社会的養護施設第三者評価結果 検索

播磨同仁学院

【1】第三者評価機関名 (株)第三者評価
【2】種別 児童養護施設 定員 120名
施設長氏名 山本 千代 所在地 兵庫県
URL http://www.eonet.ne.jp/~h-doujin/
【3】実施調査日 2013年10月01日~2014年03月10日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
(1)『食生活』に力を入れています。子どもにとってその場が団らんの場所として ”楽しく”、そして ”おいしく”食事ができるように取り組んでいます。またその中でもマナーを守りながら食事をとることの大切さを子どもたちへ日々伝え、子どもたちへの意識付けができるよう取り組んでいます。また平成25年度から取り入れた『同仁食堂』では「選択食」というシステムを取り入れ、栄養面も考慮する中で子どもたちの嗜好も取り入れ、また高齢児たちが率先してお手伝いができるな仕掛けとなっており、卓越した取り組みだと感じました。
 アレルギーを持つ子どもに対しての対応もきちんと実施されています。特に幼児の頃から「アトピー性皮膚炎アレルギー」を持った子どもへのこれまでの対処については、きめ細かく記録され保管しており、子ども自身へのアレルギーに対する意識付けも行っています。
(2)『学習・進学・進路支援』にも力をいれて取り組んでいます。大学進学を希望する子どもも増えており、その際に分野等により「どのような学習が必要であるか」、また「進学先ではどういった学識を習得するのか」、「どういった就職ができるのか」等の情報を子どもたちに具体的に指導する為、「大学研究室への見学を依頼する」、「就業者からの講話を聞くことができる機会を設ける」等を行っています。『生の声(研究者や企業就業者)』を聞くことで、子ども自身が進路を決定できるように取り組んでいます。
(3)心理的ケアの取り組みでは精神科医による『心のケア』を行っています。子どもの日常を側で見る施設職員が「精神科医から心のケアでの診断内容を聞き、またアドバイスをもらうこと」で、「子どもの抱える課題とどう向き合っていかなければいけないかを考える機会」を設けています。
(4)「改善計画書」の出来映えが良いです。 ①いつまでの目処でその課題に対し取り組むのか ② 課題はなんなのか ③ その課題に対する解決責任者、担当は誰なのか ④具体的な実施法方法はどうするのか ⑤ DEADLINE(いつまでに実施するのか) ⑤ 実施された事の確認者は誰なのか を職員みんなが情報共有出来る様に作成されていました。
(5)「自己評価表」の出来映えが良いです。前年24年度に実施した自己評価から進化した部分が分かるよう色で識別し、全社協がモデルで示した自己評価項目より細かい項目で自己評価が実施されていました。また、熱意・力量ある職員が多くおられ、彼らが本気になって取り組んでいました。”神は細部に宿る”と思います。この取り組みを続け、毎年、確実に進歩されるを期待致します。

◇改善が求められる点
(弊社では、1つのチェック項目でも欠けているとb評価ときびしめに判定し、基準上の課題を明確にし、施設で今後も毎年自己評価を続けての成長を促進する為、細部を大切にしています。神は細部に宿ります)

◇ c評価判定 1項目 ・・・ 8章(4)-3 外部監査が実施されていませんでした。

▼ b評価判定 以下の8項目

▼ 1章 養育・支援の基本 (1)-①-4、②-2、③-1 現場のベテランほど、基準を読めば読むほど、養育の深さに気づき、十分ではないと思ってしまう傾向があるようです。しかし、テクニカルな技術的側面から考慮願い、何が出来ていないのかを明らかにする事で次の成長に繋がりますので、このチェック項目で「出来ていない事」と「出来ている事」を書き出す事から始めてみては如何でしょうか。
▼ 1章 職業支援    (9)-③-4   職業実習に対する実施規程がありませんでした。
▼ 2章 家族とのつながり (1)-②-2  保護者からのフィードバックが実施されていませんでした。
▼ 4章 権利擁護 苦情内容・解決結果の公表 (5)-②-5  苦情の公表はされていませんでした。
▼ 8章 中長期計画 (2)-①-6・7    グループホーム等への移行計画は策定されていませんでした。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 2日にわたり評価をしていただきありがとうございました。いただきました結果を真摯に受けとめ今後も当法人の職員が一丸となって、社会的養護のベースをしっかりとしたものへと繋げていくことに努力して参ります。将来日本いや世界を背負って立つ大切な宝である子どもの健全養育に努めて参ります。今後も末永くご指導願います。外部監査については平成26年度に受ける準備をすすめております。
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