社会的養護施設第三者評価結果 検索

幸樹園

【1】第三者評価機関名 (特非)秋田県福祉施設士会
評価調査者研修修了番号 SK18019
SK18020



【2】種別 児童養護施設 定員 45名(利用者数33名)
施設長氏名 山口 俊輔 所在地 青森県
URL http://koujyuen.org/
開設年月日 1981年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 厚生会
職員数 常勤職員 31名 非常勤職員 2名
有資格職員 社会福祉士 1名 保育士 17名
看護師 1名 栄養士 1名
調理師 1名 教員 3名
施設設備の概要 (ア)居室数 1室20.25㎡→女子棟居室(4人×6室) 男子棟居室(4人×6室) (イ)設備等 小規模グループケア(2人×3室16㎡) 小規模グループケア(6人×1室34.02㎡)
(ウ) 体育館(330.12㎡) (エ)
【3】理念・基本方針 理念   1.子どもの最善の利益のための支援を行う  2.社会全体で子どもを育む
基本方針 1.子どもの意思の尊重 2.子どもの自立支援 3.地域における子育て支援 4.サービスの質の向上と透明性の確保
【4】施設の特徴的な取組 ・施設職員の地域活動(施設創設時代からの職員の活躍)→月1回の成年後見人活動、週1回の専門校講師派遣(10年以上継続)。青森県社協主催の「青森しあわせネットワーク」に社会福祉法人として参加(相談、経済的援助等活動を行っている)。
http://aosyakyo.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/a9bd6eef197e7236a52aea9e1541a54a-3.pdf
・地域の福祉ニーズへの対応→入所、一時保護委託、ショートスティやトワイライトスティ、レスパイトケアの受け入れについては即時に体制を整え可能な限り受け入れている。
【5】第三者評価の受審状況 2019年05月06日(契約日)~ 2019年09月03日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成28年度
【6】総評 ・中長期計画では3年後に町の中心街へ新築移転の予定で、とてもタイムリーな計画。それを見越して職員養成の観点から決められた定数よりも多く職員を採用している。新人教育研修については、チューター制を導入しており、各グループ毎に任され、中間・グループリーダー、主任、男子棟・女子棟毎に男女のスーパーバイザーが配置され、来たるべき小規模グループケアの教育研修体制に向かおうと一生懸命取り組んでいる。しかし、今回の「子どものアンケート調査」では、3年前の第三者評価実施時と比べ、施設に対する子どもたちの施設生活への思いは、総合的に11ポイント低下しており、職員との「かかわり」による子どもの自己肯定感が変化する「子どもの不透明感」が12ポイントも増えている。これまでに培ってきた子供とのかかわりを改めて見直し、新人の職員定着を大事にするとともに、6割近い虐待経験をもった子どもたちへの丁寧な「勇気づけ」を願うものである。 さらに近年では、様々な生活環境のなかで育ってきた入所児童の諸問題に加え、一時保護の受け入れ体制により、一時保護委託が増え、以前から生活している子ども達への心的影響にも、かなり配慮しているとも聞いている。大舎制に配慮し子どもの空間づくりに配慮しながらも、懸命に日々の養育支援の取組がなされているともいえます。当園では、国の示す「働き方改革」を踏まえ、この中で効果的な実効性を上げていくために最大の取り組みをしようとしています。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回で3回目の受審となりましたが、共通評価基準、内容評価基準ともに前回の受審から大きな変化がないとのご指摘があり、評価がaからbに下がった項目もありました。また、子どものアンケート調査についても、ポイントが低かったことについては真摯に受け止める所存です。
昨今、一時保護児童や短期入所児童が多くアンケート調査の結果だけでは子どもの心意を測れないところもありますが、まずは職員と子どもとの信頼関係の構築が大きな課題となります。また、子どものモデルとなる職員間の信頼関係構築についても考える機会になりました。
今後は、子どもたちが施設に対して安全感・安心感を持てるように、子どもの意向を受け止め、改めて信頼関係の構築を基本とした支援に邁進し、現状に甘んじることなく、常に評価と改善を意識しながら子どもの最善の利益を追求していきます。
第三者評価結果はこちら