【1】第三者評価機関名 | (特非)北九州シーダブル協会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021257 14-a00026 SK2021256 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 52名(利用人数 37名) | |
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施設長氏名 | 松﨑 剛 | 所在地 | 福岡県 | |
URL | https://fukuoka-kodomonoie.jp | |||
開設年月日 | 1955年08月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 仏心会 | |
職員数 | 常勤職員 | 46名 | 非常勤職員 | 16名 |
有資格職員 | 施設長 | 1名 | 栄養士 | 1名 |
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家庭支援専門員 | 3名 | 保育士・指導員 | 32名 | |
調理員 | 3名 | 里親支援専門員 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 49室 | (イ)設備等 | 調理室 |
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(ウ) | 研修室・心理室 | (エ) | 各部屋キッチン・浴室・トイレ | |
【3】理念・基本方針 | 基本理念 ・児童は、人として尊ばれる ・児童は、社会の一員として重んぜられる ・児童は、よい環境のなかで育てられる すべての児童は、家庭で正しい愛情と知識と技術をもって育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。(児童憲章より) (目 標) ・児童養護施設職員として、子どもの健やかな育ち(回復)に貢献する (方 針) ・職員として求められる知識の集積と援助技術等の修得に努め、専門性の向上を図る ・専門職としての知見に基づく養育の実践 ・子どもにとって魅力ある大人のモデルとなるよう自己研鑽に努める |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・一時保護専用施設を設け、一時保護委託や子育て短期支援事業の受入れを積極的に行っている。今後も、利便性の向上等利用者が活用しやすい仕組みを整備し拡充を図る ・児童相談所の心理司との協働による取り組みで、以下3点を目標に入所児童へグループワークを実施している。①子ども同士、子どもと職員が互いに安心感や信頼感を持てる関係を作る②ユニットの凝集性を高め、居場所としての間隔を育む③主として性問題の予防を目的とした学習に取り組む ・大学等の有識者をスーパーバイザーとして迎え入れ、幅広い知見に基づいたスーパービジョンが得られる体制を整えている |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2022年07月07日(契約日)~ 2022年12月08日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成30年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 〇 緑豊かな自然環境に恵まれた広い敷地の中で、ユニット化された小規模の家庭的な環境の中できめ細やかな養育が行われ、子ども達が安心して、のびのびと暮らすことが出来る環境である。 〇 一時保護専用施設「ほたる」(男女12名)を設けて一時保護委託や短期支援事業の受け入れを積極的に行い、今後は訪問型ペアトレ事業、PCITプログラムのサポート、里親との連携強化、要支援家庭への在宅支援を中心とした多機能化に取り組み、地域の要保護家庭等への子育て支援の拠点を目指している。 〇 施設の中では、職員が休日を多く取ることの出来る環境を整え、ワーク・ライフ・バランスに配慮している。また、人材に見合った規模での運営を行うことでゆとりが生まれ、進む小規模化にも対応できている。 〇 年に4、5回行う「ほっとタイム」の取組を10年近く継続し、挨拶の仕方や気持ちのコントロール、ストレスの発散等を子どもが学ぶ機会を設け、日常生活や対人関係等様々なスキルが習得できるよう支援している。また、定期的に行うヒアリング、必要に応じて行う心理面接等、子ども本位の細やかな養育・支援に取り組んでいる。 〇 嗜好調査を定期的に実施し、子どもの嗜好を反映させた食事を提供している。誕生者の食べたいものを聞いて、誕生日に目の前で料理したり、定期的に各ユニットを回って子どもの前で調理することで食への興味に繋げている。また、料理についてまとめたファイルを退所児にプレゼントしている。 〇 平成18年度より、法人独自の奨学基金制度を整備し、国の措置や企業からの補助等も活用しながら、子どもにとって最善の自己決定が出来るよう取り組んでいる。 ◇改善を求められる点 〇 理念や基本方針を子どもや保護者の理解を得る為の方法を検討し、事業計画の周知と合わせた取り組みを期待したい。 〇 児童養護施設として特筆される内容のある養育・支援について、子どもや保護者以外の市民にも理解してもらうための広報活動への取り組みを期待したい。 〇 ユニット化によって子どもが集まって行う会議や子ども会等の取り組は難しい状況であるが、子どもが自分達の生活について主体的に考え、自分達で生活を作る実感を持たせると共に、子ども達の意見を施設運営に反映できる仕組み作りを期待したい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 小規模化へ移行後、初めての受審となり今回が5回目になります。小規模化した際、複数の委員会を立ち上げ、現在もその活動の中で養育のあり方や柱となる視点等について話し合いを行っています。第三者評価項目についても、現状の整理と改善を要する項目について検証してきました。これまでの取り組みが、今回の評価に反映されていると考えています。子どもたちが安心して生活できる施設となることを目標とし、これまで培ってきた施設の専門性を活かし地域の子育て支援拠点を目指した多機能化の取り組みを進めていきたいと考えています。 |