社会的養護施設第三者評価結果 検索

宮城県さわらび学園

【1】第三者評価機関名 (株)福祉工房
【2】種別 児童自立支援施設 定員 50名
施設長氏名 遠藤 清之 所在地 宮城県
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【3】実施調査日 2012年12月20日~2013年03月28日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
・職員のスキルの向上に力を注いでおり、児童処遇、寮処遇、施設内虐待の各自己点検シートを作成し、職員自ら日常の支援を振り返り、自らの課題を知り、質の向上に取り組んでいけるような独自の取り組みが行われている。
・入所時において配布、説明される「学園生活のしおり」は児童の権利や、苦情や意見についての取扱等わかり易い文章で記され、漢字に振り仮名が付けられ、児童が理解しやすい工夫がなされ、児童の不安を和らげる取り組みがなされている。
◇改善が求められる点
・限られた予算の中で運営されており、生活空間としての寮は必ずしも快適な生活空間とはなっていない。又、決まりごとを周知させようとするあまりか、標語等の貼付が多く、無味乾燥な空間イメージとなっている。工夫次第によっては生活の場としての雰囲気を出すことも可能であり、検討が望まれる。
・団体生活と個人のプライバシーとの兼ね合いに苦慮している面が伺え、どこまでのプライバシーを確保していくか不明確となっている。今後の検討が望まれる。
・児童に対する支援に関して、職員の経験不足からくる指導力の弱さが伺える。短期間での職員の異動により、経験を積むことが出来ず、児童との間での信頼関係を築ききれていない面もある。豊かな指導力を育むための計画的な人事政策が望まれる。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
今回の評価結果により当学園の長所部分、弱い部分が明確になってきたように受け止めている。当学園に入所してくる児童生徒は、育ちの中で経験の不足や不適切な経験を重ねてきており、また親子関係等にも躓いてきている。そのような育ちの中で培われた生活文化を有していることから、学園での生活の大事さというものを再確認した。今後生活の質をさらに充実していく必要があり、具体的には、指摘のあった、衣・食・住について今後の取り組みを進めていきたい。
さらに、入所児童生徒には、将来の困難に打ち克ち、自己の幸せを獲得していけるような、人間としての強さを培っていける生活を提供していきたい。
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