社会的養護施設第三者評価結果 検索

旭が丘学園

【1】第三者評価機関名 (社福)宮城県社会福祉協議会
【2】種別 児童養護施設 定員 70名
施設長氏名 小原 善博 所在地 宮城県
URL http://www.asahigaoka-gakuen.or.jp/html/index01.html#gakuen
【3】実施調査日 2013年06月25日~2013年11月15日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
「子どもの希望に合わせた様々な活動に取り組んでいます」
 施設として、様々な生活体験の機会を設け、自己形成に必要な支援に力を入れています。居室ごとにスキーやキャンプ・温泉・海水浴・釣り等の行事企画や月1回位の調理実習やおやつ作り等の他、子どもの希望により地域のスポーツ少年団や地域行事・イベントへの参加等を支援しています。

「長年にわたり手作りカレンダー作りに取り組んでいます」
 手作りのシルクスクリーンカレンダーは、毎年発行しており、日頃お世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、職員と子どもたちが協力し、表紙を含め13枚を一枚一枚手作りで仕上げています。カレンダー制作は、制作月を居室ごとに分担し、子どもが協働して行う機会であり、助け合い、認め合い、協力し合う態度を育む機会となっています。対外的にも高い評価を得ています。

「子供たちの安全確保に努めています」
東日本大震災を教訓とした地震・津波マニュアルは、津波警報が発令された場合、子どもたちが施設の外にいた時の避難場所についても明記し、子どもたちが津波の被害に合わないようマニュアル化したもので、玄関や子どもたちの居室に掲示し、子どもたちの安全確保に努めています。

◇改善が求められる点
「子ども一人ひとりの居場所作りに期待します」
 施設は大舎制の建物ですが、小グループ単位(居室制で1部屋5~6人位)でのケアを意識した生活に工夫がみられます。しかし、建物の構造上もあり、個人のスペースは確保できていないと感じました。居室の活用等に工夫され、プライバシーに配慮した子どもが安心できる場所としての個人の空間(居場所)を提供されることを期待します。

「親子関係の再構築等に向けた積極的な取り組みを期待します」
 施設では、面会や週末帰省など家族とのつながりに取り組んでいますが、改善の余地があります。その改善として保護者に対し、児童相談所との密接な連携のもとに電話や面接及び施設内に親子宿泊場所の確保をするなど、子どもの早期家庭復帰を可能とするための相談・指導等の支援(家庭復帰支援)を行い、親子関係の再構築が図られるよう、施設として積極的な取り組みを期待します。

「職員一人ひとりの研修計画の策定を期待します」
 施設では、職員研修の基本方針を明文化し、研修内容もOJT、OFF-JT、SDSの3つに組み立てられていますが、個々の研修計画の内容には至っていません。また、施設へ入所する子どもたちの育ちの環境は多様化、複雑化する中で問題を抱えた子どもたちと「向き合い」養育・支援を行うには、職員一人ひとりの専門性や高い支援技術が求められます。そのためには研修によって培われる部分が大きいと思われますので、施設として職員育成の観点からも一人ひとりの研修計画を策定し、より質の高い職員を育てることを期待します。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 今回の評価から、職員一人ひとりの研修計画は人材育成のため、それぞれの能力に合わせた計画を立てたほうが良いことや、事業計画を子ども向け、保護者向けに、分かりやすく作って示すということがヒントになりました。
 早速、工夫を凝らし取り組んでいこうと考えております。
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