【1】第三者評価機関名 | (一社)宮崎県社会福祉士会 | ||
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【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 30名 |
施設長氏名 | 中村 秀子 | 所在地 | 宮崎県 |
URL | http://www.fukushikai.or.jp/j-minsei/ | ||
【3】実施調査日 | 2013年12月02日~2014年04月22日 | ||
【4】総評 | ◇特に評価が高い点 ・子どもたちの生命と人権を守り「最善の利益」を目指すという施設の基本方針のもと、職員全員が、養育支援について真摯に取り組む姿勢が感じられました。今回の第三者評価を受審するにあたっても、職員全員で自己評価に取り組まれた結果、既に受審時には今後の目標や理想、改善点が明確になっていました。 ・平成24年に、自然環境の整った現在の場所に新築移転され、県産材を利用した木のぬくもりのある施設環境のもと、職員に見守られ、子どもたちはのびのびと成長しています。新しい環境で子どもたちが戸惑わないように、自治会や子ども会の地域行事や近所の特別養護老人ホームのボランティア参加、近所の方々に農業指導を受けるなど、地域の方々の理解と協力を得られるような取り組みが行われています。 ・施設全体でセカンドステップ、コモンセンスペアレンティングなどの対人技術の研修会参加や実践も行われ、心理的なケアが必要な子どもの特性を理解し、タイミングを逃さないようにしようと支援するようになり、子どもたちにも暴力にたよらない解決法や、他者の気持ちを分ろうとする心が芽生えつつありました。 ◇改善が求められる点 ・中長期ビジョンや基本方針等に、チームケアや専門的な援助技術の向上などが謳われていますが、職員一人々の技量を評価分析したうえで、基本姿勢に沿って、専門性の高い教育、研修計画の策定と職員育成がなされることを期待します。 ・性に関する教育については、まずは職員の知識レベル、理解レベルの向上を研修会等で学び、全職員が統一した関わりが持てるようになることを期待します。また、何気なく発した子どもたちの言動を逃さず捉え活用できれば、命の教育、性を考える絶好の機会になってくると思われます。 |
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【5】第三者評価結果に 対する施設のコメント |
当施設では、日常的に次々と起こる事柄の対応に追われている現実があります。そのような中、第三者評価を受審したことで、立ち止まり振り返る時間をいただきました。 まず自己評価の段階で、職員間のコミュニケーションが十分にできたことが何より有意義でした。 聞き取り調査、そして結果を受けてさらに自己評価では漠然としていた項目に「強み」「弱み」がしっかりと浮き彫りにされました。 今後、「強み」は大切に向上心を持ちながら、施設のカラーを出していければと思います。「弱み(改善すべき点)」については、山積みですが、ひとつひとつクリアできるよう職員全員で取り組み前進していきます。 社会的養護を担う施設として、「何が求められていてどう進んでいけばよいのか」を職員全員で考え、共通理解していくきっかけとなりました。 「気づき」をくださった評価機関の皆様に心より感謝いたします。 ありがとうございました。 |