社会的養護施設第三者評価結果 検索

丘の家子どもホーム

【1】第三者評価機関名 (社福)宮城県社会福祉協議会
評価調査者研修修了番号 SK15013
S25127
第96号


【2】種別 児童養護施設 定員 95名
施設長氏名 鈴木 重良 所在地 宮城県
URL http://scikujiin.or.jp/publics/index/41/
開設年月日 1906年02月27日 経営法人・設置主体 社会福祉法人仙台キリスト教育児院
職員数 常勤職員 46名 非常勤職員 1名
専門職員 児童指導員 11名 保育士 28名
栄養士 1名 看護師 1名
心理士 1名 里親支援専門相談員 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 10ホーム (イ)設備等 施設内グループホーム
(ウ) 地域小規模児童養護施設2か所 (エ)
【3】理念・基本方針 1.社会福祉法人仙台キリスト教育児院の設置、経営する社会福祉施設は定款にうたわれているキリスト教精神に基づき、社会福祉の向上にあたることを目標としています。

2.厳しい少子・高齢社会である21世紀を活力のある福祉社会とするため、地域の方々と共に、障害者を含め、児童から高齢者までの福祉コミュニテイの構築を目指します。

3.その基本理念は「み言葉」による。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」(ローマの信徒への手紙12章15節)
【4】施設の特徴的な取組 ◇小舎型の建物(家)では、各ホームに調理室や浴室等家庭に近い生活機能を持つことで、生活習慣や生活技術、社会的モラルを身につけ、子どもの自立支援の充実を図っています。

◇地域小規模施設では、地域との関わりを「ご近所づきあい」と位置づけ、町内会や子ども会活動に積極的に参加し、住民との信頼関係を構築して子どもが安心して生活できる拠点「家」として、ケア単位の小規模化、ケアの個別化を実践しています。
【5】第三者評価の受審状況 2016年08月01日(契約日)~ 2017年03月06日(評価結果確定日)
受審回数 1回 前回の受審時期 平成25年度
【6】総評 【評価の高い点】

◇「子どもの最善の利益」を目指した養育・支援の視点が、施設における方針として明確に示され、職員は子ども一人ひとりに寄り添い、子どもの気持ちを尊重し、将来を考えながら養育・支援に努めています。

◇施設は、ユニット毎に家庭を意識した運営で、職員も子どもとのコミュニケーションを十分にとり、日々の生活を大事にしています。

◇看護師は朝早くから各ユニットをまわり、子どもの平常の健康状態や発育・発達状態を把握しています。また、職員間では医療や健康に関してのマニュアルに基づいて学習する機会を設け、知識を深める努力をしながら、一人ひとりの子どもに対する心身の健康を管理しています。

◇施設では、食事について最も大切な団らんの場として考え、おいしく楽しみながら子どもたちと職員が一緒に食卓を囲むようにしています。また、部活やアルバイト等で帰りが遅くなる子どもでも一人で食事をとる事はなく、いつもは出来ない会話をしながら職員が寄り添い、そばにいるようにしています。


【改善すべき点】

◇子どもたちへの養育・支援の一定の水準を担保するためには、施設として養育・支援について標準的な実施方法を文書化し、職員が共通の認識をもって実施する事が必要です。施設として最低限「守らなければならないこと」「しなければならないこと」等を網羅したマニュアルに沿って、養育・支援を実施する事によって、新人職員でも同じサービスを提供する事が出来るため、各種マニュアルの整備が望まれます。また、各種マニュアルを整備した後は、定期的な見直しが求められます。

◇施設では、日常の会話の中で小さな事にも耳を傾け、子どもの意向を拾うように努めています。さらに、声にならない声を拾うためにアンケート等定期的な調査を実施し、把握した結果を分析・検討し具体的な改善に繋げる仕組み作りを期待します。

◇事業計画は主に施設長が作成し、理事会・評議会で話し合われ決定されています。事業計画の策定にあたっては職員また内容によっては、子どもの意見を集約・反映する仕組みの構築を期待します。

◇施設に入所してくる子どもたちの育ちの環境は、多様で複雑化しており、養育・支援にあたる職員には、より専門性のある能力が求められています。職員が一人で問題を抱え込まないように、スーパーバイザー等を通して組織として働きかけられるように、スーパービジョンの体制の確立を期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  第三者評価結果における課題や改善点を、職員皆で共有し、これからも子どもたちを第一に考えた支援をしていきたいと考えております。
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