社会的養護施設第三者評価結果 検索

すだち寮

【1】第三者評価機関名 (社福)徳島県社会福祉協議会
【2】種別 母子生活支援施設 定員 9世帯
施設長氏名 五軒家 憲次 所在地 徳島県
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【3】実施調査日 2013年02月15日~2013年04月16日
【4】総評 特に評価が高い点
 職員相互の高いチームワークを確立し、家庭的な雰囲気のなかで母親や子ども、職員間の心のつながりを大切にしつつ、利用者に寄りそった支援を行っている。母親や子どもを主体として支援しつつ、ともに考える姿勢で接することで一人ひとりとの信頼関係を構築していることは高く評価できる。
 全職員で改善意欲をもって自己評価を実施し、積極的に組織の課題発見に取り組んでいる。発見した課題について全職員で検討し、具体的な改善策を立てて取り組んでいる。また、より効果的な課題改善策の発見や検証を行うべく率先して第三者評価を受審したことは評価できる。
 母子生活支援施設に求められる社会的使命や施設の役割を発揮するため、徳島県母子生活支援施設協議会に加入している。寮長は同協議会の会長を担っており、施設間の情報共有や業界全体の質の向上を推進している。また、全国母子生活支援施設協議会との連絡調整を図るなどして、社会的養護の質の向上に努めていることは評価できる。

改善が求められる点
 理念や基本方針に基づく様々な取り組みを行っているが、実施後の記録を十分に行うまでには至っていない。特に、中・長期計画や事業計画を策定していないことから、計画に基づく事業を展開しておらず、年間目標に対する課題の抽出や分析、評価等を実施する仕組みを確立していない。今後、設置主体である町と協議を重ね、少なくとも理念や基本方針に基づく中期的な視点に立った計画を作成するとともに、支援に係るコスト分析等を含めた年次事業計画の策定に取り組むなどして、社会的養護施設としての支援の質の向上に努めるべきである。
 職員相互の高いチームワークを構築し、日ごろから具体的な支援に取り組んでいるが、組織として詳細な職務分担を定めていない。今後の人材育成や養成、引き継ぎ等を円滑に行ったり、職員一人ひとりが自身の職務を自覚して責任と自信を構築したりするためにも、職務分担表を作成し専門性の向上に努めるべきである。
 施設の有する専門的機能を地域に還元することは、施設の社会的認知度の向上や活動の理解促進等にも繋がることから、把握した地域ニーズに基づき、相談支援等の様々な事業を展開するなどして、より一層の社会的養護関係施設の役割発揮に取り組まれたい。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
 この度は、長期間・長時間に渡り、評価審査していただきまして本当にありがとうございました。
 説明会に出席させていただいた時、これは早く評価を受けさせていただくことが望ましいと思い、思い切って県に予算を確認した段階で審査していただくことを決めました。
 “何も身がまえる事もなく、準備らしいこともできないまま、現状を見ていただくことこそ今のすだち寮に意味がある、このようなことしかできていないことを確認し、変えていけたら”と受審しました。
 やさしく丁寧にわかりやすく評価していただけましたので、取り組んでいくべき課題をしっかり受け取ることができました。主体である町としっかり相談し、寮の働き、必要性もアピールし、より良い支援の場所がつくれるよう取り組んでいきたいと考えています。
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