社会的養護施設第三者評価結果 検索

さくらの森乳児院

【1】第三者評価機関名 (特非)福祉経営ネットワーク
【2】種別 乳児院 定員 20名
施設長氏名 塩沢 幸一 所在地 茨城県
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【3】実施調査日 2014年04月30日~2014年11月06日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
○職員からの改善提案を尊重して取り組む姿勢を維持しながら施設運営が展開されている
 開設4年目で職員の経験値が少なく、専門的な知識や技術も十分備わっていないとの認識から、各職員からの改善提案を積極的に採用し、実現させようとする姿勢で施設運営が展開されている。今年度も保育所との交流研修を実現させ、乳児院での支援方法について学ぶよい機会となった。また、日々の支援場面でも職員相互に気づいた点を検討して具体的な改善につなげる取り組みが行われており、コミュニケーションを図りながら支援の質の向上を目指す職員集団の構築に努めている。
○担当職員との24時間宿泊体験は子どもの人に対する信頼感を築いている
 担当職員が子どもと1対1で外食や外出するスキンシップデイを3~4ヶ月に1回程度定期的に実施する取り組みがある。さらに担当職員と子ども二人だけで24時間密着できるように個室で宿泊する取り組みを2歳半の時に行うようにしている。この宿泊体験を経験した子どもは、甘えや感情の表出が豊かになり、主張できるようになるなどの積極性が増す効果が得られている。

◇改善が求められる点
●地域の関係機関や団体との交流・連携を深め、さらに地域貢献を目指していくことが望まれる
 現在のところ、地域住民との交流行事や関係団体との協力関係構築、施設の専門性を広く地域社会に還元する取り組み等が十分進んでいない状況は改善が望まれる。具体的には、地域社会とつながる機会の増大や要保護児童対策地域協議会への出席、災害時における地域応援協定の締結等の実現に向けて取り組み、さらに地域貢献を目指していくことが期待される。
●家庭支援専門相談員と連携した心理療法担当職員による家族支援を期待したい
 心理担当職員は今年度採用者であることから、現在は乳児院を全体的に把握し、子どもの養育・支援の見立てを行うことを目標としている。子どもの発達検査、各種会議へ参加し心理的側面からの分析をアドバイスも行っている。今後、家族に対する養育意欲向上や愛着形成促進のために、家庭支援専門相談員と協働した心理療法プログラムの実施が望まれる。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
平成23年4月1日に開設した新しい施設です。平成24年度から第三者評価が義務化され、24年度、25年度と自己評価を実施してきました。経験の浅い職員が多いことから、乳児院養育指針の学習会を行いながらの実施でした。そして今年度、初めての第三者評価を受審いたしました。
開設当初から、「子どものために」をモットーに施設運営を行ってきたつもりですが、まだまだたくさんの未熟な点があることに気づかされました。
このたびの受審で、高い評価をいただいた点は継続して取り組むこととし、改善を要するとのご指摘をいただいた点については可能なところから改善に取り組んでいきたいと思います。
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