【1】第三者評価機関名 | (一社)Riccolab. |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021082 S2021024 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 66名 | |
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施設長氏名 | 新木 裕信 | 所在地 | 埼玉県 | |
URL | https://jyakukouen.com | |||
開設年月日 | 1978年07月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人雀幸園 | |
職員数 | 常勤職員 | 47名 | 非常勤職員 | 7名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 3名 | 保育士 | 23名 |
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栄養士 | 2名 | 心理士 | 2名 | |
教員資格 | 2名 | 調理師 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 本園36名 | (イ)設備等 | 6ユニット |
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(ウ) | 地域小規模 30名 | (エ) | 5ヵ所 | |
【3】理念・基本方針 | (1)理念 ・当園で生活するすべての児童・利用者とその家族の人権を尊重するため地域社会の理解と協力により支援に努めます。 ・当園の職員が、健康で明るく働ける環境つくりに努めます。 (2)基本方針 ・私たちは、児童の安全・安心のくらしのために「共に寄り添い 共に歩み 共に育つ」支援を実現します。 ・児童一人一人の個性を大切にします。 ・卒園生が社会で自立するための支援を継続します。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・当園は、各種専門委員会を中心に職員の専門性と養育の質の向上を高める活動を行っています。 ・権利擁護の観点から危機管理委員会を設置しており、児童の権利侵害に抵触する事案に速やかに対応するための機能を有している。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2023年10月19日(契約日)~ 2024年02月26日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和元年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 ○「施設の専門性を還元するために、実習生の受け入れ体制を整備して積極的に受け入れ、学びの機会を提供している」 施設では、実習生の受け入れを積極的に進めており、実習生担当の部署を設置して、マニュアルの整備や効果的なカリキュラムの検討、丁寧な指導の実施等に努めている。実習生が子どもと関わる時間を確保しながら、適宜、職員がフォローしたり指導する機会を持つ他、実習期間中の快適な環境の提供等も含めて取り組み、実習に集中できるように取り組んでいる。また、実習経験者が施設への就職を希望する場合もある等、好循環もみられている。 ○「集団養育から個別養育への転換を図る等、権利擁護への意識を高めながら施設の改善に努めてきている」 施設長や中心となる幹部職員が中心となり、常に組織や支援のあり方に対して、改善を試みようとする姿勢が維持されており、職員の意識改革として、集団養育から個別養育への転換を図り、権利擁護意識を強化しながら人材育成に力を入れてきいる。従来から委員会形式で研修や研鑽に力を入れてきた経緯もあるが、施設の質を向上させて行こうとする意識を高く持ち、内部から自分たちで改善を試みるだけでなく、外部のスーパーバイザーの協力を得たり、講師を招いて勉強会を開催する等で、より良い施設を築くための改善に努めてきている。 ◇改善を求められる点 ●「施設が目指していることを職員間で共有する取り組みをさらに進め、子どもへの養育・支援姿勢について統一を図っていくことが期待される」 施設が目指していることについて数年前に見直しを行い、新たな基本理念や基本方針を明確に定め、ホームページやパンフレット等に掲げることで職員はもとより広く地域社会に向けて情報提供している。一方で、子どもへの養育・支援の姿勢や方法等について職員によって相違がみられる状況がうかがえる。引き続き、基本理念や基本方針と日頃の実践とのつながりについて再確認する機会を持ちながら職員の共通理解を深め、子どもへの養育・支援姿勢の統一を図っていくことが期待される。 ●「自立支援計画について、子どもの意見を計画の内容に反映したり、見直しの際に子どもが参画するしくみを構築していくことが望まれる」 子どもの意見表明について、法改正により推進されていくことになるが、子どもが主体的に話し合える自治会(子ども会)はなく、児童自立支援計画策定に子どもの意向は聴くことがあっても、計画内容についての子どもの意見が反映されておらず、計画内容の評価(見直し)についても子どもが参画することはないのが現状となっている。子どもが将来、自己決定していくためのプロセスとして自分で考え、意見を述べる力を育んでいくためにも、自治会での話し合いや児童自立支援計画策定への参画等、子どもが主体的に関わる体験の機会を用意していくことが望まれる。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | この度は、大変お世話になりました。 今回の第三者評価を受審することで、行政の指導監査とは異なった観点で、施設運営の状態を見直す良い機会となりました。 経営層・職員・こども達それぞれの異なる立場の視点で得た評価結果・アンケート結果を照合することで法人の理念の浸透状況とその開差、職員の思いと現状、こども達の状況を分析することで、前回とは異なった気づきのための標となりました 職員・こども達から得た貴重な意見を共有し、丁寧に対応することで相互理解を深めて運営して行こう考えております。 |