【1】第三者評価機関名 | (特非)北九州シーダブル協会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021257 14-a00026 SK2021256 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 28名 一時保護専用施設 6名 | |
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施設長氏名 | 北園 雄二郎 | 所在地 | 福岡県 | |
URL | http://www.f-nyujiin.jp/ | |||
開設年月日 | 1947年02月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 福岡県社会事業団 | |
職員数 | 常勤職員 | 32名 | 非常勤職員 | 10名 |
有資格職員 | 施設長 | 1名 | 保育士 | 17名 |
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家庭支援専門相談員 | 2名 | 看護師 | 7名 | |
心理士 | 1名 | 里親支援専門員 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 5居室 | (イ)設備等 | 心理室 1室、洗濯室 1室、調理室 1室 |
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(ウ) | 家族療法室 1室、食堂 2室 | (エ) | ||
【3】理念・基本方針 | 理 念 児童福祉の理念に沿い子ども一人ひとりの固有の生命を大切に育み、健やかな成長・発達を願って人権を擁護し、最善の福祉サービスの実践を目指します 基本方針 健康で明るく表情豊かな子どもの育成を目標に全職員が乳・幼児との愛着関係構築するとともに、日々の生活の中で個別保育やグループホームでの養育を取り入れ、一人ひとりの個性を尊重し、より健全な発達を促したい |
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【4】施設の特徴的な取組 | ○ 保護者面会:コロナ禍に於いても愛着関係が中断することなく継続的な関わりが持てるよう、リモート面会を取り入れるなどして工夫している。引き取りが近い子どもについては面会・外出も制限することなく実施し早期の家庭引き取りに繋げている ○ 一時保護・ショートステイなど、施設内での感染症流行などやむを得ない場合を除き夜間を含め積極的に受け入れを行っている ○ 実習生の受け入れ:将来の人材育成の為コロナ禍ではあるが例年通りの人数を受け入れている ○ 現在コロナ禍のため実施できていないが、地域子育て支援として健康運動指導士による “だっこビクス“を開催している。子育て中の保護者の出会いの場として、また保護者から子育て相談を受けたり、地域の情報を得る貴重な機会となっている。 ○ 発達の遅れや障がいのある子どもなどについては、福岡市立心身障がい福祉センターより月1回訪問訓練に来ていただける体制ができており、専門的養育機能の充実に努めている |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2022年08月25日(契約日)~ 2022年12月20日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成30年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 〇 福岡市博多区の街中にあるにも関わらず、桜の古木や大きな木々に囲まれ、ゆったりとした雰囲気の施設である。近くには、春日公園を始め大きな公園があり、天気の良い日には散歩に出かけている。JR、西鉄電車の駅も近く、利便性と自然の豊かさが共にある恵まれた環境である。また、院内には広いサンデッキと季節の野菜が育つ畑があり、子ども達が外気に触れ土に触れる機会を多く設けている。 〇 ホームページや広報誌「あいらしか!」で、事業内容や財務関係、苦情についても積極的に公開している。また、施設の様子をブログで発信し、保護者には月1回子どもの写真と手紙を同封して詳細を報告する等、「伝えること」を大切に取り組んでいる。 〇 地域の子育て支援として、健康運動指導士によるだっこビクスを開催し(現在はコロナ禍で休止)、家庭支援相談室を設置して育児相談を受ける体制がある。また、AEDの設置、災害時のオムツやミルクの提供等、地域福祉の貢献に向けて長年取り組んでいる。 〇 一時保護、ショートスティ等、夜間を含めた24時間体制の受け入れを積極的に行っている。隔離対応職員を配置し、入所後観察室で48時間観察して受診の必要があれば医療機関を受診している。クラス職員、栄養士、調理員、心理士等多職種が連携してアセスメントを実施し、情報を共有してチームで支援に努めている。 〇 発達の遅れや障がいのある子どもについて、福岡市立心身障がい福祉センターより月1回の訪問訓練を受け、専門的養育機能の充実を図っている。また、看護師を多く配置し、日常保育に入る中で、怪我や吸引等処置に速やかに対応する等、安心の体制が整っている。 ◇改善を求められる点 〇 コロナ禍の影響もあり、定員に満たない状況が続いている。乳児院の特性と必要性を強く訴え、地域や関係機関に積極的に発信して、定員確保に繋げていく事を期待したい。 〇 中・長期計画に挙げている令和11年度末までの施設移転に向けた職員体制の整備について、職員の意向を聞くためのヒアリングを丁寧に行い、慎重に進めていく事を期待したい。 〇 職員一人ひとりの職種や経験年数に応じた外部研修の受講、内部研修の充実を図り、職員一人ひとりの専門職としての質の向上を目指していく事を期待したい。また、病虚弱児や発達の遅れがみられる子ども、障がい児の増加に伴い、定期的に適切な指導を受けることのできるスーパービジョン体制を確立し、職員一人ひとりの専門性とスキルの向上に取り組むことを期待したい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回の評価の中で、施設の利便性に加え、桜の古木や大きな木々に囲まれ自然の豊かさが共にある環境や広いサンデッキなどを高く評価いただきました。普段当たり前に感じていたことが、第三者の視点では福岡乳児院の強みとして評価していただいたことに少し驚きもありましたが、多くの気づきを得ることができる良い機会となりました。 改善を求められる点については、施設内でしっかりと課題を共有し改善に取り組みます。また、令和6年4月からの児童福祉法の改正に向けて、更なるサービスの質の向上を目標に職員一丸となって社会的養護の役割を果たしていきたいと思います。 |