社会的養護施設第三者評価結果 検索

若江学院

【1】第三者評価機関名 (特非)ニッポン・アクティブライフ・クラブナルク福祉調査センター
評価調査者研修修了番号 SK18141
S2019046



【2】種別 児童養護施設 定員 50名
施設長氏名 福永 亮碩 所在地 大阪府
URL
開設年月日 1931年09月17日 経営法人・設置主体 社会福祉法人若福会
職員数 常勤職員 30名   非常勤職員 2名
有資格職員 社会福祉士 2名 社会福祉主事 2名
児童指導員 3名 保育士 13名
公認心理士 1名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 本園 20室  施設内小規模 2ヶ所  (イ)設備等 厨房・調理室1 リビング2 食堂1 食品庫1 検収室1 児童用玄関1 トイレ12(幼児用トイレを含む) 風呂・洗面所4 親子訓練室1 職員更衣室2 職員相談室2 洗濯室2 事務室1 
(ウ) 地域開放事業室1 地域交流スペース1  (エ)
【3】理念・基本方針 基本理念
・私たち「若福会」のすべてのスタッフは、利用者に対し「安全」と「安心」を守ることはもちろんのこと、利用者が日々「やすらぎ」を実感し「笑顔」で生活してもらうために、相手の立場にたった「やさしさ」と「思いやり」の心を常に抱きながら笑顔で利用者と接すると共に、スタッフひとりひとりが「愛」と「和」の精神でさらなるサービスの向上を目指す。
基本方針
・児童福祉法の理念に基づき、施設養護を必要とする児童を入所させ、当事者である児童が持つ基本的な権利を擁護し、施設での日常生活を通して自立した生活ができるように援助するとともに、児童の意見をくみ取りながら、より個別的な配慮のもとに最善の利益が図れるよう養育支援を行っていく。
【4】施設の特徴的な取組 ・地区の福祉向上に尽くした理事長の居住地である現在地に、昭和12年より福祉救護施設として開設以来、地域とのつながりは深く、良好な関係の中で子どもたちが見守られて生活している。
・2020年から2029年の長期計画を立てている。平成29年に国から示された「新しい社会的養育ビジョンを」受け、子どもの家庭養育優先原則を推進するため、高機能化及び多機能化・機能転換に向けた取り組みを5年ごとの前期・後期と長期計画が立てられ前期計画1年目である。
・国の目指す子どもの「社会的自立」の為の児童養護施設の在り方を見直している。第2回目の社会的養護第三者評価終了後より、組織の見直しと、書類の整備を目指して事務部門を強化している。
【5】第三者評価の受審状況 2020年06月16日(契約日)~ 2020年12月08日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 総評
・2029年までの長期計画を「小規模かつ地域分散化、高機能化及び多機能化・機能転換に向けた計画」と明確な目標の基、今年度の事業計画には多岐にわたる項目の実行計画が明らかにされている。将来全小規模化に向けて、施設内小規模グループに取り組み、より良い養育支援とはを試行錯誤しながら取り組んでいる。
・社会情勢の要望を取り入れ、一時保護委託受け入れ態勢がある。日中幼い子ども達が過ごしていた。

評価の高い点・研修
・地域福祉の担い手としても取り組んできた施設の歴史が有り、地域企業の餅つきや野球スタジアム、コンサートへの招待、住民による学習指導、お話し村、ギター、読み聞かせなど多岐にわたり、継続的なボランティア活動にて協力が得られている。
・職員と子どもたちが地域の清掃活動に参加したり、近隣農家のさつまいも作りを手伝ったり、施設職員が地元の子ども会の歴代会長を務めるなど地域とのつながりを大切にしてきている。
・施設の立地は駅に近く、小中学校、神社、商店、大規模マーケットもあり、ルールの基で比較的自由に生活をしている。子どもたちは日常的に小遣いを使い、生活の基本を学んでいる。


改善が求められる点
・長い施設経営の利点は存分に発揮されているが、一方近年社会構造やライフスタイルの変化などにより、児童相談所における虐待相談対応件数や一時保護を必要とする子どもが増加し、社会的養護を必要とする子どもの数も増え、虐待等子どもの抱える背景が多様化している。子どもの一生を見据えた施設での教育・養育環境の要求に応えるため、長期計画が作られたように、物心共に施設経営の見直しが求められる。
・職員は外部研修・内部研修と研修の機会が多く、力量に沿った機会が与えられている。研修は個人の資質向上と共に、施設内での有効活用が重要である。職員一人ひとりが、問題と思っている事を施設全体の問題として、忌憚なく意見交換が出来るの場を作ことを切に期待する。
・施設は毎年2回、広報誌「若福会だより」を関係機関や支援者などに配布し、支援活動状況などを報告しているが、事業計画、事業報告、予算、決算情報などは公表されていないので広報誌やホームページなどで公表することを期待する。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回3回目の受審となりました。1回目より2回目、2回目より3回目と少しずつではありますが改善が見られ、評価も良くなっています。その都度ご指摘いただいた点についてできる事から取り組みを行い、今回の評価を頂いたと思います。しかし、まだまだ不十分な点も指摘されましたので、真摯に受け止め、職員全体で改善策を話し合い、出来る事から丁寧に実行していき、その結果を更に分析・検討して改善策を立て、次の計画に取り組む事を標準化し、子どもたちの支援や処遇の内容を充実したものにしたいと思います。常に子どもたちの最善の利益のために努力していきたいと思います。
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