社会的養護施設第三者評価結果 検索

海陽町立すだち寮

【1】第三者評価機関名 (社福)徳島県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 S15059
SK15129



【2】種別 母子生活支援施設 定員 9世帯
施設長氏名 前田 惠 所在地 徳島県
URL
開設年月日 1952年07月01日 経営法人・設置主体 海陽町
職員数 常勤職員 5名 非常勤職員 1名
専門職員 保育士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 9 (イ)設備等 学習室
(ウ) 静養室 (エ)
【3】理念・基本方針 理念
母と子の最善の利益を保障するために専門性を高め支援に努めます。

基本方針
施設として何を大切にし、何を求められているかを適切に受け取り支援します。
【4】施設の特徴的な取組 ■必要に応じ中国ブロック・近畿ブロック等での研修に参加し向上に努め、職員間で共有し支援につなげている。
■専門機関との連携を密にすること、地域連携会議(保育所~高校、就労まで)等により向上に努めている。
■アフターケアーを大切にしている。
■防災(地震・津波等)への取り組みを強化している。
【5】第三者評価の受審状況 2015年06月01日(契約日)~ 2016年04月18日(評価結果確定日)
受審回数 2回 前回の受審時期 平成24年度
【6】総評 ◇特に評価が高い点
■個別支援の充実化に向けた中期的な課題改善活動の推進
第三者評価の受審を契機に、職員間で母子生活支援施設としての役割について再確認を行っている。前回の第三者評価結果について協議を重ねるなど、質の向上に向けて意欲的に取り組んでいる。また、職員間で支援に係る基本姿勢の意思統一を図るなどして、支援の質の向上に向かって取り組んでいることは評価できる。特にマニュアルや記録の改善等、各種書類の整備がより充実したものとなっている。

■町所管課等に代表される各種関係機関との連携強化による利用者支援
母親や子どもを取り巻く環境が複雑化するなかで、支援に必要な関係機関と密に連携を図って取り組んでいる。関係機関との連携図を作成して事務室に掲示するなどし、職員間で共有化を図っている。また、公設公営の施設として所管課と連携の強化を図っており、今後の展望を中・長期計画に示すなどの取り組みも見受けられる。

■支援方法の標準化・共有化への取り組み
個別自立支援計画においては、施設で工夫し統一した様式を用い、母親と子どもの支援課題や支援目標を毎日のカンファレンスやケース検討会、職員会議等の機会に話し合っている。PDCAに応じた支援に取り組んでいる。

■支援の質の向上に向けた体制の整備
この3年間で理念・基本方針の見直しをはじめ、パンフレットを新しく作成したり、運営方針の制定、書類等の統一様式を作成するなど多くの取り組みが行われている。また、業務内容も少年指導員の勤務時間の変更や、日曜日の担当職員の配置、フードバンクを利用し近隣との交流の場の確保など支援の質の向上に向けて地道な取り組みが行なわれていることは評価できる。

◇改善が求められる点
■組織の管理・運営の礎となる年次事業計画の策定
理念と基本方針を見直し、それに基づいて中・長期計画を策定するなどしてすだち寮の方針を示している。しかし、中・長期計画に基づく事業計画を詳細な内容として作成するまでには至っておらず、行事計画にとどまっている。実行可能な目標を示すなどして、すだち寮としての事業計画を明確に策定されたい。

■計画的な各種規程・マニュアル等の見直し
施設の各種マニュアルや諸規程、手順書、情報開示に関するルール等の見直しを計画的に進めることができるよう取り組まれたい。

■社会的役割の発揮に係る情報の発信
現在、職員間で“巣立ち”を発行し、母親や子どもに配付している。今後、発行にあたっては、母親と子どもにも企画や編集に参加してもらえるような関わりにも期待する。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 初めて第三者評価を受審してから、あっという間の受審となりました。平成24年度に、いただいた評価を町所管課・職員間で共有し、数ある課題の中から1つずつ見直し検討を重ね、改善に向けて取り組んでまいりました。3年間で実際何が変わったのか、まだまだ見えていないことばかりでしたが、今回受審することで、もう一度改めて改善すべき点を確認することができました。3年後よりよい施設運営・支援ができているよう職員一同努めてまいります。
第三者評価結果はこちら