社会的養護施設第三者評価結果 検索

あいの実

【1】第三者評価機関名 (株)シーサポート
評価調査者研修修了番号 SK15031
2001210302



【2】種別 児童養護施設 定員 44名
施設長氏名 関根 歩 所在地 埼玉県
URL https://www.doujin.or.jp/
開設年月日 1949年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人同仁学院
職員数 常勤職員 34名 非常勤職員 9名
専門職員 社会福祉士 6名 保育士 15名
臨床心理士 3名 管理栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 6寮(38名) (イ)設備等 グループホーム(6名)
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 (1)理念
①使命:私たちは、ことばや口先だけ愛することをせず、行いと真実をもって愛そうではありませんか。(Ⅰヨハネ3-18)
②目標::児童の権利に関する条約を基本とし、キリスト教精神によって全ての子ども家庭を視野に入れた社会的養護を必要とする子どもと子育て家庭の支援をする。

(2)基本方針
ア.子どもの人権と最善の利益の保障
イ.子どもへの差別・虐待を許さず、権利侵害の防止に努める。子どもたちの基本的人権と権利の擁護
ウ.家庭の支援(子どもと家庭との関係を大切にした支援を行う)
エ.地域福祉への参加と協働 児童家庭支援センターの機能を用い、支援を展開して行く。
【4】施設の特徴的な取組 ・児童家庭支援センターがあるため、子育てに関する地域支援を行っている。
・小舎制養育により、きめ細やかな支援を行っている。
【5】第三者評価の受審状況 2017年05月01日(契約日)~ 2017年10月26日(評価結果確定日)
受審回数 2回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
①リービングケアと家族再統合に向け、あきらめない支援に注力しています
リービングケアは全ての児童が対象であることが謳われたリービングケア実施計画が策定されており、退所後の生活を鑑みながら家庭支援専門相談員を中心に進められています。また家族との調整が難しいケースが増えているものの、再統合をめざすところから始めることを念頭に置き、あきらめない姿勢をもって取り組んでいます。慎重さとアグレッシブさの双方を用い、柔軟な対応により家族との信頼関係構築に努めています。
②高い養育支援力はバランスのとれた職員構成と職員の尽力によりもたらされています
子どもたちの基本的日課が定められており、それに呼応した職員勤務体制・シフト作成がなされています。規則正しい生活ができるよう・職員と子どもたちとの愛着形成がなされるよう配慮した仕組みとなっており、職員の不断の尽力により現在の養育が維持されています。また、職員の年齢・経験年数は、構成上バランスがとれており、経験の浅い職員が働きながら自然に吸収できる環境があります。管理職・基幹的職員がフォローに入りながら、日々の養育支援をする中で施設の共通理解の浸透を図っています。
③充実した会議・委員会・マニュアル等により安定した運営がなされています
運営・養護運営・主任・グループ等の目的・階層別の会議、権利擁護・ネット環境・生と性を考える・学習対策等の委員会など縦横に連携したワーキンググループ活動は計画をもって取り組んでいます。またルールブック化した事業計画、保護者・子どもへの説明用資料等はわかりやすく整備されており、本施設の丁寧な支援を表しています。経験豊富な職員・蓄積された技術・高い養育観が安定した運営をもたらしています。

◇抽出された目標と課題
運営上の課題として、配慮の必要な子どもへの対応、人材確保、職員のメンタルヘルスを挙げています。各事項の課題解決にあたっては職場内の雰囲気を向上し、組織として同じ方向を向いて進めるよう努めています。
また本評価を通して、①立案された計画に対する検証と次年度への継続、②給与体系の見直しとワークライフバランスへの考慮、③ブログやスマートフォン対応可能なウェブページの設置、④地域との防災協力の進捗、⑤子どもを巻き込んだ食育などが課題として挙げられています。ワーキンググループを中心として対応を図り、他の施設の範となる成果となることが期待されています。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント とても良い評価をいただき、恐縮です。結果に傲ることなく自分たちの課題を見据えて改善を図り、子どもの福祉のために働きます。
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