【1】第三者評価機関名 | (株)R-CORPORATION |
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評価調査者研修修了番号 | SK15157 S24061 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 75名 | |
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施設長氏名 | 矢部 雅文 | 所在地 | 神奈川県 | |
URL | http://seikou-gakuen@giga.ocn.ne.jp | |||
開設年月日 | 1947年07月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 成光福祉会 | |
職員数 | 常勤職員 | 27名 | 非常勤職員 | 12名 |
専門職員 | 里親支援専門相談員 | 1名 | 家庭支援専門相談員 | 1名 |
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心理療法担当職員 | 1名 | その他職員 | 24名 | |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 幼児棟(居室6室、日中保育室1室、会議室等7室) | (イ)設備等 | 地域交流室、医務室(いずれも学童棟) |
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(ウ) | 学童棟(居室35室、共用スペース4室、心理室1室、親子訓練室1室) | (エ) | かなでの家(小規模ユニット、6室) | |
【3】理念・基本方針 | 【基本理念】 1.子どもの最善の利益のために 2.すべての子どもを社会全体で育む |
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【4】施設の特徴的な取組 | 【特徴的な取り組み】 社会的養護の原理に沿って、子どもが健やかに育つよう次の6つの項目をベースとした支援を実施しています。 1.家庭的養護と個別化:普通の家庭生活での「あたりまえの生活を」をきめ細かく進めて行きます。 2.発達の保障と自立支援:自立に向けた健やかな身体的、精神的、社会的発達を支援します。 3.回復をめざした支援:情緒や行動、自己認知・他人認知などで深刻なダメージを受けた子どもの回復を支援します。 4.家族との連携・協調:歪んだ養育環境を適切な養育環境にすべく包括的に取り組んでいきます。 5.継続的支援と連携アプローチ:支援の一貫性・継続性・連続性というトータルなプロセスを確保して行きます。 6.ライフサイクルを見通した支援:社会に出てからの暮らしの見通しを支援します。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2016年10月08日(契約日)~ 2017年03月31日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 1回 | 前回の受審時期 | 平成25年度 | |
【6】総評 | ■概要 成光学園は社会福祉法人成光福祉会の経営で、児童福祉法に基づいた児童養護施設です。成光学園は、小田急線相武台前駅から徒歩4~5分程度の座間市緑ヶ丘の丘陵地帯に位置しています。施設のあゆみは、創始者が昭和14年に青少年の心身の鍛練と食料増産のために開いた農場を始まりとし、戦後、戦災浮浪児を引き取り養育する「少年の園」を開設し、昭和22年「財団法人座間農場」設立の認可を受け、さらに、司法保護団体の認可を得て蝕法少年の更生にあたり、昭和24年に養護施設(現在の児童養護施設)成光学園として開設し現在に至っています。施設は学童寮と幼児寮、小規模ユニット、食堂棟、グランドの設備を設け、学童寮(定員25名)は鉄骨造の2階建にて、1階に小学校1~3年生までの男子と小学校1~高校生までの女子とした構成で、2階は小学校4~高校3年生までの男子が入所しています。幼児寮(定員20名室)は鉄筋コンクリート造の2階建てで、1階には未就学児男女が入所し、2階に事務所、管理部門等になっており直ぐに目が届くようになっています。小規模ユニット「かなでの家」(定員6名)は木造平屋建にて小学1~高校3年生までの男子が生活しています。入所においては主に虐待等によるものですが、それ以前の問題として子育ての補機があり、子どもは大人に対する信頼を構築できない恐怖感を抱いており、その開所が養育の大きな部分を占めています。成光学園では子どもが健やかに育つよう、6つの項目(1.家庭的養護と個別化2.発達の保障と自立支援3.回復をめざした支援4.家族との連携・協調5.継続的支援と連携アプローチ6.ライフサイクルを見通した支援)を支援の基本に掲げ、子どもの最善の利益のため、温かい家庭的な支援を実施しています。 ■特に評価が高い点 1.成光学園は、基本理念にも「すべての子どもを社会全体で育む」を掲げ、地域と交流することの重要性を認識し、学童寮に地域交流室を設置し、近隣の会合等に貸し出しを行っています。また、野球ができる広いグランドを保有し、神奈川県児童福祉施設協議会研修会の対抗野球大会を実施する他、近隣にも貸し出し、積極的に地域交流に取り組んでいます。学園祭では、地域の子どもたちに参加してもらえるよう声掛けや、道沿いのフェンスに子どもの手作りのポスターを貼り、案内をしています。地域交流では特に、災害時対策における地域への貢献を考え、体制を整えています。施設長は自治会の区長の任務を受け、さらに、施設を地域の避難場所として考え、備蓄を7日分以上備え、厨房設備も完備しており、マンホールに取り付けられる簡易トイレの準備もあり、地域に向けた貢献を表明し、尽力しています。 2.成光学園では、年間教育研修計画を策定し、職員一人年1回以上、研修に参加するよう推進し、職員一人ひとりの質の向上に取り組んでいます。また、外部研修の内容についても常に見直しを行い、成光学園に合った研修内容を精査して情報提供及び、参加を奨励し、職員の技術水準向上と資格取得のスキルアップに努めています。研修に関しては職員研修委員を設置し、職員の要望、施設のニーズを加味して研修計画を作成し、施設長の確認の上、決定する体制を構築しています。新人職員についてはOJTを実施し、標準化に向けて研鑚しています。 ■改善が求められる点 1.成光学園では、法人の基本方針に基づいた「期待する職員像等」を定め、給与体系も俸給表で明確になっていますが、給与体系は俸給表のため、目標管理的な活用をするなど、工夫余地があると思われます。俸給表等級による給与査定は職員の昇給などESに関しては良い事ですが、「期待する職員像等」における査定での“見える化”を行い、研修と連動しながら査定に沿って給与を決定する等、人材の質の向上の一環としても一考を要する面があると思われます。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 施設名:成光学園 園長名:矢部雅文 今年で第三者評価は2回目となりますが、前回の評価機関が無くなってしまったため新たに別の評価機関にお願いすることとなりました。 まだまだ道半ばで改善する点は沢山あると感じておりますが、その中でも評価委員の方に当園の良いところを少なからずご指摘いただきました。 この場をお借りして御礼申し上げます。 良い評価を得られたところは更により良く、改善すべき点は職員が中心となって改善していけるよう、今後も努力し続けていきたいと考えております。 これからもご利用者様に寄り添った支援を心掛け、個々の目標解決の力となれるよう一同努力していく所存です。 |