社会的養護施設第三者評価結果 検索

迦陵園

【1】第三者評価機関名 (特非)きょうと福祉ネットワーク一期一会
評価調査者研修修了番号 SK18140
19福祉-11
19福祉-16


【2】種別 児童養護施設 定員 40名(暫定28名)
施設長氏名 小島 信活 所在地 京都府
URL http://karyouen.or.jp/
開設年月日 1959年07月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 迦陵園
職員数 常勤職員 23名 非常勤職員 4名
有資格職員 社会福祉士 2名 臨床心理士 1名
教員 2名 調理士 3名
栄養士 1名 保育士 7名
施設設備の概要 (ア)居室数 14室 (イ)設備等 地域交流スペースなど
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 【養育理念】
子どもの心に寄り添い安全で安心な生活を保障する。

【基本方針】
・権利擁護  子どもたちがひとりの人間として尊重され、自己実現を目指していけるよう支援する。
・アタッチメントの形成  大人との関係の中で安心感を育み、子どもが健やかに成長できるよう支援する。
・地域福祉への貢献 児童福祉で培った知識や経験を積極的に地域へ還元する。
【4】施設の特徴的な取組 ①子供一人ひとりの要望と特性に見合った支援に取り組んでいます。また、子どもたちが自分で「考え・選べること」を大切にしています。子どもたちから希望が出れば習い事やアルバイトもできるようにしています。支援にあたっては、臨床心理士と児童養護職員が連携を行っています。
②地域ニーズをうけてショートステイ・トワイライトステイ事業を行うとともに近隣の民家を借りて地域小規模施設こがもの家で家庭的な空間の中で中高生と職員による生活を行っています。
③児童相談所の里親普及を支援し、養子縁組支援や里子の養育支援などの里親支援を行っています。
④卒園後を見据えた進路決定は、中小企業家同友会の協力のもと、就労体験にも取り組んでおり、将来の目標について子どもたち自身が自分で考えられるように力を入れています。自立支援コーディネーターを配置して家庭訪問を行ったり行事への招待などアフターケアーにも努めています。(お帰り会を年2回(夏と冬)行う等交流する機会を設けています。)
【5】第三者評価の受審状況 2020年06月17日(契約日)~ 2021年05月27日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 ●施設の概要
 児童養護施設「迦陵園」(定員40名)は、近くに鴨川が流れ、世界遺産の下鴨神社と隣接する風情豊かで閑静な住宅街にあります。この間、職員間で議論をして新たに養育理念を作成するとともに社会的養育推進計画について、施設運営プロジェクトを立ち上げて策定をして施設整備等を進めてきているところです。また、個別担当を3年前に廃止して、3つのフロアについてチーム担当制による支援を行っています。地域との交流や貢献事業も積極的に行っており、ショートステイ・トワイライトステイ事業や、一軒家を借りて地域の中に地域小規模児童養護施設こがなの家を設立しました。
◆特に評価が高い点
〇子どもを尊重する姿勢が明示されている。
 全国養護施設協議会(以下、全養協)倫理綱領をもとに、基本理念、基本方針を職員全員の協議により改定しました。また、それをふまえ、年間研修計画を立て計画的に研修を実施しています。あわせて、全養協「チェックリスト」を活用して、職員の子どもに対する権利擁護の意識の向上を図っています。
〇安心・安全な養育・支援の実施のための組織的な取組が行われている。
 日常生活での職員の気づきを大切にして、「ヒヤリハット」、「性に関する出来事シート」を作成し、引継ぎで職員全員が情報共有を図っています。また、大学教員のスーパーバイザーから具体的なアドバイスが受けられる体制が職員の安心につながっています。「危機対応マニュアル」、「感染症予防マニュアル」、「災害対策マニュアル」等が作成され、職員の対応がフローチャートでわかりやすく記載されています。
〇進路支援等
 進路は子供たちが最終的に自分自身で決定できるように情報収集を行い、本人と話をしながら個々に応じた対応を行っています。子どもの発達段階に応じて金銭の管理や使い方など経済的観念が身につくように支援をしています。高校生については卒園後の生活のためにアルバイトで資金をためることや自動車普通免許の取得を奨励しています。また、中小企業家同友会の協力を得て職場体験づくりなども行っています。
◆改善が求められる点
〇福祉人材の確保と育成
 施設独自の研修や個人面談の実施、外部研修への派遣など職員のキャリアアップに取り組まれています。しかし、「期待する職員像」が明確になっていませんでした。また、一定の人事基準に基づいた、職員の専門性や職務遂行能力、職務に関する成果や貢献度等を評価したり一人ひとりの目標設定をする仕組みの構築を期待します。
〇地域の福祉向上のための取組を行っている。
 地域行事に積極的に参加すると同時に、小規模施設「こがも」は町内会の一員とて地域住民との交流を深めて来られました。学生ボランティア等の受け入れや地域の小中学校とも連携が図られています。今後は事業計画に「地域との関わり」についての項目を設け、基本方針や目標を明確にすることが望まれます。地域の福祉ニーズの把握や地域福祉への具体的な貢献につながっていくと考えます。
〇苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。
 新たな理念に「安全で安心な生活」を掲げ、日頃から子ども達が思いを話せる信頼関係づくりに努めており、意見箱の設置や、スペースの確保、子供会や個別の面談を行っています。しかし、定期的な子ども達へのアンケートの実施や苦情解決の仕組みの整備等を課題として認識しています。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回の受診により、自己評価では認識が不十分であった職員集団の資質や子どもたちへの支援の具体化等の課題が明確になりました。
 特に福祉人材の確保等については、具体的な改善に取り組んで参ります。
 社会的養護の実践を重ねながら、児童福祉分野院おいて地域と協働し、組織としての発展を力に福祉サービスの向上に取り組んで参ります。
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