社会的養護施設第三者評価結果 検索

丘の家子どもホーム

【1】第三者評価機関名 (社福)宮城県社会福祉協議会
【2】種別 児童養護施設 定員 95名
施設長氏名 鈴木 重良 所在地 宮城県
URL http://scikujiin.or.jp/publics/index/41/
【3】実施調査日 2013年06月10日~2013年09月26日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
「先駆的な養育・支援に取り組んでいます。」
 施設は、平成8年に小舎型の建物を新築し、それまでの大舎制から子ども6~8人で生活する小規模グループケアに変更しました。平成12年には、地域小規模児童養護施設として地域の一軒家でグループホームを開設、平成20年には2軒目を開設するなど、家庭的な環境での養育を意識した先駆的な事業展開をしています。

「子ども一人ひとりの意見を尊重した養育支援に努めています。」
 子どもを尊重した養育・支援についての基本姿勢が明示され、養育・支援の内容が子どもたちにとって最善の利益になるよう努めています。子どもの意向を尊重した生活については、ユニットごとの生活の流れがあり、家庭を意識した運営で日常的に子どもと共に考え、生活改善に取り組んでいます。
 施設では、普段から子どもとの会話を大事にし、「子どもの声」から解決策が見えてくるという視点を大事にしています。特に食事時間は、職員と子どもたちとのコミュニケーションの場として大切にしています。

「家族とのつながりを大切にした支援を行っています。」
 施設では、「大切な子どもを親から預かっている、子ども、親に責任を負っている」「施設では親と一緒に子どもを育てていく」という考えのもと家族との関係づくりに力を入れています。施設として、子どもと家族とのつながりを大切にするため、面会や一時帰宅等を積極的に促しています。また、親子関係の再構築のため、親子宿泊用の部屋の準備や親との会話を積極的に持つように努めています。

◇改善が求められる点
「職員一人ひとりの研修計画の策定を期待します。」
 現在、施設へ入所してくる子どもたちの育ちの環境は多様で複雑化しており、養育・支援にあたる職員に求められる能力もより専門性が必要とされています。施設の計画は、児童養護施設関係機関が主催する年間研修参加計画であり、職員一人ひとりの研修計画の内容にはなっていません。施設が求める職員の専門性や養育・支援技術の向上のために、職員個々に期待することや希望も取り入れた具体的な職員一人ひとりの研修計画を策定されることを期待します。

「各種マニュアルの作成を望みます。」
 安全性を含めて一定の水準以上の養育・支援の提供を担保するためには、施設として実施しなければならない各種マニュアルをまとめることが必要です。なお、各種マニュアルについては、定期的に見直しをすることが求められます。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 職員の自己評価、子どもたちへのアンケート、提出書類、聞き取り等で丁寧に評価をしていただきました。
 社会的養護として様々なニーズに合わせた子育ての役割をもつ我々にとって、社会の適正な評価に堪え得る仕事内容か、ということが常に求められます。その意味で指摘を受けた職員個別研修づくり、各種マニュアルの整備については、これからの努力目標として考えていきたいと思います。
 子どもたちの日々変化する成長への支援が我々の仕事内容の中核となるので、職員の資質向上への努力は当然のことで、その学びは限りありませんが、何よりも大切な学びは目の前に向き合う子どもからである、との確信のもと努力を重ねます。
 各種マニュアルについては、規定化されたマニュアルになじまない内容の仕事でもあることも踏まえ、試行錯誤しながら取り組もうと考えます。
第三者評価結果はこちら