社会的養護施設第三者評価結果 検索

陽清学園

【1】第三者評価機関名 (社福)秋田県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 S2019007
17-11b
18-7b


【2】種別 児童養護施設 定員 42名
施設長氏名 柴田 昌子 所在地 秋田県
URL http://youseigakuen.syarasoujyu.com/index.htm
開設年月日 1955年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人県北報公会
職員数 常勤職員 34名 非常勤職員 3名
有資格職員 社会福祉士 3名 精神保健福祉士 1名
保育士 10名 栄養士 1名
調理師 2名
施設設備の概要 (ア)居室数 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 ■理念■
 私たちは乳幼児、児童、障がい者等に対して提供する福祉サービスにおいて、お客様の声に真摯に耳を傾け一人一人のニーズに沿った支援を提供します。更に地域における社会福祉法人の存在意義を自覚し、地域の人々や関係機関と協力し、世代や分野を超えたつながりを通じて、地域共生社会の実現に向けて永続的な福祉事業を展開していきます。

■基本方針■
①私たちは、法令を遵守します。
②福祉サービス事業者として、地域社会、関係機関と連携し地域のニーズの掘り起こし、支援に努めます。
③利用者及び地域の皆様へ法人の情報を発信し開かれた法人を運営します。
④更に必要とされるニーズの変化に対応し、サービスの継続的改善に努めます。
⑤高度な技術と専門性を身につけるために、自己啓発と研修に努め福祉サービスを提供します。
【4】施設の特徴的な取組 ・施設の高機能化・多機能化を求められている状況を踏まえ、児童家庭支援センター、一時保護専用所の開設を目指している。
・重点目標として「計画的な人材確保」「人材育成」「リービングケア体制作り」を掲げチームに分かれて取り組んでいる
・学習の補填として、公文学習(国語、算数)を取り入れ、成績アップや子どもの自信に繋がっている。
【5】第三者評価の受審状況 2020年09月02日(契約日)~ 2021年02月08日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 ◆特に評価の高い点◆
・職員の聞き取りより、「職員の提案を取り上げ、実行に移すことを後押ししてくれる。」「風通しが良くなった。」「子ども一人ひとりを把握している。」「職員にも目を向けてくれ、やりがいを持っている。」などの意見があり、施設長は、信頼関係を築き、職員が養育・支援の質の向上に意欲的に取り組めるよう指導力を発揮していることが理解できる。
・子ども一人ひとりの自立に向け、基本的生活習慣の確得を支援しており、その中でも、食育については、食育委員会を中心に様々な取り組みを行っている。食事は各寮で家庭的な環境で提供され、「年間食育計画」「年間食育目標」を作成し、また、子どもに食事アンケートを実施し、献立に反映させている。毎月の「食育だより」に、野菜の切り方などをイラストで描き、子どもにも分かりやすく工夫し、高校生は、自分で弁当を作るなど将来の自立に向けた支援を行っている。
・「福祉支援計画書」で地域との交流を明文化しており、地域に根ざした活動を実践していることは特筆される。
・親子関係再構築の支援については、家庭支援専門相談員が中心となって協議した支援方針を施設全体で共有し取り組んでいる。支援の過程では、必要に応じて敷地内にある家族との面会、宿泊のできる建物を利用して親子の再構築訓練を行い、職員が家族関係の修復が可能かどうか状況を観察し、交流の支援ができる環境が整っている。

◆改善を求められる点◆
・職員一人ひとりの育成に向けた目標管理をする仕組みが構築され、職員個々が目標を設定し、それについて施設長が定期的に個別面接を実施し、進捗状況や目標達成度の確認を行っている。今後も継続して取り組み、職員が将来なりたい職業人生を描ける事を期待したい。それとともに、人事基準について、職員にさらなる周知が望まれる。
・災害時の緊急避難について、避難場所の指示や安否確認の方法等を文書化して、職員や利用者に周知し徹底を図ることが望まれる。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  平成25年の1回目の受審以降、「第三者評価改善委員会」を設け、毎年の自己評価を実施してきました。自己評価結果を踏まえての支援内容の改善に取り組むことが主ですが、QC手法を取り入れて、自己評価の取組み方法にスポットを当てたこともありました。
 今年度は、3回目の受審でしたが、去年までとは評価の基準を変更し、改善できる項目をもっと広く捉え、新たな重点目標の取組みも始めました。十分な内容に至らず、今回の評価結果でも改善の提案をしていただいた項目については、来年度の計画内容に早速取り入れているところです。
 さらに、今年のコロナ感染に関わることでの対応では、状況を見極めつつ、マニュアルなどの整備を進めてきましたが、合わせて指摘のありました、災害時対応マニュアルの見直しも、子どもの安全確保のために重要な課題として進めて行きたいと考えております。
 自己評価の項目についtえ、丁寧に読んで内容の理解を深めることは、子どもへのより良い支援について気付く良い機会になっている実感があります。「第三者評価改善委員会」も継続し、次の受審に繋がる活動にしていきたいと思います。訪問調査時には、遠いところまで数回にわたり御足労いただきありがとうございました。
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