【1】第三者評価機関名 | (特非)秋田県福祉施設士会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK18019 SK18020 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 50名(現員:45名) | |
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施設長氏名 | 加賀谷 智子 | 所在地 | 秋田県 | |
URL | http://www.misono-f.com/ | |||
開設年月日 | 1922年08月15日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人みその | |
職員数 | 常勤職員 | 28名 | 非常勤職員 | 17名 |
有資格職員 | 保育士 | 18名 | 児童生活指導員 | 5名 |
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臨床心理士 | 1名 | 管理栄養士 | 1名 | |
調理師 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 幼児1階(4人:4室)女子2階・男子3階(個室14室・2人:8室)計26居室 | (イ)設備等 | ユニットごとに調理設備、浴室・トイレと洗濯乾燥室あり |
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(ウ) | 図書室と心理治療室設置。自転車置き場、園庭遊び場あり。 | (エ) | 幼児棟は床下暖房。3階建てなので非常用通路と非常用階段あり。 | |
【3】理念・基本方針 | 【基本理念】→「一人ひとりを愛し慈しむ心」 【施設の目的】→自立支援をカトリックの精神と基本理念を継承 【基本方針】→1.家庭的養護と個別化した支援 2.権利擁護と自立を目指した支援 3.専門的な養育と支援 4.人間性の回復を目指 した支援 5.家族との連携・協働する支援 【養育・支援目標】→1.チームケアの充実 2.自立支援の策定、定期支援会議の充実 3.家族再統合を目指した支援 4.権利擁護の意識向上を図る 5.自治会の発足 6.リービングケアの充実 7.児童の成長管理、職域を意識する(この7つの目標は具体化され日々のユニット内の生活の中で具現化され「見える化」されて共有される) |
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【4】施設の特徴的な取組 | 昨年度に引き続き続き第三者評価の連続受審あり。上記【養育・支援目標】にあるように入所している子どもたちへの「権利擁護」や「支援システム」が、組織的に「見える化」されてきているのが特徴。すなわち、この7つの目標に沿って「理念・基本方針」を踏まえた具体化が日々のユニット内の生活の中で子供とともに「具現化」され「見える化」され、そして情報が「共有化」されることに取り組んでいます。施設長は当該施設からの現場経験者であり、前年度からの基本理念等を引き継ぎしており、その取り組みとしてPDCAサイクルを視野に入れた展開が期待されます。具体的には、高校生(13名)による「自治会」や昨年度までの外部委託給食体制から、担当ユニット内職員による調理に切り替え子どもたちの情緒安定に寄与するべく取り組んでいます。まだ1年足らずですが結果が楽しみになります。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2019年11月27日(契約日)~ 2020年03月10日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成30年度 | |||
【6】総評 | 第三者評価の観点は、「建物構造」「ユニット内の子供と大人の関わりのプロセス」「子供の満足度」の3つの評価があるが、どうしても「関わりのプロセス」がうまくいかないと結果として「子どもの満足度」に影響が出るもの。前年度採用4名の常勤、これに対して退職は7名の常勤者ですが、ベテラン職員の退職とともに新人にゆだねられています。このことが子どものアンケートにも表れており、子どもは大人の姿を「はっきりと」とらえていない子供からの評価となっています。例えば、「暮らしやすく安心した生活か?」「食事時間は楽しみか?」「大切にされていると感じるか?」など、いずれも50%に届いていないし、全体項目の肯定的「はい」の平均は52.6%。「大人と子供の関わりのプロセス」に重点をシフトすることを求めたいものです。対策としては、「どちらともいえない」の30%を「はい」にする取組みが求められます。内部での新人研修(OJT)を重点に実施しながら、スーパーバイザーとスーパーバイジーの組織の見直しが課題となります。今後とも、教育・研修に力点を最重要に、質の向上を期待しています。 | |||
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 2年続けての第三者評価受審となりましたが、昨年度実施時にご指摘いただいた「組織の適正化」と、児童・職員に対する「見える化」に取り組んでまいりました。組織力に関しては、施設長の変更、ベテラン職員の退職等により組織力を充分に発揮できなかったことや、明確なビジョンの作成、マニュアル整備等の未熟さを痛感し、職員一丸となり再考していく決意を固めました。また、児童の支援に関しては、若手職員の熱意とそれに伴う職員勉強会の成果も出ております。今回の第三者評価を通じて、さらに子どもたちの最善の利益を追求できるよう、施設全体で自己研鑽に努めてまいります。 |