社会的養護施設第三者評価結果 検索

感恩講児童保育院

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
評価調査者研修修了番号 SK2021034
SK2021035
SK2021036


【2】種別 児童養護施設 定員 46名(現員41名)
施設長氏名 小野寺 恵子 所在地 秋田県
URL http://WWW.kanonko.jp
開設年月日 1829年04月25日 経営法人・設置主体 社会福祉法人感恩講
職員数 常勤職員 36名 非常勤職員 2名
有資格職員 社会福祉士(兼 精神保健福祉士) 2名 保育士 25名
看護師 1名 栄養士 1名
調理師 3名 心理師(公認・臨床心理士) 2名
施設設備の概要 (ア)居室数 小規模ユニット6人×7か所 (イ)設備等 静養室、交流室、面談室、心理相談室、事務室、調理場、研修ホール(別棟)
(ウ) 地域小規模児童養護施設(2か所) (エ)
【3】理念・基本方針 理 念 : 「権利擁護」「自立支援」「子どもの最善の利益」
基本方針:
・入所してくる子どもたちをかけがえのない存在として尊重し、子どもの最善の利益を追求しながら、権利擁護と自立支援の実現を目指す。
・地域の施設として児童養護施設がもつ支援機能を最大限還元できる取り組みを行う。
【4】施設の特徴的な取組 ・子どもの安心安全を第一に、子ども一人ひとりの「ありのまま」を受け止めようと、養育の基本として「グーコミ(グッドコミニケーション)」や「機中八策(8種類の非暴力コミュニケーションを自分にインストールするためのツール)」を用いて、成長につながるような養育を目指し、スーパーバイザーによる勉強会やケース検討会を毎月2回実施(外部専門家による困難ケース)。この他にも個々のアセスメントを細かく行い、職員同士で養育を共有し、専門職も一丸となってチームアプローチの姿勢を行なっているのが特徴です。「機中八策」については、秋田県ホームページにも掲載されており、「ブルーカード」「オレンジカード」など参照。↓https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/70273
【5】第三者評価の受審状況 2023年01月18日(契約日)~ 2023年03月30日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成30年度
【6】総評 ・今回は3回目の受審。子どもへの福祉サービスの考え方が組織的に一体(グループ毎のコア職員を中心に)となっていきわたるようになってきています。まず、ハート面では地域小規模施設(2か所)ができていること、今後の予定として施設全体を4人程度の小規模グループケアを目指す予定であること。ソフト面では「グーコミ」や「機中八策」を職員のかかわりの基本方針とし、学習面では基礎学力の補完のため「公文教育」を実践。自立担当職員を配置し、退院生の把握と、特にアフターケアに力を入れていること。また、コロナ禍の世相から看護師を雇用し、ワクチンや服薬管理等健康管理にも安心できるよう配慮しています。
・人材確保等では、施設長が実習生への講義を通して児童養護施設の魅力を発信できる立場(養成校講師)のPRを伝えることに期待。
・地域の福祉ニーズ把握に関しては、今後、アウトリーチを思案中とのこと。地域の児童センターや児童館、保育園等に場所の提供を願いながら個々に食事提供を試みたいということ。(秋田市のひとり親家庭等に全職員共通意識による食事の無償提供しながら、プロジェクトチームによるニーズ把握と対応を試行したいということ。)
・児童養護施設が地域発信の好事例として保健所の手続きや場所の交渉等課題があるものの是非実現する方向性を望みたいものです。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 全般的に高い評価をいただき、ありがとうございます。私どもは、前回受審後から、コア(核となる)職員による「評価基準委員会」を設置し、毎年行う自己評価で〇の付かなかった項目については職員にフィードバックしながら、積極的に改善を図ってまいりました。また、毎月の職員会議では、施設長から評価項目を10項目ずつ現状も含めて説明し、全職員がより理解を深められるように努めました。評価基準は、単なる評価ではなく、知れば知るほど私たちにとって大事なことであることが分かります。まだまだ、改善点はありますが、少なくとも現時点で良い評価をいただいた項目については維持できるように、次の人たちへ繋いでいこうと思っております。次回は、地域への発信等、施設長が行うべき責任と運営の透明性についての実践と特に私たちが力を入れている自立支援(退所者への集会や交流の機会、実習先や体験先の開拓・連携等)について、より具体的な報告ができるよう努力していきたいと思います。
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