社会的養護施設第三者評価結果 検索

まきばの家

【1】第三者評価機関名 (社福)静岡県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 S18116
SK18130



【2】種別 児童養護施設 定員 30名
施設長氏名 小久保 秀樹 所在地 静岡県
URL http://www.denmark-bokujyo.or.jp
開設年月日 2007年03月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人デンマーク牧場福祉会
職員数 常勤職員 23名 非常勤職員 7名
有資格職員 心理療法担当職員 1名 家庭支援専門相談職員 1名
栄養士 2名 職業指導員 1名
個別対応職員 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 管理棟、生活棟(幼児、小規模グループケア、一般、新小規模) (イ)設備等 生活棟は、幼児以外は全員個室、各棟に食堂、トイレ、風呂場
(ウ) 管理棟に集団遊戯療法室、個別遊戯療法室、医務室、事務室 (エ)
【3】理念・基本方針 キリスト教の精神に則り、個人の尊重を保持し、心身ともに健やかに育成され、又はその有する能力に応じた自立した日常生活を地域社会において営むことができるように支援する。
【4】施設の特徴的な取組 幼児以外の全員に個室が提供され、それぞれの好みで居室が整えられており、各生活棟の食堂で食事をすることで、家庭に近い環境になっています。施設は広大なデンマーク牧場の一端に位置し、牧場と共に在る施設となっています。職員は各種の研修に積極的に参加するほか、レベルアップ及びエルダー制度により、人材育成も図っています。また、地域の行事へ参加するとともに、施設へ地域住民を招き入れるなど、地域との交流を積極的に行っています。さらに、精神科診療所が隣接しているため、様々な課題を持つ子どもたちへの医療的サポートが行われています。
【5】第三者評価の受審状況 2019年07月10日(契約日)~ 2020年01月22日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 (特に評価の高い点)
・施設経営を取りまく環境を的確に把握・分析し、経営課題を明確にし、職員参画の基で、具体的な取組みを進めています。
・養育・支援の質の向上及び経営の改善を図るため、実効性を高める取組等に、施設長は指導力を発揮しています。
・必要な福祉人材確保・定着等のため、キャリアアップ制度やエルダー制度を整えるとともに、職員一人ひとりの教育・研修等の機会を確保しています。
・運営の透明性を確認するために、外部の専門家による監査支援が行われるとともに、ホームページ等を用いて情報を公開しています。
・地域との交流を積極的に行い、地域の福祉ニーズ等を把握し、地域及び関係機関との連携を確保するとともに、地域の福祉ニーズに基づく、公益的な活動を行っています。
・子どもを尊重した養育・支援のため、職員が勉強会などで共通の理解のもと、常に改善に努めています。また、養育・支援の開始・過程において、子どもや保護者等に分かりやすく説明し、退所する子どもに対しては担当者を設けるなど、継続的に支援しています。
・小学生以上は全員個室で、それぞれの生活棟でユニット支援の環境が整備され、子どもが安心して生活できる場が提供されています。
・就労を支援する会「みちしるべ」のネットワークにより、職場体験や退所後のアフターケアを行っています。
・隣接する診療所と連携し、身体的だけでなく、心理的・情緒的な健康に配慮した支援が行われています。

(特に改善が求められる点)
・子どもや保護者に、子どもに関する行事だけでなく、事業計画を分かりやすく周知する工夫が必要です。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 日々、職員が精一杯奮闘していることに対して、個々の項目において高い評価をいただいたことは、大変ありがたく思います。児童養護施設の職員は、どんな苦境においてもそれを笑い飛ばしてしまうぐらいの大らかさと、同時に子どもたちの心の綾を敏感に感じ取ることができる繊細な感受性が求められています。さらに、職員は、虐待を受けた子どもたちの怒りを、そして哀しみを丸ごと受け止めながら、ある時は叱り、ある時は共に泣き、ある時は淡々と聞き流したり…、こんな度量さえ要求される職場でもあります。だからこそ、何よりもその最前線にいる職員をいかにサポートできているのかが施設には厳しく問われています。職員が施設に誇りを持ち、活き活きと働き続けられる施設に成長することが、そのまま子どもたちへの良質な養育に繋がると思っています。施設長としては、様々なマニュアルの整備と併せ、当法人が管理しているデンマーク牧場を大いに活用し、職員が人間としての深みや包容力を培うことのできる土壌を作り出したいと考えています。
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