【1】第三者評価機関名 | (一社)社会福祉事業評価機構 |
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評価調査者研修修了番号 | SK18260 S15145 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 34名 | |
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施設長氏名 | 小出 叡 | 所在地 | 岡山県 | |
URL | ||||
開設年月日 | 1950年10月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 豊野助正会 | |
職員数 | 常勤職員 | 27名 | 非常勤職員 | 4名 |
有資格職員 | 保育士 | 8名 | 心理士 | 2名 |
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社会福祉士 | 2名 | |||
施設設備の概要 | (ア)居室数 | (イ)設備等 | 小規模グループケア | |
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(ウ) | 地域小規模児童養護施設 2ヵ所 | (エ) | 保育スペース | |
【3】理念・基本方針 | 家庭、家族にかわる温かく、楽しい環境をつくり、職員とのふれあいの中で児童の人権を尊重し、正しい生活、習慣を身につけさせ、自立心を養い、将来社会人として力強く生き抜く気力と体力、能力を育成する。 | |||
【4】施設の特徴的な取組 | 夏祭りや餅つきなどの行事は、地域の方を招いて行われる。特に、夏祭りに関しては地元の社会奉仕団体のバックアップの下、約1,000人もの参加があり、人口の乏しい中山間地域としては欠かせない行事となっています。また、地元の職員の割合が高くなった点や、企業進出により卒園生が地元に残るケースも増えてきた点など、地域との繋がりにおいての新たな展開もみられています。 小規模グループケア、地域小規模施設2か所および本体施設で運営され、施設の小規模化を実践されています。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2020年01月15日(契約日)~ 2020年08月26日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | 【特に評価が高い点】 ①理念が浸透しており、環境面を生かした支援・養育の展開 前回の調査においても筆頭に挙げた点であるが、施設長が唱える「子ども達を中心に支援を行っていく」という理念や、「環境面を生かし自然のなかで、ゆったりとのびのび育てる」という方針に対して、職員が共通理解を示し養育・支援を実践されています。今後も施設の核として継承していただきたいと思います。 ②地域との繋がりにおいての新たな展開 前回の評価まで、園が主催する夏祭りなど地域に欠かせない行事や、地域からの食材など様々な寄付があることを評価点として着目してきました。新たな展開として、①施設の小規模化に伴い、地元の方にパートタイマーとして職務していただくケースも増えてきた、②近隣に新たな企業の進出があり、卒園生が近隣に残るケースも増えてきたという状況が発生してきた。これらの状況を踏まえ、より地域に密着し地域貢献に繋がるような施設運営がなされることを期待いたします。 ③家庭支援専門員による家族との連携及び今後の展開への期待 FSWの地道な働きかけにより、これまで疎遠で困難と思われた親子関係の再構築を実践されています。今後の展開として、FSWの増員し早期の家庭復帰に対する働きかけを、より積極的に行っていきたいというビジョンを持たれています。 ④小規模化に伴う個別的な養育・支援の実践 小規模グループケアに加え、地域小規模施設を新たに2か所展開された。このことにより、本体施設も少人数化され、より個別的な支援がなされ、子ども達のプライベートスペースも確保できる体制となりました。 【改善が求められる点】 ①小規模化実践における課題 一方で小規模化することによる課題も浮かび上がってきた。 1)小規模施設へ移る子どもと、本体施設に残る子どもの公平性をどう確保するのか 2)施設を小規模化することにより、別棟で生活する子ども達の様子が理解しづらい 3)職員間のコミュニケーション 優先順位を踏まえ、これらの課題を挙げさせていただきました。 ②リービングケアをより具体化させ実践に繋げる リービングケアを具体化させ実践していくことが必要かと思われました。現状、担当職員個々の裁量によって実践されており、画一的ではないようです。環境面を整え、退所前に教える項目、次期、スパン、手法などをマニュアルにまとめ具体的な実践に繋げていかれることを期待いたします。 ③マニュアルや記録類の更なる充実 前回の調査においても列挙させていただいた点である。今回のコロナウイルス感染防止に関する内容のマニュアルは、いち早くかつ充実した内容のものを作成されていました。また、部分的に改訂されていることがわかる表記も見受けられましたが、新たに作成や改訂すべきものも多く見受けられます。施設の小規模化に合わせた内容でのマニュアル作りや改訂がなされることを期待いたします。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 第三者評価を受け、児童養護施設職員として責任の重大さを再認識し、反省するところはよく見直しをし子ども達の幸せの為に、より一層の努力をしないといけないと痛感致しました。 評価の低い部分は職員全員とよく検討、見直しをし、子ども達がより家庭的で、明るく楽しい、実りある日常生活が送れるよう再考致します。 適切なご指示、ご評価ありがとうございました。 |