【1】第三者評価機関名 | (特非)はりま総合福祉評価センター |
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評価調査者研修修了番号 | SK18148 SK18243 S2020133 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 77(63)名 | |
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施設長氏名 | 松本 義博 | 所在地 | 兵庫県 | |
URL | http://www.zensho-gakuen.com/main.html | |||
開設年月日 | 1959年11月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 善照学園 | |
職員数 | 常勤職員 | 40名 | 非常勤職員 | 8名 |
有資格職員 | 保育士 | 18名 | 児童指導員 | 13名 |
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心理士 | 1名 | 家庭支援専門相談員 | 2名 | |
里親支援専門相談員 | 1名 | 栄養士 | 5名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 個室 12室 2人部屋 4室 3人以上 5室 | (イ)設備等 | 親子訓練室 |
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(ウ) | ショートステイ室 | (エ) | 心理室 | |
【3】理念・基本方針 | 【理念】 人の痛みがわかり、そこから人の幸せを願う心を育てる 【養育方針】 あせらず、比べず、あきらめず あいさつはやさしさ ナンバーワンよりオンリーワン こどもと大人が共に育ち合う |
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【4】施設の特徴的な取組 | 真宗大谷派善照寺を母体としており、理念を大切にしています。専門性の高い職種ですが、まずは人間性を磨き、相手への思いやりややさしさを持てる心を育てることを目指しています。そのために、理念に関わる研修に力を入れています。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2020年10月12日(契約日)~ 2022年03月14日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ○理念・基本方針をもとに、養育・支援の基本姿勢が施設全体に浸透しています。 「人の痛みがわかり、そこから人の幸せを願う心を育てる」という理念を掲げ、それに基づいて、人間性を磨き、相手への思いやりややさしさを持てる心を育てることを大切にしています。また、具体的な事例をもって職員と子どもが一緒に施設の理念を学ぶ機会が年2回設けられ、養育・支援の基本姿勢が施設全体に浸透しています。 ○地域に根差した施設運営のもと、子どもの地域活動の場が確保されています。 施設の基本方針に基づいて、自治会や地域の子ども会に加入し、施設が地域の一員として、職員がスポーツクラブのコーチや役員を務めるなど、地域に密着した交流が行われています。また、地域の広報誌「船坂新聞」に施設からの情報を発信するとともに施設のグランドが地域の子どもの遊び場として交流ができる環境が整備されています。 ○親子関係の再構築に向けた取り組みや里親委託に向けた積極的な取り組みが行われています。 親子関係の再構築に向けて、家庭支援専門相談員を中心に園内行事の案内やこども家庭センターと連携して外出や外泊に向けた支援とともに振り返りシートを活用しながら、保護者との調整役を担い、家庭への移行に向けた取り組みが行われています。また、里親支援専門相談員と中心に里親に向けた研修会の実施やこども家庭センターと連携しながら、里親への委託を積極的に進める取り組みが行われています。 ◇改善を求められる点 ○福祉人材の確保・育成計画、人事管理の体制が整備されていますが、職員一人ひとりの育成に向けた体制(目標管理)の構築が必要です。 現在、人材育成計画のもと、専門的な人材の確保と育成に努められていますが、職員一人ひとりの育成に向けた目標管理には至っていません。目標管理は、施設の理念・基本方針をはじめとする全体目標と職員一人ひとりの目標の統合を目指す仕組みであり、今後は、職員の教育・研修機能を有するのみならず、モチベーションを高めるための取り組みとして、職員一人ひとりの育成に向けた具体的な仕組みづくりが重要です。 ○食事場面や幼児に対する養育・支援の実施方法は明記されていますが、施設全体の養育・支援の標準的な実施方法が明確ではありません。 「処遇基準書」と称した、子どもに対する養育・支援の方針が示され、一部食事の場面や幼児の生活の業務マニュアルの中に標準化された実施方法が明記されていますが、施設全体の標準化を図るためのマニュアルの整備には至っていません。今後は、施設内の養育・支援を整理するとともに、支援の目的やねらいなど、具体的な実施方法の標準化を進めていくことが求められます。 ○専門性の強化と具体的な支援プログラムを構築することで、特別なニーズを持つ子どもへの対応を明確にしていくことが望まれます。 分園型小規模グループホームや小規模ユニットケアを実施し、家庭的な雰囲気の中、子どもの暴力や不適応行動などの課題に寄り添った支援を展開されていますが、障害のある子どもをはじめ、行動上の問題を有する子どもや意思決定が困難な子ども、保護者など、特別なニーズを持つ子どもへの対応は、明確とは言えません。今後は、特別なニーズを持つ子どもに対して、専門性を高めるための研修の実施や具体的な支援をプログラム化するなど、体制の強化が望まれます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 施設の理念や方針等を十分理解されて評価いただいたので、強みと弱みがはっきりと理解することができた。 今後の取組み方についても、アドバイスいただいて、参考になった。 |