【1】第三者評価機関名 | (特非)北九州シーダブル協会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK18274 16-b00121 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 60名 | |
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施設長氏名 | 山本 妙子 | 所在地 | 福岡県 | |
URL | http://www.m-caritas.jp/welfare/25/welcome.html | |||
開設年月日 | 1946年08月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 カリタスの園 | |
職員数 | 常勤職員 | 39名 | 非常勤職員 | 10名 |
有資格職員 | 里親支援専門相談員 | 1名 | 心理士 | 2名 |
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児童指導員・保育士 | 28名 | 看護師 | 2名 | |
栄養士 | 1名 | 家庭支援専門相談員 | 2名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 男10室 女10室 | (イ)設備等 | 宿直室・実習生・テレビ室・浴室・トイレ・洗面所各2 |
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(ウ) | 職員室・面会室・事務室・応接室・聖堂・プレイルーム室各1 | (エ) | 温冷棚・食器洗浄機・洗濯機・各部電子レンジ・スチームコンベクション・地域小規模3 | |
【3】理念・基本方針 | 理念 天使育児園は、神様の温かい眼差しに包まれ、一人ひとりかけがえのない存在として、愛し愛され大切にされる家族的共同体です。 子ども達は安心できる居心地の良い環境の中で、個性を伸ばし、学力・体力・道徳心を身に付け、どんな時も自分らしく、たくましく生きる勇気と力を養います。こうして私たちは、地域社会を照らす光となるために、関わる全ての人と協力しながら、日々未来に向かって共に成長していきます。 基本方針 信頼のうちに良い人間関係を築き、職員間の連携と地域との連携を深めながら、愛と笑顔があふれる共同体、心のふるさとをつくります。 子ども達が愛されていると感じることが出来るように、一人ひとりを愛して本気で関わり、子どもの立場で物事を考え、許し、受け入れる広い心を持った成熟した職員となります。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ① カトリックの施設として (イエスキリストの愛の教え) ドン・ボスコ予防教育法 ○豊かな愛情と相互信 ○すべてに納得のいく説明と指導 ○道徳心や宗教心を育む ② スポーツ(文化)活動を通した健全育成 ○野球・バレーボール活動(北養協 福岡県養協 九州大会) ○奄美大島キャンプ ( 法人児童交流会 ) ③ FSW (フアミリーソーシャルワーカー)の取り組み ④ 障害児ケア ○各学校・療育センターなど関係機関との連携 ⑤ 調理部の安全推進・衛生管理 ⑥ LSW (ライフストーリーワーク) ⑦ ⅤM ○6年間の長期目標と1年間の短期目標の設定 ○実現するための活動目標 ○各グループ活動(共同体G 宗教・精神的成長G 文化・教育G 社会的自立G) ○児童会 ○いじめ ○進路指導 ○SAIL ○園内研修 ○性教育 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2020年09月10日(契約日)~ 2021年02月18日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 〇 カトリックの精神を伝える宗教教育の充実を図り、子ども一人ひとりがかけがえのない存在として、愛し愛され大切にされる家族的共同体を目指し、天使育児園のビジョンの下、子ども達と職員が助け合い、共に成長している。 〇 全児童が所属する児童会を子ども主体で運営し、各係の活動を通して子ども達の自主性を育み、意見や提案を表す事のできる機会を多く設ける事で、子ども達が生き生きと暮らすことが出来る環境となっている。 〇 スポーツ活動(野球、バレーボール、ドッチボール)を通して、勝って喜び負けて泣く豊かな感情表現を育み、異年齢の子ども同士が協力し助け合う貴重な機会を大切に、力を入れて取り組んでいる。 〇 毎年1月の第2土曜日に、卒園生、退園生、退職職員が集う里帰りの会(かおり友の会天使育児園支部会)を開催し、親交を温め、励まし合い、参加者がいつでも自由に帰って来ることのできる「心のふるさと」を続けている。また、アフターケア担当の職員を配置し、退園後の相談や援助を手厚く行っている。 〇 ライフストーリーワークに取り組み、生い立ちを整理するアルバムを作成する事で子どもとの信頼関係を深め、一人ひとりの自立支援に繋げている。作業を通して、子ども自身も入所の理由を肯定的に受け止めることが出来ている。 〇 実習生への勧誘活動や各学校への働きかけで人材を確保し、新任教育を丁寧に行う事で職員が少しずつ定着し、ゆとりのある職員配置が実現している。公休、連休の確保、産休、育休、介護休暇の取得が可能となり、研修や会議をしっかり行う事で職員間の連携が強まり、長く勤める職員が増えて、子どもの安定に繋がっている。 〇 「食」を通して子ども達に愛情を伝えていく事を目指し、そのために何が出来るのかを常に考え、栄養士と調理員がアイディアを出し合い、工夫をして、「天使園の食事は美味しい」と評判になる程、家庭的で美味しい食事を提供している。また、設備投資を積極的に行い、調理部の安全推進と衛生管理の徹底に取り組んでいる。 〇 6年間の長期目標と1年間の短期目標を設定し、その実現に向けたVМ活動(共同体、宗教・精神的成長、文化・教育、社会的自立)に、各職員が意欲的に取り組んでいる。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 〇 様々な障がい、特性、疑いのある子どもの入所が増加し、年々処遇が困難になっているため、職員が専門分野について学ぶ機会を増やして知識を深め、看護師、心理士、栄養士等、他職種との連携をさらに強めて支援に取り組んでいく事を期待したい。 〇 子どもが、自分の将来について考えたり、学ぶ機会を増やし、主体的に卒園後の生活や将来の夢を描けるような取組を期待したい。また、コロナ禍の現在、退所後のアフターケアの強化を期待したい。 〇 4ヶ所目の地域小規模施設が開所予定であるが、それぞれの属する地域との交流を深める努力の継続と本体との情報の共有や連携の強化が望まれる。 |