【1】第三者評価機関名 | (特非)群馬社会福祉評価機構 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021056 SK2021055 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 57名 | |
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施設長氏名 | 廣瀬 一寬 | 所在地 | 群馬県 | |
URL | https://airinsha.com/chikouen/ | |||
開設年月日 | 1892年06月30日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 上毛愛隣社 | |
職員数 | 常勤職員 | 35名 | 非常勤職員 | 7名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 4名 | 看護師 | 1名 |
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栄養士 | 1名 | 調理師 | 2名 | |
保育士 | 13名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 〇児童棟 居室14(うち個室6) 〇ユニット・管理棟 各ユニット・居室5(うち個室4) | (イ)設備等 | 〇児童棟 幼児室・学習室・娯楽室・セラピー室・静養室・医務室・当直室 〇ユニット・管理棟 セラピー室・談話室・当直室・倉庫・文書倉庫・食堂・園内保育・面会室 第二地行園/第三地行園 |
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(ウ) | 〇本体(児童棟) 704.92㎡ 定員27名 〇ユニット 6名×3ユニット1287.31㎡ | (エ) | 第二地行園/第三地行園 104.33㎡/171.95㎡ | |
【3】理念・基本方針 | (1)理念 上毛愛隣社経営理念 愛情…「隣人を愛すべし」との神の声に従った創立者の精神を受け継ぎ、豊かな愛情を持って利用者と地域社会に貢献する。 奉仕…利用者と地域社会の人々の心身共に健やかな生活を願い、よりよい福祉サービスを提供する。 信頼…地域社会に奉仕する心を忘れず、信頼関係を築き上げることに努力する。 (2)基本方針 地行園運営方針 キリスト教精神を基調とし、愛情豊かで、知性に富み、人間性あふれる施設運営を目指す。 家庭的雰囲気、明るく楽しい雰囲気、仲良く助け合う雰囲気 家庭的養護の推進を通して、子どもの理解と受容、信頼関係を大切にしながら、子どもの自己実現と自立を図る養育を行う。 (1)健康な心と身体を持つ人に育てる (2)愛情豊かな心を持つ人に育てる (3)英知にすぐれた人に育てる (4)努力し、自立する人に育てる (5)統制と調和のとれる人に育てる |
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【4】施設の特徴的な取組 | 綺麗な環境で安心・安全な生活、「当たり前の生活」の保障を第一に考え、子どもの身の回りのことを含めた環境整備に力を入れている。また、内部研修や外部研修への派遣を通して、養育・支援の向上に努めている。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2023年06月23日(契約日)~ 2024年03月22日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 令和2年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価が高い点 ○Ⅰ-2 経営状況の把握 ・法人が主体となり、内外の監査を利用し、経営状況の把握と分析が行われており、それを基に施設内の運営委員会で経営課題が明確にされ、職員への周知が図られている。 ○Ⅰ-3 事業計画の策定 ・財務活動が詳しく分析がされており、ビジョンを明確にした中・長期計画が策定されている。小規模かつ地域分散化の推進に向けて大舎制からユニット化への転換のための大規模修繕工事の計画が具体的に進められている。 ○Ⅱ-1 施設長の責任とリーダーシップ ・職員へのアンケートの実施や自己評価表の作成等で年2回以上の職員面談を行うなどし、養育支援の向上を図っている。また職員配置の充実や給与改善などの働きやすい環境作りに積極的に取り組み、経営の改善や業務の実効性を高める取組に指導力を発揮している。 ○Ⅲ-1 子ども本位の養育・支援 ・養育支援ガイドラインが策定され、生活向上委員会、人権擁護委員会、生教育委員会が中心となり、より良い生活に向けて検討されている。 ・子ども達にアンケートを実施し意見や要望を募り、その結果を基にルールの改変が必要なものについては生活向上委員会を中心に検討され、職員の意見を聞いた上で共通理解が図られている。 ・子どもに直接説明すると共に、掲示物により相談の方法や誰に相談できるか。また、相談先を記載したカードを玄関に置き、様々な人に相談ができることを伝えるなど、子どもが相談しやすい環境も整えている。 ○Ⅲ-2 養育・支援の質の確保 ・独自の園内ネットワークを作成し、養育・支援の状況が誰にも確認しやすくなっており、職員が共有できる取組が行われている。 ○A-1 子どもの権利擁護、最善の利益に向けた養育・支援 ・人権擁護委員会を中心に権利についての学習会を行い、標語の募集により子ども自身が考える取組を行うと共に、人権擁護新聞を発行掲示し啓発活動を行っている。 ○A-2 養育・支援の質の確保 ・養育支援ガイドラインにより、子どもからの要望に柔軟に対応できるよう職員裁量権を増やしている。また加算職員をできるだけ配置し、子どもとの個別対応の時間確保に取り組んでいる。 ・看護師は常勤職員として確保されており、子どもの健康管理や薬の管理の徹底が図られている。また、看護師からは、定期的に職員に対して会議の場で、健康に関する情報提供と支援を行っている。 ◇改善が求められる点 ○Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成 ・職員の研修に関しては、職種別や職員一人ひとりの知識や技術水準に応じた研修となるように今後の取組に期待したい。 ○Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献 ・地域の福祉ニーズを的確に把握し、それを基づいた公益事業への取組を期待したい。 ○Ⅲ-1 子ども本位の養育・支援 ・立地条件を踏まえた災害時の対策体制を整備し、必要な対策や訓練を行うなどの取組を期待したい。 ○Ⅲ-2 養育・支援の質の確保 ・適切な支援かの確認方法や必要な見直しの仕組みについて「標準的実施方法」に明記することが望まれる。 ○A-1 子どもの権利擁護、最善の利益に向けた養育・支援 ・子どもの出生や生い立ちのなどの振り返りにあたっては、入所前の情報収集もしっかり行ったうえでの取組に期待したい。 ・被措置児童等虐待防止対応マニュアルをもとに、不適切な関りとはどういうことかを子どもに知らせ、子ども自身が訴えることができるような取組に期待したい。 ○A-2 養育・支援の質の確保 ・暴力や不適切な行動などの行動上の問題に対して、職員が共通の認識を持って適切な対応ができるような取組に期待したい。 ・職員のスキルアップに向けた、施設内でのスーパービジョン体制の構築に期待したい。 ・親子関係再構築のための支援に関しては、児童相談所等の関係機関と連携した、支援計画に基づいた取組に期待したい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 施設の特長や課題、求められていることを確認しながら毎年自己評価を行っています。全職員が自己評価を行うことで、職員自身の気づきや施設の取り組みの再確認や周知にも活用させていただいています。そこに第三者からの視点を得ることで自己評価が確かなものになっているように思います。今回が4回目の受審となりましたが、施設の変化も感じられ第三者評価の効果を実感しています。 評価結果では、改善を図ってきたところや力を入れてきたところをしっかりと評価していただき、今後の励みにもなりました。また、地行園が取り組むべき課題についても改善のヒントをいただけたように感じています。 施設が大切にしている部分や強みは高く評価していただきましたが、満足することなく伸ばし続け、改善すべき点については真摯に向き合っていきたいと思います。評価で終わらすのではなく、評価結果を施設全体で共有し、安心・安全であたりまえの生活がしっかりと守られるよう子どもの支援の向上に努めていきたいと思います。 |