社会的養護施設第三者評価結果 検索

梅光児童園

【1】第三者評価機関名 (有)エイ・ワイ・エイ研究所
評価調査者研修修了番号 SK15090
S25165



【2】種別 児童養護施設 定員 30名
施設長氏名 大塚 哲司 所在地 石川県
URL
開設年月日 1905年07月05日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 梅光会
職員数 常勤職員 20名 非常勤職員 0名
専門職員 社会福祉士 5名 保育士 5名
臨床心理士 2名 栄養士 1名
調理士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 個室20室、多床室8室 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 【理念】
◆ キリスト教信仰に基づく設立の意味を継承し、暮らしの中から子どもの最善の利益を図る

【基本方針】
◆ 安心・安全な暮らし
◆ 健やかな成長と発達を保障する暮らし
◆ 希望の持てる暮らし
【4】施設の特徴的な取組 ● 職員の接遇トレーニング
● スーパーバイザーの配置
● 家族関係構築ルームの活用
● 子どもの権利擁護に関する研修と実践
● 里親支援、地域支援(地域防災訓練、サッカー教室、公民館行事)
【5】第三者評価の受審状況 2017年06月01日(契約日)~ 2018年02月20日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
■ 法人が目指すべき方向性(地域に根差した子育て支援、家庭支援、地域の活性化)を中・長期計画に明示し、毎年度始めに園長が資料を配布し内容を詳しく説明する機会を設けている。又、中・長期計画のビジョンを踏まえ、①園全体 ②各ホーム ③職種別の具体的な単年度事業計画を策定している。

■ 園長は養育・支援の質の向上を目的とする様々な取り組み(接遇研修を通じて職員間での共通認識の形成、園内研修の充実、スーパーバイザー等専門職の配置、医療機関との連携等)に指導力を発揮している。

■ 今年度は「権利擁護」をテーマとする海外研修への参加(職員代表と子ども代表)や帰国後の体験発表会を通じ、職員・子どもが共に「子どもの権利」について対話・具体的に確認する機会を設けている。又、職員には外部講師を招き、「権利擁護」について詳しく学習する機会を設け、日頃の養育・支援につなげている。

■ 独立したスーパーバイザー2名を配置し、職員がいつでも気軽に相談出来る体制を整えている。スーパーバイザーの客観的な助言により、職員が養育・支援に関するヒントを得たり、方向性を再確認出来るようになっている。スーパーバイザーの存在・サポートは、職員のメンタルヘルス対策にも有益となっている。

◇改善を求められる点
■ 現在、事業計画を子どもや保護者に周知する取り組みは行っていない。今後、園全体・各ホームの事業計画の内容をかみ砕き、子どもや保護者にも分かりやすく周知する取り組みが期待される。

■ 職員一人ひとりの育成計画の作成・目標面接については未実施となっている。今後の人事考課導入に合わせて整備される事を期待する。

■ 法人で苦情解決の仕組みを定めているが、体制の見直しや子ども・保護者への周知については不十分となっている為、今後の整備が期待される。

■ 職員に不適切な対応があった場合は、スーパーバイザーや園長への報告体制を整えている。但し、被措置児童虐待の届出・通告制度に関する対応マニュアルは未整備となっている為、今後の整備(手順の文書化)が期待される。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  評価を受けて、特に施設として強い点、弱い点を客観的に評価していただいたことに感謝しています。このことを真摯に捉えて考えていきたいと思っています。 法人として、法人の運営、梅光児童園(児童養護施設)、梅光保育園(保育所)、梅光学童クラブ(放課後児童健全育成事業)の三事業を行っていますが、この法人としての基本理念、基本方針のところが指摘の通り弱いと思っています。百年を超す伝統の中でもう一度原点に返り見直す必要があると考えています。児童園の事業の中では、ケースワークにおける機能の充実、権利擁護の在り方が認められ、これからの方向性につながっている証しだと感じます。地域への関わりや、これからの児童養護施設の在り方への軌跡をさらに作っていくことに繋げていきたいと思います。苦情解決に対する弱さの指摘に対しては、早急に対策を練り、制度化することにします。
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