社会的養護施設第三者評価結果 検索

聖家族の家

【1】第三者評価機関名 (特非)ニッポン・アクティブライフ・クラブナルク福祉調査センター
評価調査者研修修了番号 SK18142
1401C048



【2】種別 児童養護施設 定員 148名
施設長氏名 上利 久芳 所在地 大阪府
URL https://seikazoku.com/
開設年月日 1947年12月12日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 聖家族の家
職員数 常勤職員 58名 非常勤職員 12名
有資格職員 保育士 28名 児童指導員 21名
社会福祉士 6名 看護師 1名
栄養士 1名 セラピスト 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 59室 (イ)設備等 本園:9ホーム
(ウ) 分園型小規模グループケア:2ホーム (エ) 地域小規模児童養護施設:4ホーム
【3】理念・基本方針 理念:
 児童福祉法によって入所する児童に対して、その保護者等と協力しながら、かつキリスト教精神に基づいて養育し、良き社会人に育成することと、地域社会で必要とされる子育て支援に関する事業を行うことを目的とします。

方針:
 長期に在籍するこどもについては、その人格形成の確立を目指した養育をします。
 施設での生活の中で退所後の自立、自己決定のできる子どもに養育します。
 自尊心を持ち、神と他人を大切にする心を養います。
【4】施設の特徴的な取組 国に先駆けていち早く地域小規模グループケアを実施するなど、これまで児童養護のモデルとして先駆的な役割を果たしてきた。

男女混合縦割り生活(兄弟姉妹は同じホームに)が特徴。日常生活の中で異性・異年齢の自然な交流を促し、助け合い、認め合い、協力し合い、感謝することを体験し学べる環境を構成しています。
【5】第三者評価の受審状況 2020年06月17日(契約日)~ 2021年03月05日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成29年度
【6】総評 <沿革>
・昭和8年、フランスから4名のシスター(修道士)が来日、労働者の町・釜ヶ崎で聖心セツルメントを開設した。
・昭和20年、現長居公園にあった兵舎を借り、戦災母子・孤児・老人・棄児の保護を開始した。
・昭和22年、養護施設「聖家族の家」の認可を受けた。

<特に評価が高い点>
・国の制度に先行して、地域小規模グループケアを実施するなど、児童養護のモデルとして先駆的な役割を果たしてきた。
・男女混合縦割りの日常生活の中で異性・異年齢の自然な交流を促し、助け合い、認め合い、協力し合い、感謝することを体験し学べる環境を構成している。
・単年度の事業計画は、前年度実績を基に策定されており、実行可能なものとなっている。
・業績評価制度を実施し、職員相互の自己目標の確立と養育業務の質の向上を図っている。
・生活日誌、ケース記録、起案書、実施記録などを通じて主任から理事長に至るまでチェックを行い、PDCAサイクルに基づく見直しを行っている。
・施設長は、毎月全職員宛に配布する通信「いぶき」の「ひとくちコメント」で職員にメッセージを掲載し、伝えている。

<改善が求められる点>
・養育方針・指導方針に工夫を加え、子どもには「どの様な人になるのか」、保護者には「どの様な家庭をつくるのか」、それを施設がどう支援していくのかをわかりやすく説明した資料を作成し、周知することを望む。
・子どもや保護者に対して、事業計画の内容を分かりやすく説明した資料を作成し、配布するなどの工夫を望む。
・ホームページに、苦情・相談の改善と、対応の状況についても公開することを望む。
・施設の専門性を活かした地域住民対象のセミナーなどの開催を望む。
・子どもの満足に関する調査の担当者の設置や、把握した結果を分析・検討するための検討会議の設置を望む。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回で3回目の受審となります。今回も自己評価に職員一人一人が取り組むことで、施設全体の取り組みについて理解を深められたと思います。
改善を促された点につきましては問題意識を持ち、評価のためだけではなく、子ども達のために改善を図っていきたいと思います。
また、これからの社会的養護における施設の役割を意識しながら、よりよい環境を整え、私たちができることを更に提案できるように努めていきます。
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