【1】第三者評価機関名 | (社福)宮城県社会福祉協議会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK18017 SK18016 第117号 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 79名 | |
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施設長氏名 | 土倉 相 | 所在地 | 宮城県 | |
URL | http://www.tensien.com/ | |||
開設年月日 | 1933年04月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人ロザリオの聖母会 | |
職員数 | 常勤職員 | 37名 | 非常勤職員 | 21名 |
有資格職員 | 児童指導員 | 21名 | 保育士 | 13名 |
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栄養士 | 1名 | |||
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 6ユニット(1ユニット6名) | (イ)設備等 | 親子訓練室 |
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(ウ) | 地域交流ホール | (エ) | 地域小規模児童養護施設「さくら」「つばき」「みずき」「かつら」 | |
【3】理念・基本方針 | <基本理念> 1 児童の最善の利益を追求する 2 子ども自身の意思表明権を尊重する 3 児童の人権と命の尊厳の尊重 4 職員から「愛されている」ことを子ども自身、実感出来る養護を形成する <養護基本方針> キリスト教的世界観、人間観を土台として、次のような子どもを育てる ・祈り、感謝することのできる子ども ・明るく美しい心を持った子ども ・自主的に責任を持って行動できる子ども ・困難にくじけず、正しく生きる強い子ども |
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【4】施設の特徴的な取組 | 施設には、寄付金を子どもの自立資金として給付する独自の「自立支援金制度」があり、退所後の子どもの生活支援に充てています。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2020年10月07日(契約日)~ 2021年03月22日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | 【特に評価の高い点】 ◇施設の小規模化・地域分散化に取り組んでいます。 施設では、地域小規模児童養護施設を平成26年度から計画的に取り組み、現在4か所開設しています。また、本体施設でも6つのユニットに分散し、少人数での小規模グループケアに力を入れています。 ◇職員の働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。 施設では、衛生委員会を毎月開催し、産業医のアドバイスを受け、職場の労働環境のチェックを行っています。また、メンタルヘルス規程、パワーハラスメント防止等に関する規程、セクシャルハラスメント防止等に関する規程などを整備し、職員の心身の健康と安全確保への取組を行っています。さらに、全職員へ「福利厚生サービスのご案内」というカードを配布し、外部機関に健康や介護等の相談ができるようにして、職員の働きやすい環境と定着に向けた取組を行っています。 ◇子どもの権利擁護に関する取組に力を入れています。 施設では、権利擁護委員会を設け、問題があれば職員全体で解決に向けて話し合ったり、問題を想定したロールプレイを取り入れたりして理解を深めています。また、子どもに対しても「権利とは何か」を、子どもの年齢や発達に応じて正しく伝える機会をつくる等取組に力を入れています。 ◇家族との信頼関係づくりに努め、親子関係の再構築を支援しています。 施設では、家庭支援相談員を2名専任し、相談に応じる体制を強化しています。また、児童相談所と連携して、親子関係の再構築に向け子どもにとって適切で必要な支援に取り組んでいます。 【改善が求められる点】 ◇安心・安全な養育・支援の実施のための組織的な取組を望みます。 施設では、「事故対応の基本マニュアル」を作成し、事故対応を行っていますが、リスクマネジメントに対する体制が十分とは言えません。今後は、養育・支援の質の向上の観点から、事故報告やヒヤリハットの事例収集を通し、要因分析の実施や改善策・再発防止策を講じるために、リスクマネジメント委員会の設置やヒヤリハット事例収集などの組織的な取組を望みます。 ◇被措置児童等虐待等の届出・通知制度の対応マニュアルの整備を望みます。 施設では、子どもに対する不適切なかかわりの防止や早期発見に繋がるよう業務日誌等に子どもとのかかわり方を具体的に記録し、報告されていますが、その制度についての対応マニュアルは整備されておらず、明文化されていません。今後は、子どもにも制度について解りやすく説明し、「対応マニュアル」として整備していくことを望みます。 【期待する点】 ◇施設の資源を活用した公益的な事業・活動に取り組むことを期待します。 施設では、地域の福祉ニーズなどを把握できる環境にありますが、それに基づく具体的な事業・活動は行われていません。現在、本体施設の小規模化・分散化に向けて取り組んでおり、それに伴う空きスペースが生じてくることから、そのスペースを活用して「子ども居場所づくり」「子ども食堂」「学習の場の提供」など、施設の将来構想委員会で検討しています。今後、検討事項の実現に向けて取組が進むことを期待します。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 今回の第三者評価において、諸書類や園内の様子などを精査し、的確なご指摘を頂戴したことに感謝いたします。口頭でご指摘いただいたところについては、対処、改善をいたします。今後、児童養護施設に求められる高機能化・多機能化を実践しつつ、多くの子どもたちの幸せにつながる事業展開をさらに進めていく所存です。 |