【1】第三者評価機関名 | (株)福祉工房 |
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評価調査者研修修了番号 | SK18018 S-24-13 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 30名 | |
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施設長氏名 | 須貝 隆 | 所在地 | 宮城県 | |
URL | http://scikujiin.or.jp/ | |||
開設年月日 | 1955年12月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人仙台キリスト教育児院 | |
職員数 | 常勤職員 | 44名 | 非常勤職員 | 1名 |
有資格職員 | 保育士 | 1名 | 看護師 | 1名 |
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心理士 | 1名 | 管理栄養士 | 1名 | |
音楽療法士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | (イ)設備等 | ||
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | (理念)キリスト教精神に基づき、社会福祉の向上にあたる。(仙台キリスト教育児院) (基本方針)養育方針:集団生活の中での個性の尊重 養育目標:健康でたくましく、情緒の豊かな子どもに |
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【4】施設の特徴的な取組 | 全国の乳児院に先駆けて「個別担当養育制」(入所から退所まで同一の養育者が担当する)と「小グループでの養育」(各ホーム当たり6人まで)を進め、より家庭に近い環境の中で、ゆったりとした雰囲気で過ごせる乳児院にしている。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2020年06月30日(契約日)~ 2020年12月08日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 〇家庭的雰囲気の中での養育 完全小規模グループケアを採用し、各部屋は3~5名の生活の場として一般の家庭的な環境を作りだしている。各部屋には台所、風呂場が設置され、各部屋の窓からは広い庭が見られ、部屋の中ではお膳を囲んで子どもたちと職員が一緒に食事をする雰囲気は、一般的な家庭以上の家庭的雰囲気が感じられる。又、担当職員は子どもと一緒にお風呂に入り、おもちゃを使ったりしながら、会話をし、疑似的な親子関係を育み、子どもとの愛着を深める取り組みが行われている。 〇地域との交流 地域におけるニーズを踏まえ、育児や子供の健康に関する相談を受ける「すくすく子育て電話相談」事業や地域での未就園児とその母親を対象にした母と子の健康教室「はとぽっぽの会」を定期的に開催し、ともに楽しみながら育児に関する助言などが行われ、地域との結びつきを深める取り組みが行われている。 ◇改善を求められる点 〇マニュアル類の整備 各業務におけるマニュアルの大半は作成されているが、一部必要とされる業務に関して未作成であったり、全体としての一括した管理がされていない面が見られる。未作成の部分について作成を行っていくことや、又、全体での整理、見直しについての仕組みも検討していくことが期待される。 〇中長期計画の策定や人事考課制度の見直し 法人全体の課題でもあるが、現在施設として、中・長期計画は策定されていない。施設としての重要な課題もあり、職員とともに課題解決に向けた取り組みを行っていくためにも、中・長期計画を策定していくことが期待される。又、同時に人事考課制度に関しても、施設として検討していくことが期待される。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 特に高い評価をいただいた「家庭的雰囲気の中での養育」や「地域との交流」については、当施設としても特に力を入れている分野であり、嬉しいことである。個別担当養育制を取り入れた家庭的な環境の下での養育や、「はとぽっぽの会」や「子育て電話相談」などによる地域との交流については今後とも力を入れていきたい。 改善を求められる点にあげられた「マニュアル類の整備」については、各業務にかかるマニュアルについてはほとんど整備されていると思われるが、確かにその統一性には欠けるところがあり、全体として一括管理がなされているとは言い難い。今後は全体としての整備や見直しの仕組みについても検討していきたい。 「中長期計画の策定や人事考課制度の見直し」については、厚生労働省の検討委員会から『新しい社会的養育ビジョン』が出され、乳児院の新しい方向性が見えてきたことから、新しい乳児院の建設に向けて本格的な検討に入るとともに、中長期計画についても策定に向けて検討したい。また、人事考課制度については乳児院としては難しい面もあるが、法人(仙台キリスト教育児院)全体も含めて考えていきたい。 |