【1】第三者評価機関名 | (特非)介護の社会化を進める一万人市民委員会宮城県民の会 | ||
---|---|---|---|
【2】種別 | 母子生活支援施設 | 定員 | 20世帯 |
施設長氏名 | 佐藤 文彦 | 所在地 | 宮城県 |
URL | http://www.fukushi-sendai.or.jp/tsubasa/ | ||
【3】実施調査日 | 2014年01月30日~2014年03月06日 | ||
【4】総評 | (特に評価が高い点) ○母子生活支援施設としての役割・支援内容が「仙台つばさ荘の事業概要」に記載され、支援が必要な母子の入所から自立するまでの支援と退所後の支援まで明文化している。 ○自立に向けた取り組みとして、母子支援担当職員3名の内1名をハローワーク専門担当とすると共に、資格取得に向けて技術専門学校入学を促したり、色々な保育パターンを準備して母親が就労し易い環境づくりに力を入れている。 ○母親の会や子ども会を組織し、施設での日常の生活において果たすべき役割、利用者同士の相互協力、約束ごと、子どもとの接し方等を具体的に定めた支援が行われている。 ○小学生を対象にした週一回の学生ボランティアによる学習会の実施、県内7施設子ども交流会を毎年開催し、集団活動やレクリエーション活動を通した子ども同士の関係性を養う支援をしている。 ○施設長は、福祉事務所や児童相談所等必要な関係機関からの参加を得て、毎月開催する自立支援会議をリードすると共に、毎日の「朝会」で報告される日々の出来事・課題等について、適切な指示を出す等、リーダシップを発揮している。また、全国母子生活支援施設協議会に設置されている「将来ビジョン策定特別委員会」の委員として活躍している。 (改善が求められる点) ○入所者は、様々な理由を抱えており、自立に向けての取り組みが行われているが、必ずしも成果が十分ではない。自立への意欲を促す取り組みの継続が望まれる。 ○プライバシー保護の規定・マニュアルの整備を期待したい。 ○事業計画の策定においては、実施状況の評価を容易にすることも考慮した数値目標を設定することを検討されたい。 |
||
【5】第三者評価結果に 対する施設のコメント |
今回の第三者評価の判断基準は、各項目の評価着眼点に対し、実施していると判断された項目数の割合によってa,b,cの評価が行われました。着眼点の実施の有無を重視した評価であり、実施の充実度を考慮した自己評価結果より評価された着眼点の項目数は多くなりました。一方で評価した着眼点の占める割合(%)の設定は高く、結果としてa,b,c評価は自己評価と大差のない結果となりました。評価の仕方に対しては、重要度の違う着眼点の各項目について重み付けを考慮することと、それぞれの実施内容の充実度を評価に反映させると良いと感じました。ご指摘いただいた改善が求められる点は真摯に受け止め、今後の課題として取り組みたいと思います。 社会的養護に関わる施設にとって、目指すべき水準となる「運営指針」が示され「第三者評価基準」の策定と受審の義務化という、評価ツールと評価システムの構築はとても意義深いことだと思います。今回の評価結果を受けて「計画」「実行」「評価」に続く「改善」にしっかりと取り組み、いわゆる「PDCAサイクル」を実践することで、目指すべき水準へと近づけていきたいと思います。 最後に、施設を良くしたいという姿勢で、私達にたくさんの気付きとモチベーションを与えていただいた評価委員の方々に感謝を申し上げます。 |