【1】第三者評価機関名 | (特非)北海道児童福祉施設サービス評価機関 |
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評価調査者研修修了番号 | 北海道第0142 S15084 S16001 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 45名 | |
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施設長氏名 | 立嶋 喜佐男 | 所在地 | 北海道 | |
URL | http://wakoukai.hjk.ne.jp/ | |||
開設年月日 | 1951年05月31日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 和光会 | |
職員数 | 常勤職員 | 19名 | 非常勤職員 | 1名 |
専門職員 | 保育士 | 8名 | 看護師 | 1名 |
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栄養士 | 1名 | |||
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 21室 | (イ)設備等 | 体育館 |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | (理念) ・親の心に少しでも近い態度で、子どもから目を離さず、心のこもった養護に努める。 ・地域に根ざし、開かれた施設として、地域との交流に努める。 (基本方針) ・子ども一人ひとりが持っている能力、個性をよりよい方向へ引き出し、その子の良さを助長し、受容・理解・共感を示し情緒の安定をはかる。 ・子どもと職員の信頼関係を深め、支援目標に近づける。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・医療機関等との連携を図りながら定期的な協議により、支援の充実に努めている。 ・小学生による地域伝統芸能「勇み太鼓」を伝承しながら、地域住民との交流を深めると共に町内行事にも年間7~8回の演奏を披露している。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2017年08月31日(契約日)~ 2018年03月31日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 1.養育・支援における標準的な実施方法の明文化 「生活支援計画書」には、養育・支援における標準的な実施方法が項目別に分かりやすく示され、子どもの尊重、プライバシーの保護、権利擁護の視点とスムーズな業務遂行の視点から倫理綱領や当該年度の支援目標、職務分掌が掲載されている。年度毎に職員に配布され、経験年数の少ない職員も一定の水準で養育・支援を行えるようになっている。見直しには、職員や子どもの意見・要望等が取り入れられている。 2.子どもにとって最善と考えられる支援の取り組み 都市部から離れた施設の立地が子どもの進学に不利益にならないよう、大学進学が検討される子どもには、児童相談所と協議して都市部のファミリーホームへの措置変更を考えたり、高等学校を中退した子どもには児童相談所と協議して措置延長によって、アルバイトをしながら通信制の高校を活用し自立出来るまで支援するなど、子どもにとって最善と考えられる支援の取り組みが積極的に行なわれている。 3.強いリーダーシップをもとにした経営課題への取り組み 施設経営を取り巻く環境は、子どもの入所率の漸減傾向、施設の小規模化、支援が困難な子どもの増加、職員確保の困難などの課題が山積している状況にある。施設長は、全国児童養護施設協議会はもとより様々な会議に出席し、情報を整理して経営環境を把握分析し、課題を明確にするとともに、「月次決算書」等をもとに経営状況を把握分析して取り組むべき課題を明確にし、職員会議や養育会議を通じて自らの言葉で改善について方策を示すなどの強いリーダーシップを発揮している。 ◇改善を求められる点 1.子どもや保護者にはさらなる情報の提供が望ましい 養育・支援の大切なパートナーである子どもや保護者に様々な情報を提供して理解を得ることは、施設における生活が自立にとって実効性あるものとなるためには極めて重要である。理念や基本方針、事業計画の主な内容を子どもや保護者へ周知すること、「入所のしおり」に子どもの権利擁護やプラ-バシーの保護等を付加するとともに、様々な発達段階の子どもでも理解出来るような丁寧で分かりやすいものとするような配意が望まれる。 2.温かみのある住環境にするための整備 子どもの生活の場として、安全性や温かみのある環境に配慮し、子ども一人ひとりの居場所が確保され、「自分が大切にされている」と感じる場所であることが重要である。 子どもたちが雑然とした居室において、床に直接敷布団を敷いて寝ている環境は好ましいとは言い難い。狭い居室空間ではあるが、寝る、勉強する、遊ぶ等をベッド等を導入 して空間で仕切る、あるいは、時間帯で割り振る等の工夫をして、「自分が大切にされている」と感じる温かみのある住環境への整備が望まれる。 3.構造化されたスーパービジョン体制の構築 スーパービジョンは、より質の高いサービスを提供するための人材育成、バーンアウト症候群の回避とそれ故の離職の防止等の視点から極めて重要とされている。支援の質の向上を目指して、会議の中で支援方法や支援方針について、職員相互の意見交換が行われているが、スーパービジョン体制の構築には至っていない現状にある。基幹的職員を配置するなどして、全職員を対象に構造化されたスーパービジョン体制の構築が望まれる。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | ・ヒアリングの中で、新たな取り組み方や他の事例なども教えていただき、大変良い機会になりました。 ・子ども達にとって、より良い施設づくりに努めて参ります。 |