社会的養護施設第三者評価結果 検索

金鈴学園

【1】第三者評価機関名 (一社)宮崎県社会福祉士会
評価調査者研修修了番号 SK2019024
2017-3
2017-1


【2】種別 児童養護施設 定員 50名
施設長氏名 永田 雄三 所在地 宮崎県
URL http://www.kinrei.or.jp/
開設年月日 1957年07月10日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 金鈴学園
職員数 常勤職員 31名 非常勤職員 6名
有資格職員 保育士 10名 心理士 1名
社会福祉士 4名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 26室 (イ)設備等 体育館
(ウ) 小規模ケアハウス (エ)
【3】理念・基本方針 法人理念…進取・共生・博愛の精神をもって社会福祉の課題に応え、法人に関わるすべての人々の幸福を追求する。
施設の基本方針 1.子ども一人一人が差別や虐待を受けることなく、安心して暮らせる環境を整える。 2.日常生活のあらゆる機会を通して、子どもの独立心と自己決定を尊重し、生きる力を育む。 3.子どもや家族が社会から支えられるための態勢づくりに、関係機関と連携してとりくむ。 4.子ども一人一人の個別性に応じたケアニーズの発見と支援方法の工夫に努める。 5.関係法令を遵守するとともに、風通しのよい民主的な施設運営をおこなう。 6.地域社会との共存を図り、地域福祉を補完する。
【4】施設の特徴的な取組 地域に根差した市町村との連携を主軸に取り組んでいる。敷地内に道場を構え、剣道を通して施設の子どもだけでなく地域の子ども達及び近隣市町村から成人の方々からも通う剣道の場としての交流が盛んである。また放課後児童クラブやみやざき安全セーフティネット事業等の地域と深くかかわりあう施設運営をおこなっています。本体施設は高機能型をふまえ、小規模ケアハウスになっていることも特徴的な取り組みである。
【5】第三者評価の受審状況 2020年04月20日(契約日)~ 2021年03月31日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成30年度
【6】総評 ≪高く評価できる点≫60余年という長い歴史において理念や方針に基づいて運営されており、剣道で培われた精神と数々の大会での優勝により、自信につながり、落ち着いた生活を維持できています。中長期計画に基づく事業計画がなされ、実行に移されている点は高く評価できます。地域に求められる活動や、国や県の福祉政策に沿った改革にも積極的に着手されている点は高く評価できます。また大舎制でありながらも家庭的な小規模ケアユニット制にしてあり、1ユニットは玄関も別で家庭的な雰囲気で生活できる工夫がされています。職員間での子どもたちへの対応や状況確認等共通意識をもって支援にあたり、専門職の職員が中心となって、子どもの心に寄り添い丁寧な養育・支援がされています。

≪改善を望む点≫ホームページが活用されておらず、事業計画・財務諸表・第三者評価等の閲覧がホームページにて検索できるよう改善を求めます。職員一人ひとりについての目標や研修計画が曖昧であり、チェックリスト等での職員の意見や気づきなどのまとめ及び評価における取り組みの改善を期待します。様々なマニュアルや手順書等も見直しが不十分な点がありますので、定期的に更新されていく事を期待します。子ども達においては、ネットやSNS等の依存の予防や様々なトラブル予防のためのネット情報の注意点をさらに充実して支援されることを期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回の評価結果を真摯に受け止め、評価を得た箇所についてはさらに質の向上を図り、また改善が必要とされた箇所については早急に見直しを図ります。社会的養護は変革の時代を迎え、課題が山積しております。施設の小規模化と家庭的養育環境の整備、地域福祉への貢献、職員の人材育成等を着実に進め、子どもの養育支援と権利擁護をハイレベルに担うことのできる施設となるよう、今後も励んでまいります。
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