社会的養護施設第三者評価結果 検索

双樹学院

【1】第三者評価機関名 (特非)あいおらいと
評価調査者研修修了番号 SK2022028
福232
福246


【2】種別 児童養護施設 定員 60名
施設長氏名 小林 生子 所在地 島根県
URL https://soujyu-matsue.com
開設年月日 1953年12月16日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 双樹学院
職員数 常勤職員 25名 非常勤職員 4名
有資格職員 保育士 7名 児童指導員 11名
公認心理士 1名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 25室 (イ)設備等 児童寮舎2棟、小規模グループケア寮2棟、本館、食堂棟、保育棟、体育館
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 理念 子どもと共に  家庭的養育  地域貢献と地域連携
学院の方針 ----ひとりひとりの人間性(個性)の充実と調和のとれた人格形成のために----
・素直であること
ほんとうのことか うそのことか
よいことか わるいことか
見わけられる人となろう
・よく努力すること
自分のしなくてはならないことをやれる人
自分の希望へとすすめる人となろう
・独立自尊の気概あること
勇気があってやさしい人
けじめをつけすすんでがまんできる人になろう
みんなで力を合わせて楽しく生活しましょう
【4】施設の特徴的な取組 「子どもと共に」の精神により、起床して就寝するまで同じ職員が子どもへの支援を行います。小規模グループケアによる家庭的養育の推進に努めています。ボランティアや里親との連携、公民館活動や地域行事へ参加する等、地域との関わりを大切にしています。また、ショートステイ・トワイライトステイ(子育て短期支援事業)、ふくしなんでも相談窓口(市社会福祉法人連絡会事業)の設置等、地域の福祉のニーズに応えています。
施設では、4つの生活部会(行事企画部、文化部、レクリエーション部、環境保全部)に子どもと職員が所属し、施設生活全体の改善や向上に努めています。今年度より退所者の相談窓口を設置しています。
【5】第三者評価の受審状況 2023年10月01日(契約日)~ 2023年12月31日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和2年度
【6】総評 <評価の高い点>
1 子ども一人ひとりの能力を活かした支援の工夫
 双樹学院ケア基準を設けて適時見直している。子どもの年齢や発達、興味関心に応じた遊びや学びの場がある。体育館での運動や職員による音楽療法、ボランティアによる読み聞かせや工作、公文式学習や乗馬、ピアノ、絵画を学ぶ機会を設けている。外部講師の講師による川柳では、入賞などの成果があるばかりでなく、職員が、子ども一人ひとりの個性や感性を尊重する指導の方法を学ぶ機会にもなっている。

2 地域との交流
 地区児童会「富原子ども広場」へ加入し、地域の行事や夏祭りや世代間交流事業の陶芸や隣接する教会のクリスマスの読み聞かせなどにも参加している。これらの交流は地域との交流と同時に社会で必要なルールを身に着ける機会となっている。

3 退所者の交流支援
 退所にあたっては、担当職員を中心に親子の宿泊交流や、転居等の手続き、家事等の自立に向けた必要な支援を行っている。退所後にも個別のアフターケア、退所者の交流会を実施している。また、退所者(社会的養護経験者)の相談窓口を開設して対応している。


<今後に期待する点>
1 中・長期計画の策定
 現在、「新しい社会的養育ビジョン」、「島根県社会的養育推進計画」に基づく改築を計画している。しかし、施設全体の中・長期計画が明確ではない。今後、中・長期計画を策定し進捗状況等を評価するしくみが必要である。

2 人材の確保
 経営課題のうち人材の確保の困難な現状がある。現在、ハローワーク、福祉人材センター、シルバー人材等を活用しているが、十分な成果につながっていない。今後、福祉人材の確保、定着の観点から、総合的な福利厚生やワーク・ライフ・バランスに配慮した働きやすい職場づくりのための仕組みづくりに期待する。

3 職員の成長を確認する取り組み
 施設の理念・基本方針を達成するための「期待する職員像」がある。しかし、達成するための仕組みが明確ではない。今後、個別目標の設定や目標達成の進捗状況を確認するための面接など、職員一人ひとりの成長を確認する取り組みに期待する。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  今回で4回目となる評価をいただきました。支援の工夫や地域、退所者との交流など、高い評価を受けたことを嬉しく思います。また、課題となる点に対しても、一つひとつ向上を目指して取り組んでいく所存です。
 今後も子どもたちや職員の声に謙虚に耳を傾けながら、より地域の皆様とつながる施設づくりに歩んでいきたいと思います。
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