【1】第三者評価機関名 | (社福)宮城県社会福祉協議会 |
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評価調査者研修修了番号 | SK18017 第94号 第134号 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 80名 | |
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施設長氏名 | 大塚 涼子 | 所在地 | 宮城県 | |
URL | https://lasallehome.net/ | |||
開設年月日 | 1948年12月26日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人ラ・サール会 | |
職員数 | 常勤職員 | 44名 | 非常勤職員 | 13名 |
有資格職員 | 児童指導員 | 13名 | 保育士 | 21名 |
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栄養士 | 1名 | 看護師 | 1名 | |
心理士 | 1名 | 調理員 | 3名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 小学生以上8部屋、地域小規模児童養護施設2か所 | (イ)設備等 | 地域開放交流室 |
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(ウ) | 親子訓練室 | (エ) | 自立訓練室 | |
【3】理念・基本方針 | 【理念】児童福祉法第一条 全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。 【養護方針】 児童福祉法第一条に規定した児童福祉の理念に沿い、キリスト教的世界観、人間感を土台にして、次のような子供を育てます。 ・祈ることのできる子ども ・自分で自分の生活を創り出せる子ども ・共同生活の場で、自分の役割を果たせる子ども ・自然への親しみと関心を持てる子ども |
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【4】施設の特徴的な取組 | 施設では、より家庭的な雰囲気に近づけるよう、より小規模化・地域分散化しています。また、地域小規模児童養護施設を2か所設置し、地域の中であたりまえの生活を営んでいます。また、体育館やグラウンド、地域開放交流室、自立訓練室など、子どもが自由に利用できる環境が整備されています。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2020年08月27日(契約日)~ 2021年02月10日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | 【特に評価の高い点】 ◇小規模化及び地域分散化へ積極的に取り組んでいます。 施設では、施設の小規模化及び分散化の取組に向け、これまでに地域に借家を借り上げて地域小規模児童養護施設2か所を設置し、家庭に近い生活形態や地域の一員としての生活の在り方を実践しており、今後も増やしていく計画があります。また、施設本体においても、より家庭的な生活環境を提供するために生活形態をオールユニット化していく計画があり、そのための職員増員や多様な支援体制を確立するための専門職員の配置など、子どもの養育・支援の質の低下にならないように考えています。施設として、小規模化及び地域分散化への取組を10ケ年の計画としてまとめ、その計画書を基に取組を進めています。 ◇子どもの気持ちに寄り添い、満足の向上に努める職員の取組があります。 施設では、日頃より「子どもの気持ちに寄り添い子どもの小さな変化にも気づこう」と申し合わせています。今年度は小規模化をさらに進めた新体制に移行したばかりですが、QOL向上委員会では、全職員に「児童支援に関するアンケート」を実施し、結果を27ページにまとめ、分析作業を進めています。早速、子どもとも話し合い、生活の細かなルールはユニットの実態に合わせて緩やかにするなど、施設全体で日頃の支援のあり方を見直す取組があります。今回の第三者評価の子どもへのアンケートでは、「ほめてくれる」「命令したりはない」「気に入っているのは職員とごはん」といった結果に繋がっています。 ◇子どもの力を信じて見守る姿勢を大切にした支援を行っています。 施設では、日頃から子どもの状況を把握し声掛けや支援を適切に行うように努めています。つまずきや失敗の体験は、「失敗しても大丈夫」と見守りの姿勢を大切にし、子ども自身が主体的に問題を解決していくよう支援し必要に応じたフォローする取組を行っています。 【改善が求められる点】 ◇職員の育成に向けて目標管理制度を取り入れることを望みます。 施設では、「個別面談表」や「個別研修計画」を活用して、職員一人ひとりの動向調査と振り返りを行いながら育成に向けた取組を行っていますが、目標管理制度は導入されていないため、職員が業務上の目標をもって仕事にあたることや達成度を評価することができていません。今後は、施設として小規模化や分散化を進めるにあたり、個々の職員の目標管理シートを作成し個別面談などを通して、施設の目標や方針の徹底と職員ひとり一人の目標(目標項目・水準・期限など)を明確に設定し、定期的に達成度を確認するなど、職員が自ら将来の姿を描くことができ、目標を持って仕事や支援にあたるためにも、職員一人ひとりの目標管理のための仕組みを導入して育成に向けた取組が行われることを望みます。 【期待する点】 ◇施設の資源等を活用した公益的な事業・活動に取り組まれることを期待します。 施設では、今年度より新体制に取り組み、これまで使用していた幼児の部屋を空き部屋にしており、そこを活用して地域の子育て支援ということで「親子で遊びに来てもらう、子育ての悩み相談を受ける、育児についての支援を行う、読み聞かせを行う」などに取り組んでいく計画があり、その準備を進めています。施設として活用できる社会資源を有効に使い、地域の子育て支援に意欲的に取り組むことを期待します。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | この度は、丁寧な調査と分析、そして公正な評価と適切なご指導を賜りましたこと感謝申し上げます。改善すべき項目につきましては、真摯に受け止め、施設全体で改善に向けた取り組みを進めて参ります。特に人材育成に関しましては、職員個々の目標管理シートを作成し、面談等を通して、実際に行った業務内容の振り返りや達成度の確認、更なる目標設定等、職員一人一人の成長を促すシステムの構築に努めて参ります。生活の主役である子ども達、そこに携わる職員、双方の福祉が充実している施設となるように努力する所存です。今後共よろしくお願いいたします。 |