【1】第三者評価機関名 | (一社)しなの福祉教育総研 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2022020 B18052 B2020068 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 武捨 幸雄 | 所在地 | 長野県 | |
URL | https://www.haratougehoyouen.jp/ | |||
開設年月日 | 1969年09月25日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 原峠保養園 | |
職員数 | 常勤職員 | 17名 | 非常勤職員 | 12名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 1名 | 保育士 | 10名 |
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児童指導員 | 4名 | 調理師 | 2名 | |
栄養士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 22室 | (イ)設備等 | 多目的ホール 体育館 |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【理念】 豊かな自然環境の中で養育し、一人ひとりが自立した人間になるよう支援していく。 【基本方針】 ・基本的生活習慣(あたりまえの生活)。 ・安心安全な環境づくり。 ・共同生活の中で自分の役割が見出せるようになる。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・ホームぺージを積極的に活用し、施設の今が地域の人たちにわかるようにする。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2022年07月01日(契約日)~ 2022年12月14日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成30年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 (1)子どもの権利擁護の考え方が明確にされています。 〇子どもの権利擁護については法人の規程集の中の「利用者権利擁護関係」「利用者に係る業務上非行関係」等に明記されており、権利擁護に対する法人としての基本的な考え方を表明しています。 (2)ユニット制を最大限に生かしています。 〇大舎制からユニット制に建て替えられ、生活の単位を4つに分けています。居室は個室または2人部屋になっており、子どもの希望や人間関係、個々の特性を尊重した部屋割りになっています。 〇ユニット制にしてからは、それぞれのユニットでの食事つくりやおやつ作り等子どもと職員が協力して調理に携わる機会が設けられています。 (3)恵まれた自然環境との共生生活を実践しています。 〇施設は山林の中に立地しています。職員と子どもが菜園で野菜を作り、収穫された野菜が食材として利用されています。また、切り倒された山の木を子どもと職員が斧を使って薪にします。こうした自然環境での活動は子どもたちにとって貴重な体験になっています。 (4)子どもと職員との信頼関係が結ばれています。 〇子どものアンケートの結果より、施設の大人から大切にされているか、褒めてもらえているかの問いに対して多くの子どもから〝はい〟との回答がありました。子どもと職員との良好な信頼関係が伺えます。 ◇改善が求められる点 (1)ユニット制の利点を最大限に活用してください。 〇ユニット制を施行してからまだ数年ですが、ユニットになったのに大舎的な考えを引きずっている場面が見られているようです。ユニットならではの生活のあり方をとことん追及して、より家庭に近い生活の姿を実現してください。 (2)様々な子どもの支援に対応できる職員の資質の向上と配置をお願いします。 〇虐待の被害に受けた子どもや発達障害の子どもの入所等、子どものメンタル面での支援や、専門的な知識を持って対応しなければならないケースが増えています。施設内研修や外部研修を積極的に行い、あらゆる子どもにも対応できる職員集団の育成に尽力願います。また、職員におきましても支援に必要な配置に配慮願います。 (3)地域との交流を進めてください。 〇コロナ禍での影響も考えられますが、地域との交流が途絶えがちになっているようです。「子どもは地域で育ち、育てる」ともいわれますので、地域の力を最大限に活用できるような取り組みをお願いします。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回の評価を真摯に受け止め、以下の点について改善をします。 施設としての運営方針や短期・中期及び長期目標を設定して職員に周知し、支援体制についても具体的な「期待する職員像」を示していきます。苦情解決についての取り組みが滞っている傾向がありましたので、第三者委員に参画していただきコンプライアンスの適正化を目指します。 また、大舎制からユニット制に移行したにもかかわらず、職員の勤務体制がうまく適応しておらず、職員に負担感を感じさせている点についても、勤務シフトの見直しや職員の増員によって解決を図っていきます。心理職の不在が何年か続きましたが、こちらも改善をします。 なにより、子どもたちにとって暮らしやすい家庭的な環境を整え、将来に対して希望がもてるような支援をしたいと考えます。そのためには職員の支援マインドを明確にし、支援チームとして共通理解をした上で子どもたちに向き合えるようにします。施設外の研修に加え、施設内の研修を企画しスキルアップやモチベーションアップにつなげていきます。 ご指摘いただいたとおり、地域との交流がコロナ禍以降減ってしまっています。以前と同じようなやり方はできないにしても、なんとか工夫していきたいです。 |