社会的養護施設第三者評価結果 検索

聖喤寮

【1】第三者評価機関名 (有)保健情報サービス
【2】種別 児童養護施設 定員 50名
施設長氏名 福間 良治 所在地 島根県
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【3】実施調査日 2013年05月17日~2013年11月27日
【4】総評 ◇特に評価が高い点
平成23年4月に管理者が交替され、行政機関、関係機関の助言・指導を受けながら法人及び施設の運営に関して様々な改善計画を策定し実施してこられた。この2年間において、特に寮長の積極的な働きかけにより「施設としての経営基本構想を施設内や地域への周知・理解」「教育関係機関等の協力体制の構築」「職員の組織としての意識改革」「小舎制での棟運営と目標設定」等が実施されてきた。
現在、改善の第一段階としての施設や組織としての外郭ができた状態である。第二段階として、施設運営の養護施設の理念に添った具体的内容の充実を検討されている。
平成23年10月に第三者評価を受審されおり、この度は社会的養護施設第三者評価受審である。各棟ごとに自己評価され、これまで行ってきた改善の検証と共に、目標とされる小規模グループケア・グループホームの実現に向け、今後どのような取り組みや改善が必要か模索されている。

◇改善が求められる点 運営理念について、経営基本構想等により施設の方針等は寮長より説明された。運営理念、基本方針が多岐にわたる為、どの内容が明確な基本理念か職員も認識しにくいようである。内容を簡略化し各所への掲示や職員の携帯等が望まれる。
子どもの権利擁護について「決められているから実施しなければならない。守らなければならない。我慢しないと。」ということではなく、あらゆる機会を通じて意見を反映し、自主的に意思疎通を図る取り組みが必要である。
職務分掌について、棟運営の充実を促すためにも、直接処遇関係業務の多大な内容の担当を見直し棟担当者負担の軽減を図られる取組みが望まれる。
施設運営に際し、棟の自主運営を進めるにあたり組織として対応する意識が薄すれる傾向が見られた。特に主任以上の管理職員が自分の役職の役割や内容を再認識し、全職員で共通の目標に向かって具体的に取り組むという意識の共有化が必要である。今後、小規模グループホームを検討されていることから、全てを任せられる棟リーダーの早期育成を目指すあまり、棟リーダーへの精神的、事務的負担等が増加している。現在実施されている内容を、全職員で一つ一つ丁寧に検証し改善することが、職員及びリーダー育成に繋がっていくと思われる。
「子どもの尊重と最善の利益を考慮した施設」に向け全職員で、意識の共有化と協力体制を図られることに期待したい。
【5】第三者評価結果に
対する施設のコメント
今回の第3者評価の結果を真摯に受け止め、指摘のあった点については、改善を目指したい。
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