしくみを構築するとともに、定期的な見直しを図られたい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 日頃から「子どもの最善の利益」を常に念頭において、子ども目線での養育支援に努めていますが、今回の第三者評価を受審する中で多くの示唆に富んだお話を伺うことができました。その中で、とても適正な評価をしていただけたと思っています。 今回の受審を踏まえて、今後「評価の高い点」は自分たちの強みとして伸ばしていき、「改善を求められる点」は職員間で協力しながら改善を図り、さらなる施設運営の質の向上に取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。 |