社会的養護施設第三者評価結果 検索

名古屋市玉野川学園

【1】第三者評価機関名 (社福)愛知県社会福祉協議会福祉サービス第三者評価事業所
【2】種別 児童自立支援施設 定員 22名
施設長氏名 小南 欣治 所在地 愛知県
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【3】実施調査日 2013年09月04日~2014年01月20日
【4】総評 広大な敷地と緑豊かな自然に恵まれた敷地内には、志段味中学校・下志段味小学校分教室が併設され、プールなどの設備も整えられている。名古屋市の人員配置により、非常勤職員を含め国基準以上に手厚く人員が配置され、児童の自立支援がなされている。老朽化した建物には、修復を要する箇所や、使い勝手の悪さを見て取れたが、職員と子どもたちによる日々の清掃によって、整理整頓、清潔が保たれているが、トイレが古いなど衛生面では課題がある。日常生活における規則を逸脱した場合のペナルティのあり方は、形式化、固定化されており、形態や方法を変えながら、子どもたちの自立性・責任感の醸成に繋がるよう、多様な支援等を工夫する必要がある。児童と職員の間には、フレンドリーな関係が見受けられて微笑ましい。しかし、時と場合によっては、指導者に留まらず、意図的に子どもの師となり親となる関係性も必要である。子どもの意向や主体性に配慮し、子どもの権利を尊重した支援、活動のあり方について、職員同志が円滑に意思疎通でき、共通認識を深める機会(学習会・ケース検討会等)の、積極的な提供が望まれる。施設長は、支援の質の向上に向け、日々努力し、検討を重ねている。また、第三者評価受審を機に、施設の問題点・改善点の洗い出しに努めようとしている。今後は、より一層リーダーシップを発揮し、施設運営に関する諸業務の一部を直接処遇職員にも分掌するなどし、全職員の参画意識を高められると負担も分散できるだろう。職員は、施設長の意図を汲み、職員総力のもとに一層の処遇改善を期待したい。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
児童自立支援施設は、子どもが24時間施設内で生活する児童福施設であり、全ての生活場面で職員が児童に対してより質の高い支援をする必要がある。児童の行動上の問題が多様化しているなか、発達障害児、愛着障害など処遇が困難な児童が入所してくるが、子どもが安心して生活できる施設となるよう今後も努めていきたい。何よりも子どもの最大の利益を考慮した支援を考え、一人ひとりの特性を理解し、主体性や自主性を尊重した支援の充実を図る必要がある。今回の第三者評価結果において多くの課題を指摘いただき、処遇の質を高めていくためのアドバイスをいただいた。今回の評価結果を踏まえ、あらためて児童自立支援施設が期待される社会的役割を考え、職員一同、子どもの処遇の向上と施設運営等の改善に努めていきたい。
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