【1】第三者評価機関名 | (株)スニックス |
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評価調査者研修修了番号 | SK15166 S15041 18地福第1328-34号 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 岡田 幸仁 | 所在地 | 愛知県 | |
URL | ||||
開設年月日 | 1919年10月01日 | 経営法人・設置主体 | 公益財団法人慈友会 | |
職員数 | 常勤職員 | 22名 男性10名、女性12名 | 非常勤職員 | 2名 女性2名 |
専門職員 | 保育士 | 8名 | 児童指導員 | 5名 |
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教員免許 | 1名 | 臨床心理士 | 1名 | |
栄養士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 居室11室、 | (イ)設備等 | 食堂、整容室、視聴室2室、集会学習室2室、浴室3室、 |
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(ウ) | セラピー・面接室2室、事務所、選択室、調理室、便所他 | (エ) | ||
【3】理念・基本方針 | 【理念】 慈友学園の建園の精神である、故椎尾辨匡師の『ともいき運動』を基調とし、仏教の三宝と「明るく・正しく・仲よく」の三原則を中心として、豊かな人間性ある人格の子どもを育てることを目標としている。 【基本方針】 ①「明るく・正しく・仲よく」の三原則を基盤に、子どもたちが安心と安全を体感し、一人ひとりが大切にされていると実感できるよう継続して支援に取り組む。 ②児童養護施設職員に求められる専門性を理解し、職員の資質向上、支援能力の向上に継続して取り組む。 ③子どもの権利擁護に努め、施設全体での法令遵守と倫理意識の高揚に継続して取り組み、あたり前の生活を保証する。 ④新園舎移行に伴い、意義と課題を明確にし、施設全体でプロジェクトに取り組む。 ⑤社会福祉法等の一部を改正する法律に基づき地域における公益的な取り組みを実施する。 ⑥食育の観点から食改善設備等の見直しに継続して取り組む。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 慈友学園職員は、全国児童養護施設協議会の倫理綱領に基づき子どもの尊重と最善の利益に考慮した姿勢を貫き、子どもの権利を擁護する立場を明確にしている。 『For the smile of children all』を目標に、子どもの安心、安全に生活できるよう職員一丸となって養育に努めている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2017年07月01日(契約日)~ 2018年02月15日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | 周辺環境は、消防署や警察署、公園や寺院の広い境内に隣接し、近くには商店街があるなど、大通りからは中に入った恵まれた住環境にある。3年前の受審時から、施設長が交代して組織体制が刷新され、土地の契約上の問題から園舎の移転建て替えが必要となった(今年度末に新園舎に移転予定)ことから、子どもたちが仮設施設で生活するなど、この3年間は事業所にとっては大きな変革の時期となった。そうした事情もあり、事業運営上未整備となっているものや取り組みが不十分と思われる事例が見受けられ、結果として評価が低くなった事情が読み取れた。 事業所は平均勤続年数が7年程で、施設長や施設の職員への聞き取りからは、今後への、種々な改革や向上への意欲や取り組みへの布石が準備されていることが職員研修や会議録から確認できたので、次回以降の受審時が楽しみである。 <良い点> 子ども達の表情が明るく、ここでの生活への安心感や、食事がおいしいという子どもや職員の声が聞かれ、子どもたちの要望も取り入れられた献立が立てられている等、生活への満足感が感じられ、学習に対する意欲向上や学習態度を養う取り組みが行われていた。 <改善が求められる点> 施設運営面では、歴史のある施設としては、各種記録が必要最低限の書類しか整備されていない様子や、各種のマニュアルが未整備またはあっても活用されていないなど、先輩職員に聞き易い状況や環境から、その場その場で職員の協議等で解決されている事が多いので、経験や感覚に頼るのみではなく、新入職員等への説明や確認のためにも各種のマニュアルの整備を望む。 また施設独自のアセスメントや中・長期を含む支援計画の策定、評価、見直しは必要であるが、整備されていないなどの状況が見られたので、移転を機に、きちんと整備されると良い。 また、アフターケアやリービングケアが未整備となっており、入所児童が男子のみとの状況から、性教育の取り組みがほとんど行われていないので、今後の取り組みに期待する。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 以前の受審と異なり、ありのままの慈友学園をお見せでき、真っ当評価を得たように思う。結果、具体的サービスの必要性、課題が明確になった。ご指摘いただいた点は真摯に受け止め改善していきます。職員個々の自己評価は高いものであった点が今後の取り組みのスタートになると感じている。慈友学園が建て替えを機に地域の包括的な子ども子育ての拠点となるよう職員一同前向きに取り組んでいきたい。 |