社会的養護施設第三者評価結果 検索

鐘ヶ浜学園

【1】第三者評価機関名 (社福)宮崎県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK18288
SK18287
2016-2


【2】種別 児童養護施設 定員 32名
施設長氏名 谷山 伸介 所在地 宮崎県
URL http://www.kanegaku.sakura.ne.jp/
開設年月日 1961年09月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人鐘ヶ浜学園
職員数 常勤職員 19名 非常勤職員 1名
有資格職員 社会福祉士 1名 保育士 5名
臨床心理士 1名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 【理念】
鐘ヶ浜学園は社会的養護を担う施設として、社会的養護の基本理念に基づき、社会のニーズに答えるべく多彩な専門性をもって児童の養育に当たる。

【基本方針】
○支援の個別化 ○自立支援 ○治療的支援 ○家族の再統合・家族と協働しての養育 ○連続したケアの実施 ○不適切な関わり(マルトリートメント)の防止
【4】施設の特徴的な取組 コモンセンスペアレンティング(CSP)を取り入れた支援を行っています。
【5】第三者評価の受審状況 2018年08月17日(契約日)~ 2019年02月28日(評価結果確定日)
前回の受審時期 平成27年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
1. 職員の資質向上及び養育技術のスキルアップのため、コモンセンスペアレンティング(CSP)やセカンドステップ等に積極的に取り組むほか、階層別、職種別に職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されています。また、他の児童養護施設とともにライフストーリーワーク(LSW)についての自主研究会を定期的に開催するなど、子どもの最善の利益を考慮した養育・支援がなされています。

2. 開設当初から地域に根差した施設を目指した取組が行われており、現在も地域行事や少年団活動、地域ボランティア活動などへ参加し、職員が地域の役員を引き受けるなど、日常的に地域との交流が行われています。

3. 子ども全員を対象に、日常生活全般(起床から登校準備、学校生活、友人関係、いじめや体罰等の有無等)にわたって学期ごとに子どもアンケートを実施し子どもの状況把握に努め、養育・支援の実施や自立支援計画に反映させています。アンケートの結果は職員会で報告・説明されるとともに、分かりやすく図表化して施設内に掲示し、子どもにも周知されています。

◇改善を求められる点
1. 平成26年2月に中・長期計画として家庭的養護推進計画(素案)が策定されていますが、計画達成 時期が平成41年度となっており、また、現時点で既に計画が達成された項目もみられるため、今後3年~5年を目途にした計画の見直し・策定が望まれます。

2. 施設長が職員との個人面談を通して年度ごとの個人目標を確認し、職員育成に取り組んでいますが、個人目標が記録として文書化されていません。職員の評価基準の透明性確保や個人目標の振り返り等のためにも文書化して記録として残すことが望まれます。

3. 施設のホームページには、施設の理念や基本方針等は記載されていますが、予算・決算書が記載されていませんので、運営の透明性を確保するためホームページで施設の財務等の情報を公開することが望まれます。また、子どもの様子は担当者や家庭支援専門相談員の訪問のほか、施設行事への案内などで保護者に知らせていますが、現在、広報誌の発行が中断されているため、日頃の子どもの様子を知らせるための工夫が望まれます。

4 自立支援計画の作成や実行、評価・見直しを職員会等で行っていますが、養育・支援の質をより向上させるため、アセスメント手法の確立や関係職種による協議を組織的に行う体制づくり、子どもに関する記録の充実など、支援体制の強化を図ることが望まれます。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  今回3回目の第三者評価受診であった。受診する中で改善を図ったことに対する評価とこれから改善を必要とする点の洗い出しができ、施設運営及び子どもの支援・職員の資質向上等を再確認できるものであった。
 今後もより良い施設運営の為改善に取り組みたい。
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