社会的養護施設第三者評価結果 検索

天使育児園

【1】第三者評価機関名 (特非)北九州シーダブル協会
評価調査者研修修了番号 S15064   
S15063
14-a00026


【2】種別 児童養護施設 定員 60名
施設長氏名 山本 妙子 所在地 福岡県
URL http://www.m-caritas.jp/welfare/25/welcome.html
開設年月日 1946年08月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 カリタスの園
職員数 常勤職員 30名 非常勤職員 12名
専門職員 児童指導員 8名 保育士 19名
個別対応職員 1名 心理士 2名
看護師 1名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 男10・女10  (イ)設備等 宿直室
(ウ) 浴室 (エ) 温冷棚
【3】理念・基本方針 天使育児園は、神さまの温かいまなざしに包まれ、一人ひとり、かけがえのない存在として、愛し愛され、大切にされる家庭的共同体です。子どもたちは、安心できる居心地のよい環境の中で、個性を伸ばし学力・体力・道徳心を身につけ、どんな時も自分らしく、たくましく生きる勇気と力を養います。こうして私たちは、地域社会を照らす光となるために、関わるすべての人と協力しながら、日々未来に向かって共に成長していきます。
【4】施設の特徴的な取組 ① カトリックの施設として (イエスキリストの愛の教え)
 ドン・ボスコ予防教育法 ○豊かな愛情と相互信  ○すべてに納得のいく説明と指導
              ○道徳心や宗教心を育む
② スポーツ( 文化 )活動を通した健全育成
  ○野球・バレーボール活動( 北養協 福岡県養協 九州大会 )
  ○奄美大島キャンプ ( 法人児童交流会 )
○日韓児童養護施設交流 ( 韓国 聖友愛育園 )
③ FSW (フアミリーソーシャルワーカー)の取り組み
④ 障害児ケア  
○各学校・療育センターなど関係機関との連携
⑤ 調理部の安全推進・衛生管理
⑥ LSW (ライフストーリーワーク)
⑦ ⅤM 
○6年間の長期目標と1年間の短期目標の設定   ○実現するための活動目標
  ○各グループ活動( 共同体G 宗教・精神的成長G 文化・教育G 社会的自立G )
  ○児童会 ○いじめ ○進路指導 ○SAIL ○園内研修  ○性教育
【5】第三者評価の受審状況 2017年05月15日(契約日)~ 2018年02月20日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成26年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点
〇カトリックの精神と、ドン・ボスコの予防教育に基づいた心身の健全育成に取り組み、人間性豊かな社会人に成長するように支援を行っている。
〇子供の悩みや心配事が気楽に話し合える年齢別の児童会(小学生、中学生、高校生)を定期的に開催し、個別面談と合わせて子供が施設の中で、明るく生き生きと暮らせる環境整備に取り組んでいる。
〇看護師、管理栄養士、心理士、職業指導員を配置し、児童相談所や子ども総合センターと連携して、子ども一人ひとりの就職、進学、家庭復帰に向けた支援が行われ、質の高い養育・支援に取り組んでいる。
〇子ども達に「食の大切さ」を伝え退所後も自分自身で栄養管理出来る支援を行い、食堂に温冷配膳システムを設置し、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく食べる美味しい料理の提供に取り組んでいる。
〇毎年1月の第2土曜日に退所者が集まる同窓会(かおり友の会)を開催し、近況報告や相談を受ける等、退所後のアフターケアに取り組み、園との深い絆を構築している。

◇改善を求められる点
〇園主催のバザーやクリスマス会の開催に合わせて、研修会や講演会を開催し、福祉に関する相談窓口を設置して地域の理解を得ると共に、非常災害時の地域の避難場所として提供し、地域福祉事業の拠点を目指すことを期待したい。
〇地域社会では、核家族化による子育て環境の変化、雇用環境の変化、ひとり親所帯の増加、子どもの貧困問題等、深刻な事態が進んでいるので、生活課題、福祉課題の解決や緩和を地域や行政、関係機関と協力しながら地域貢献に取り組むことを期待したい。
〇働く女性が子育てしながら充実した仕事に取り組める「ワーク・ライフ・バランス」に配慮した支援の取り組みを期待したい。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 第三者評価受審にあたり児童の養育・支援、施設の運営管理について現状の振り返りをする事が出来ました。入所児童の個人情報に配慮するため、地域の福祉向上における取り組みの消極性が課題となりました。評価結果を真摯に受け止め職員間で共有しありのままの現状の中で、子どもに寄り添い、子どもの思いに心を寄せ、子どもの最善の利益のため改善向けて取り組みたいと思います。
評価の高い項目に関しては感謝しつつ、今後も法人や園のビジョンに向かい生きるため、児童一人ひとりをかけがえのない存在として受け入れ、心身の健やかな成長を願いながら傾聴と同伴に尽力してまいりたいと思います。
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