【1】第三者評価機関名 | (特非)介護・福祉サービス非営利団体ネットワークみやぎ |
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評価調査者研修修了番号 | SK18011 S2019005 第66号 |
【2】種別 | 母子生活支援施設 | 定員 | 20世帯 | |
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施設長氏名 | 鈴木 みはる | 所在地 | 宮城県 | |
URL | ||||
開設年月日 | 1951年10月15日 | 経営法人・設置主体 | 宮城県栗原市 | |
職員数 | 常勤職員 | 2名 | 非常勤職員 | 6名 |
有資格職員 | 保育士 | 2名 | 社会福祉主事 | 1名 |
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医師(嘱託医) | 1名 | |||
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 母子室(予備室)20室(1室) | (イ)設備等 | 集会室兼遊戯室、学習室、相談室、事務室、静養室、職員ロッカー室 |
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(ウ) | 浴室(大・小) | (エ) | トイレ(2室) | |
【3】理念・基本方針 | <理念> ファミリーホームひだまりは、児童憲章の具現化に向け、その一助となるべく母子生活を支援し、健やかな子の生育を目指します。 <基本方針> 母子生活支援施設に入所した者の福祉の向上を図り、社会の共同生活に適応し自立更生されるよう支援に努め児童の健全で健やかな育成をめざし、健康の増進と情操を豊かにし、心身共に愛護する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | 〇ファミリーホームひだまりは、宮城県北部をエリアに栗原市が設置・運営する公設公営の施設である。 〇母子への権利侵害に対応するため、短期支援事業による緊急保護を行っている。 〇母子の支援に際しては、何ごとについてもチームワークをもって行動し、施設長が調整役となって対応している。 〇母親と子どもが職員と中庭の畑で野菜の種まき、栽培、収穫を行い、食育を行っている。 〇野外活動や親子旅行、ふれあい交流等を通して地域に出る体験を積極的に企画し、社会経験を多く持てるよう図っている。 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2020年08月12日(契約日)~ 2021年01月13日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成 29年度 | |||
【6】総評 | ◇特に評価の高い点 1.多くの関係機関と連携し、きめ細やかな支援が行われている点 関係機関と連携し、母子の個別の課題に沿って社会資源を活用したきめの細かい支援を行っている。関係機関は、行政から福祉事務所、社会的養護機関、障害者支援事業所、病院や診療所、学校、弁護士事務所、ハローワーク等の就労支援機関、フードバンク等のNPO法人など多岐にわたる。 特に、短期支援事業による緊急保護など母子への虐待に対応する機能を果たすための支援には、児童相談所や女性相談センター(配偶者暴力相談支援センター)との連携が一層重要になると考えており、警察を含め日ごろからの情報交換や連携を綿密にしている。 2.母親と子どもが抱える生活課題に寄り添い、丁寧な情報提供や支援を行っている点 母親と子どもそれぞれの生活課題を把握し、寄り添い見守りながら、日々の支援を行っている。育児への不安や焦燥、権利擁護などへの支援は、指導的な目線での支援になりがちであるが、ひだまり通信「まざぁず」を発行し、具体的なポイントを示しながら、平易な言葉で、母親と子どもとの目線を合わせた支援をしている。 このように、ひだまり通信「まざぁず」では、職員も母親であり、自分も育児に悩むことがあるとの姿勢が見え、楽しいコラムも加えられるなど、一緒に考え、一緒にやってみようという支援が、母親と子どもの自立への手がかりとなっている。 ◇改善を求められる点 1.母親や子どもに分かりやすい理念・基本方針の策定が望まれる点 施設の理念は施設経営や母親と子どもの支援のための拠り所であり、基本方針は理念を実現するための姿勢や目指す方向性を表すものである。また、内容として児童憲章の子どもの最善の利益のために等が反映されたものが求められる。しかし、現在の施設の理念・基本方針は法律用語で表現された抽象的な文言であり、母親と子どもが理解しづらい内容となっている。今後、職員はもちろんのこと母親と子どもに分かりやすい理念・基本方針を策定することが望まれる。 2.必要なマニュアルを整備し、標準的な実施方法の確立が急務である点 ひだまりには、標準的な実施方法としての入所時、退所時、夜間休日緊急対応、感染症対応マニュアルなどがあるが、施設の理念・基本方針に直結する重要かつ必須のマニュアルが無いため、その結果として、利用者サービスを公平かつ適切に実施するための標準的実施方法が確立されていない状況がある。 従って、今後①事業所の職員倫理綱領②プライバシー保護③相談・苦情対応④リスクマネジメントなどの必須マニュアルを早急に整備し、母子生活支援施設を適切に運営して行くための標準的な実施方法を確立することが急務である。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | ひだまりとして3回目の受審となりました。今回、初めて夜間休日管理人も含めた全職員で自己評価を行い、それに対して丁寧な審査が行われました。高く評価していただいた項目については、今後もより良い支援を提供していけるよう継続していくことはもちろん、必要であれば見直しを行い質の高い支援が行えるよう努力を続けていきたいと考えています。また、改善が求められる点につきましては、早急に見直しを行い、職員一丸となって入所者へ安全安心な支援の提供が行えるよう改善に取り組んでいきたいと思います。丁寧なご指導、ご助言いただいた評価委員の皆様に厚く感謝申し上げます。 |