社会的養護施設第三者評価結果 検索

ネバーランド

【1】第三者評価機関名 (特非)アスク
【2】種別 児童養護施設 定員 46名
施設長氏名 宇賀神 慶子 所在地 栃木県
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【3】実施調査日 2013年06月15日~2013年09月01日
【4】総評 ◇特に評価が高い点 
●子どもの権利を守り、子どもを尊重する理念と周知の取り組み
 施設の設立理念として掲げる「児童憲章」、創立以来毎年「子どもの日」には、子どもたちが正面玄関の児童憲章前に集い、唱和し討論する機会を設けている。10周年を迎えた今年はワークショップの形態をとり、「児童はよい環境の中で育てられる」と謳われている“よい環境”をテーマに討論を行うなど、子どもたちへ法人の理念を周知するいう意味だけでなく、子どもたちが自らの権利について学び、考える機会を設けている。

●第三者評価の積極的な活用と課題への取り組み
 第三者評価で明らかになった課題に対して、解決のための取り組みを行い改善している。子どもたちの要望を叶えるための改善としては、担当職員を付け地域との協力関係ができたことで地域のスポーツ少年団への参加を実現し、下水処理槽を新たに増設することで毎日の入浴を可能にしている。また、施設を理解してもらうための広報紙を職員の手で編集し発行している。更に、ボランティア受け入れマニュアルを整備し、基本姿勢を明確にするなど改善は多岐にわたっている。そして、施設として必要性を認識し、スーパーバイザーの養成を積極的に進めている点は特に評価される。

●子どもの長所を見つけ、相手を思いやる気持ちを大切にした日々の支援と自己肯定感を高める言葉かけ
 日々の支援において、子どもの長所を引き出すよう心掛けている。相手の気持ちを思いやったり、様々な場面で適切な対応ができるようになるため、問題解決の手法「セカンドステップ」を学んでいる。日常のトラブルの際、職員はセカンドステップを活かして支援に当たり、子どもたちも気持ちを落ち着かせるために用いている。職員は支援の中で自己肯定感を高めてもらうための言葉かけを心掛けており、問題が起きた際もまず子どもに「あなたは大切な存在」ということを伝え、そこから対応することを徹底している。

●子どもの長所を見つけ、相手を思いやる気持ちを大切にした日々の支援と自己肯定感を高める言葉かけ
 日々の支援において、子どもの長所を引き出すよう心掛けている。相手の気持ちを思いやったり、様々な場面で適切な対応ができるようになるため、問題解決の手法「セカンドステップ」を学んでいる。日常のトラブルの際、職員はセカンドステップを活かして支援に当たり、子どもたちも気持ちを落ち着かせるために用いている。職員は支援の中で自己肯定感を高めてもらうための言葉かけを心掛けており、問題が起きた際もまず子どもに「あなたは大切な存在」ということを伝え、そこから対応することを徹底している。

◇改善が求められる点
●中・長期計画策定過程に職員が参画できる仕組みづくりと人事考課の具体化
 中・長期計画を策定し、年度計画への反映は行われているが、職員が参画するという点では十分と言えない。中・長期計画、年度計画の策定過程に全職員が何らかの形で参画する仕組みをつくること、法人、施設が目指す目標を全職員で共有し、計画の推進、実現に取り組むことが望まれる。また、人事考課制度導入については現在検討中ではあるが、職員要望も強いことから早期に具体化されることが望まれる。

●一部未整備の規定類の整備と定期見直しの実施
 子どもと保護者の関係の安定を図るべく、可能な子どもに関しては関係機関と連携しつつ希望に応じて面会、外出、一時帰宅や外泊を支援している。しかし、面会、外出など各種届出はあるものの、「規定」は未整備である。また、個人情報保護の対応は危機管理マニュアルに記載され、内部研修、会議の場で全職員に周知がなされているが、「情報開示を求められた場合に関する規定」は整備されていない。以上のように実践はされているが規定類の未整備の部分が見受けられるので、定期的な見直しも含めた各種規定の整備が望まれる。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 今回、2度目の第三者評価を受審するにあたり、前回の課題は改善されているものの自己評価の中で上がってきた新たな課題をどうクリアしていくかという点について議論を重ねて参りました。評価結果につきましては、自己評価における課題点が正確に反映されており、改善に向けて取り組むべき具体的内容を施設全体で共有することができました。今後、明確となった新たな課題を真摯に受け止めながら、全職員が共通の目的意識を持って課題改善に努めたいと思います。
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