【1】第三者評価機関名 | (株)スニックス |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021162 4地福第1186-7号 S2021072 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 42名 | |
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施設長氏名 | 岩田 正人 | 所在地 | 愛知県 | |
URL | https://kinderhort.jp/ | |||
開設年月日 | 1985年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 名古屋文化福祉会 | |
職員数 | 常勤職員 | 34名 | 非常勤職員 | 3名 |
有資格職員 | 保育士 | 13名 | 臨床心理士 | 1名 |
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看護師 | 1名 | 栄養士 | 1名 | |
社会福祉士 | 3名 | 調理師 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 23居室 | (イ)設備等 | 防火水槽・グランド |
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(ウ) | 医務・静養室・セラピー室 | (エ) | 地域小規模施設 「フォワイエ」「ログ・カメリアの丘」 | |
【3】理念・基本方針 | 【理念】 「うまれてきてよかった」 みんなでくらし みんなでそだつ みんなでつくり みんなでまなぶ みんなでまもり みんなでいきる 【基本方針】 1.子どもの最善の利益 2.安心、安全な施設づくり 3.運営基盤の安定と新規事業の創設 4.開かれた施設 5.職員の専門性の向上と人財育成の推進 6.働きやすい職場環境 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 1.子どもの最善の利益 2.子どもの権利擁護を基底とした職員集団の自浄能力向上 3.安心、安全な施設づくり 4.生活環境の整備 5.家庭的養護の推進 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2022年05月01日(契約日)~ 2023年03月31日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成30年度 | |||
【6】総評 | 【総評】 地域との様々な繋がりを大切にして歩み続けてきているキンダーホルトは、地域の中でしっかりと根を下ろし、また子ども一人ひとりが大切にされ、お互いを理解し合うことができるように養育・支援することより子どもの権利擁護を推進している。 「うまれてきてよかった」と心から子どもたちが思えるように、子どもたちに寄り添う支援を社会的養護に関わる職員の責務と捉え、高機能化・多機能化という新たな時代のニーズに応えながら子どもの最善の利益を追求しつつ子どもたちと共に歩み続ける児童養護施設である。 【特に評価高い点】 【社会の要請に応えていこうとする積極的な姿勢】 ・社会的養護施設の責務を果たすため、施設としての地域貢献とは何かを念頭に入れ地域や社会との連携・交流を深めていく努力を重ねられている。 高機能化により多様化する子どものニーズに応え施設の養育の質の向上を目指し、多機能化により地域のニーズに真摯に応えようとしている。ビジョン達成のために、組織として人材育成や多職種連携、施設内の権利擁護の推進に力を注いでいる。 【職員一人ひとりの専門性向上と人材育成推進】 ・施設運営の課題として職員の人材育成を挙げ、職員一人ひとりの育ちを保障するための体制が組織的に位置づけられている。職員一人ひとりについて課題を設定したうえで研修への参加、個人スーパービジョン・ケーススタディの体制を確立させ、令和4年度からは新たにスーパーバイジーの人材育成の悩みの解消・実効性のある人材育成について検討する委員会を発足させている。 【多職種連携へ】 ・入所理由の複雑・多様化への対応として、多職種連携によるチームアプローチに重きを置いている。専門職員の援助方針や日々の業務について職員会議等で共通理解を図り、様々な立場からの見立てを活かしながら、チームできめ細かな養育を実践できるよう養育態勢の確立に努め、質の高い養育・支援の実現を図っている。 【年長児童養護の充実】 ・進学支援については、自己を見つめなおす機会としても捉え、子どもの持っている可能性に目を向け寄り添い自己決定を促している。また、日常的に子どもの主体的な活動を大切にし、さまざまな経験を通して自立や自己実現を目指している。年長児童の入所にあたっては、入所前の情報収集に力を入れるとともにケースカンファレンスを充実させ、入所後の養育に活かしている。 【改善が求められる点】 【生活環境の整備】 ・個室の提供を通して個人の空間が確保され、安全・安心な居場所となるよう配慮されているものの、食堂や共 有スペースなど施設全体の快適な生活環境の整備が求められる。 施設の環境面での課題として職員間で認識されてはいるが、施設全体がきれいに整美されることにより、職員に配慮されているという実感につながっていくため、力を注がれたい。 【支援に関しての共通認識へ向けた取り組みの推進】 ・施設の養育方針等を「援助方針綴り」としてまとめ、養育・支援のマニュアルとして職員の必携文書とされている。年度始めの職員会議やOJTの機会などを捉えて周知を図っているが、内容が多岐にわたり膨大であるため、養育・支援のポイントがわかりづらいところも見受けられた。今後、職員が十分理解してさらに活用しやすくするために内容の整理と記載方法の工夫を期待したい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 現在の社会や社会的養護での情熱の変化に呼応して代わるべきところは、変化していきつつ、理念や権利擁護をはじめとする当施設が大切にしてきたことを全体で守りながら、社会から信託を受けている社会福祉法人として、しっかりと子どもたちのニーズに応えて参りたいと今回の受審、評価を受けて改めたいと思いました。 |