社会的養護施設第三者評価結果 検索

北海暁星学院

【1】第三者評価機関名 (特非)北海道児童福祉施設サービス評価機関
評価調査者研修修了番号 H0142
SK18195
S2019002


【2】種別 児童養護施設 定員 40名
施設長氏名 立嶋 喜佐男 所在地 北海道
URL http://wakoukai.hjk.ne.jp/
開設年月日 1951年05月31日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 和光会
職員数 常勤職員 22名 非常勤職員 4名
有資格職員 社会福祉士 2名 保育士 11名
看護師 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 21室 (イ)設備等 体育館、実習室、会議室・図書室
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 【理念】
子どもと職員の限りない可能性を求めて
【基本方針】
1.子どもの心身の健やかな成長と、幸せになる最善の関りに努めます
2.生活の基本(安全・安心)や基礎学力、社会常識等が備わるよう支援しながら自立支援に繋げます
3.職員の専門性の向上を図ります
4.地域の皆さんと一緒に福祉サービスの協調・協働に努めます
【4】施設の特徴的な取組 ・地元の医療機関やスクールソーシャルワーカーとの連携を図りながら、支援の充実に努めている
・小学生による地域伝統芸能「勇み駒太鼓」を伝承しながら、地域住民との交流を深めている
【5】第三者評価の受審状況 2021年06月28日(契約日)~ 2022年03月17日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
1. 適切な経営環境の把握と適切な対応
 社会福祉事業全体の動向を把握しながら、施設の経営状況を分析し、具体的な経営課題を明確にして、取組の過程を中・長期計画に示している。理事会の議を経た事項を「職員会議」で周知し、施設全体での取組がなされている。
福祉人材の確保が喫緊の課題であるが、法人の自己資金で高卒の無資格者を児童指導員の補助職員として雇用し、育成する新たな取組がなされている。
2. 感染症対策の取組
 新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受け、感染症への適切な対処を図るために、今年度から施設内に「新型コロナ感染症対策委員会」を設置し、職員の役割分担等の体制を明確にしている。
 「感染症対応マニュアル」に基づく対策を「職員会議」や子どもの「茶話会」等で周知し、看護師を中心とした組織的な取組を図っている
3. 職員全体による個々の子どもの状況に応じた個別的支援の取組
 新たに入所する子どもの背景について「入所に伴うケースシート」を詳細に作成して、職員間で情報共有を図ったり、個々の子どもの状況に合わせた「高校3年生自立に向けて」というシートを作成して、自立に向けた支援を職員全体で共有するなどの取組を通して、子どもの個別的支援に力を注いでいる。

◇改善を求められる点
1. 新たな教育・研修体制の構築
 予期しない長い期間のコロナ禍によって、これまで慣例的に行われてきた外部研修への派遣が困難になり、職員の研修の機会が激減した。養育・支援が困難な児童の増加、極めてストレスフルな職場環境にあって、教育・研修の重要性は増している。基本方針を明確にして、リモート研修、外部研修、内部研修を組織的、計画的に行い、進捗状況に応じた対応ができるような研修体制の構築が期待される。
2. 自立支援計画の策定・見直しにおける組織的な取組
 自立支援計画の策定や見直しは、担当職員が主任・副主任に相談し、必要に応じて他の職種の職員の意見等を取り入れて作成している現状である。自立支援計画は一人ひとりの子どもの養育・支援の指針であるため、同じブロックの職員や心理療法担当職員などの他職種を含めた合議によって検討することが望ましい。
 PDCAサイクルに基づく評価・見直し等の体制や手順等の仕組みを整備し、組織的な取組となるように改善することを期待したい。
3. 被措置児童等虐待防止に関する取組
 職員による不適切な関わりについては、平成24年作成の「虐待及びいじめ防止対応規程」に基づいて対応が行われているが、職員による虐待といじめを区別している理由が分かりにくい。職員による不適切な関わりについては、虐待という観点に統一して考え方を整理することで、対応が明確になり肝心な防止に向けた取組を進めやすくなると考えられるので、早急な検討を期待したい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント ・近年は新型コロナウイルス感染対策が毎日の大きな課題となっていますが、国等の指導方針や他の新たな取組などもご紹介いただき、大変参考になりました。
・子どもたちにとって、より良い施設づくりに努めて参ります。
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