【1】第三者評価機関名 | (株)地域計画連合 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021088 2004010038 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 74名 | |
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施設長氏名 | 潮田 暁広 | 所在地 | 埼玉県 | |
URL | https://ainoizumi.or.jp | |||
開設年月日 | 1945年10月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 愛の泉 | |
職員数 | 常勤職員 | 46名 | 非常勤職員 | 15名 |
有資格職員 | 児童指導員・保育士 | 48名 | 家庭支援専門相談員 | 2名 |
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看護師 | 1名 | 心理士 | 1名 | |
栄養士 | 2名 | 里親支援専門員・自立支援・調理員等・書記 | 7名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 67室 | (イ)設備等 | セラピー室 |
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(ウ) | 親子訓練室 | (エ) | 面談室 | |
【3】理念・基本方針 | 【基本方針】 ・子どもと職員が共に成長できる施設 ・子どもが安心して生活できる「家」(居場所)の提供 ・子ども一人ひとりが「愛されていること」を伝える養育の実践 【養育理念】 一人ひとりの子どもを大切に育てる |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・2か月に1回子どもへの聞き取り調査(20日チェック)を実施。 ・意見箱の設置。出た意見にはすべて各グループの子ども会議にて回答をしている。 ・子ども会議を各グループで月に1回開催。子どもの意見要望を聞いている。 ・中学生会議、高校生グループワークをそれぞれ月に1回開催。グループ内では表現できない意見要望を聞き取る場としている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2022年10月01日(契約日)~ 2023年03月23日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和元年度 | |||
【6】総評 | <特に優れている点> 〇法人の改革と、施設の改善チーム「ヨクスル」が両輪となって、独自性ある施設づくりが進展している ・法人による新たな中長期計画や年度計画の開始など、運営の透明性を高める取組も進展しており、さらなる職員との共有も意図されている。 ・改善委員会を前身として、改善チーム「ヨクスル」を組織し、3年前から活動を開始している。現在も月に1回の活動を継続し、外部からのスーパーバイザーにも協力を得ながら、職員の研修や職員が気軽に交流できる休憩室づくりなど、様々な改革を進めて現場に成果をもたらしている。 ・法人による運営の透明性を高める上からの改革と、ヨクスルのような多くの職員の意見に耳を傾け変革を進める施設づくりが両輪となって、独自性ある施設づくりが進展している。 〇子どもの意見表明を受け止め支援に活かすため、年齢や性など発達段階にも考慮し、多様な方法で把握している ・施設横断的な取り組みとして、子ども会議、中高生会議、「子どもからの聞き取り調査(20日チェック)」の3つの仕組みを整え、子ども意見表明権を重視する姿勢を行動に移している。 ・特に、「子どもからの聞き取り調査(20日チェック)」は、日々の生活の中でグループ職員が見落としてしまっている子どもの状態を把握することを主眼として、丁寧な把握の仕組みとなっている。 ・利用者の聞き取り調査でも、大人に対する子どもの信頼感の深さについて、多くの意見を聞き取ることができた。 <特に改善が期待される点> 〇小規模・地域分散化の方向の中で、リーダーを位置づけ、子どもが安心して生活できる地域とするための積極的な関係づくりを期待したい ・児童相談所、学校、地域との連携は、児童の生活担当職員が担っている。特に幼稚園、小学校、中学校とは定期的な連絡会を開催しており、学校の先生方に施設を見学していただくなど、チャンネルは維持されている。 ・児童養護施設独自なものでは定期開催しているフードパントリーを通して地域とのネットワークを構築しつつある。同法人の児童家庭支援センターが、地域ネットワーク構築を担っているが、積極的な連携により、子どもにとって活用可能な地域資源の充実が期待される。 ・特に、小規模・地域分散化の方向の中で、地域との積極的な関係づくりは子どもが安心して地域で生活できることに直結していくものと思われる。 ・小規模・地域分散化を進める中で、組織体制の見える化を図り、本部と支援現場をつなぐリーダーの位置づけをさらに充実してほしい |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 3年ぶりの地域計画連合さんでの第三者評価受審でした。前回の評価結果を比較することができ、大変参考になるご意見をいただくこともできました。これまでの積み重ねと新たに取り組んでいる取り組み内容をまんべんなく見ていただき評価していただき感謝しております。 第三者評価受審にあたって当施設では子ども、職員からの聞き取り調査結果を楽しみにしておりました。「子どもと職員からの声」そこが今後のよりよい施設作りにおいて一番大切にしなければならないものだと認識しているからです。愛泉寮では「子ども一人ひとりを大切に育てる」ということを養育理念として掲げております。子どもからの聞き取り調査項目にある「問3.施設の大人の人たちから、あなたは大切にされていると感じますか?」という項目はまさに私たちが行っている日々の養育の成果が問われる質問でもあります。今回の調査においてもそこの数値は高く出ていたことが、子どもたちを支えてきた職員の大きな励みになります。養育理念が実践を通して行われていること、そこはこれからも守り続けなければいけないことだと思っています。また職員への聞き取り調査においても施設の課題を多くが挙げられており、これまで進めてきた改善の意識が職員に定着してきている結果として受け止めています。子どもの声はもちろんのこと職員の声も反映されていく施設作り、それは私たちが目指すところであります。 児童養護施設を取り巻く社会的な状況を目まぐるしく変化をしています。その中でこれまでの施設も変化を問われている時代です。子育て文化の変化、職員の働き方の変化等、子ども中心とした様々な変化に耐えうる施設運営をしていく必要があります。そのために、総評にも書かれている通り、愛泉寮では常に改善への取り組みを行っています。職員子どもが所属感や自身の存在価値を持って生き生きと生活できる環境でなければよい養育は出来ません。子ども職員が大切にされている職場作りに、今回の評価内容を活かしていきたいと考えております。 |