社会的養護施設第三者評価結果 検索

美光園

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
評価調査者研修修了番号 SK18019
SK18020



【2】種別 児童養護施設 定員 45名(利用者数35名)
施設長氏名 後藤 辰也 所在地 青森県
URL http://shichibi.com
開設年月日 1950年09月07日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 七戸美光園
職員数 常勤職員 31名 非常勤職員 5名
有資格職員 保育士 22名 心理士 1名
看護師 1名 栄養士 1名
調理師 1名 任用社会福祉主事 5名
施設設備の概要 (ア)居室数 居間が6室、それぞれの居間についた寝室(2~4人)が14部屋 (イ)設備等 防犯カメラ設置7カ所(園外2、園内非常口及び本園からの渡り廊下等5ケ所)
(ウ) 食堂・居室・リビング等子どもの共有場所等にエアコン設置 (エ) トイレウォシュレット・Wi-Fiにフィルタリング等、毎年予算による設備増
【3】理念・基本方針 (1)理念:子どもたちが、将来社会人となって、自立の生活ができ、幸福に生きることができるように、子どもたちを保護し、且つその発達成長の援助を行う。(昭和25年9月7日初代園長 金子聖海) 付随して「理念に対する十の心得」あり。
(2)基本方針:園独自の方法論を用い、子どもたちの社会的スキルが向上するような支援に努める。家庭に代わる場として安全で安心な場を提供する。子どもと保護者の両方への支援に努める。より良い支援を目指し職員の資質の向上に努める。子どもの権利擁護のため、生活向上委員会(苦情解決)の設置、第三者評価の受審などを行う。
【4】施設の特徴的な取組 施設長を中心として、子どもと職員の「関わりの深化」に支援職員共通の目標を置き、子どもたちに社会的スキルを刷り込んでいけるように、園独自の方法論(CSC・セカンドステップ・圧を加えない等々の組合わせ)を職員に体得してもらえるよう教育・研修に取り組み、子どもとともにロールプレイなどを通して実践に取り組んでいます。虐待の子どもさんの入所率が67%に達しているので、子どもとの接し方を統一すべく、一丸となった取り組みになっています。 又、地域(町内会)に関する主な取り組みとしては、「高齢者世帯(93歳の独居老人)の見守り」、災害避難時の場所や備蓄食料品・毛布など(150人×3日分)当園の子どもたちとともに非常事態に対応するものとして合わせて住民の要望に応えています。
【5】第三者評価の受審状況 2019年06月14日(契約日)~ 2019年09月24日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 ・今回で当園の第三者評価受審は3回目。3回の流れを通して利用者アンケートからくみ取れることは、子どもたちの側から見ると、職員集団が「よく見えてきた」ということ。例えば、「暮らしやすく安心な生活ができているか?(問2)」は、1回目では48%、2回目58%、3回目は65%と次第にアップしてきている。大舎制にもかかわらず、子どもたちの居室などの空間や子どもと職員の「関わり」によった子どもへの満足度は徐々に改善方向へ移行されてきている。他の項目でも3回のアンケートを通して見たとき、10問すべての項目が3回目で60~70%の「子どもの思いの肯定的範囲」に収まっているということ。このことは、職員集団による子供へのタッチが統一されてきたということであり改善に向かっているものと思われます。
・職員による今後の取り組みでは、一人ひとりの職員による目標管理について、実現可能なより具体的目標設定のあり方と、「職員のあるべき姿」による具体的な到達目標設定によるPDCAサイクルから自己達成感による充実感を意識して根ずかせるような配慮を願いたいものです。
・期待することとしては、園長の公的役割の拡大に伴い、連携を密にし、園長に代わった役割遂行(例えば有事の場合に園長不在時、第2・第3の責任者の業務分担表への明記含む)の確認と施設運営の効果的な実効性のある責任体制を明確にする(周知)よう願っております。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント ・施設が地域に根ざし、地域と共生していくためにも、施設の取り組みを地域や保護者に対し丁寧に伝えていく必要があるという事を改めて感じた今回の受審であった。また、子どもからのアンケート結果については、前回に比べると全体的にポイントはアップしているものの目標値である80%までには至っていない。子どもが安心・安全で「安定した生活」を送ることが出来るよう更なる資質向上に努めたい。
・今回の評価結果を真摯に受け止め、今後は課題に対しより具体的に取り組む中で改善を図っていきたい。
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